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青べか物語のtychのレビュー・感想・評価

青べか物語(1962年製作の映画)
3.8
1962年 新藤兼人脚本・川島雄三監督作品 カラー 101分。東京と川を挟んだ浦粕の町に三文文士(森繁久彌)がやって来る。この「先生」と土地の人々との付き合いを描く。先生は、増さん(山茶花究)の家に間借りする。厚かましい芳爺(東野英治郎)から「青べか」という小舟を売りつけられ、これに乗り釣りもする。原稿はいっこうに進まないが、町の衆は 芳爺を始め、わに久(加藤武)、総菜屋助六(桂小金治)その妻(市原悦子)、酌婦おせい(左幸子)などとてもエネルギッシュで、先生は時に「ついて行けない」と感じる。引退した船で暮らす船長(左朴全)が、先生に若い日の恋を語るエピソードが良かった。東野英治郎演じる芳爺の傍若無人なキャラクターが強烈。
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