TVCMとは、テレビコマーシャル(CM)のことである。テレビ放送の間に挿入される広告映像のこと。
TVCMは企業の商品などをテレビを通じて宣伝する方法であり「テレビCM」「TVCF(テレビコマーシャルフィルム)」とも表記される。アメリカでは「AD」とも表記。
TVCMの細かい実態については大手広告代理店「電通」の項で詳しく書かれている。
日本最初のTVCMは日本テレビ開局の日の1953年8月28日に放映された精工舎の時計(コチラ)あり、
それにちなんで、8月28日はTVCMの日である。
TVCMは紙の広告に比べ多少の労力で絶大な宣伝効果が得られるため、
企業としては是非とも放送枠を確保したい所であるが、
「プライムタイム」と呼ばれる19:00~23:00 の時間帯(Aタイム)は広告料の設定が最も高価で、
全国ネットの人気番組ともなると15~30秒のスポットCM1本を毎週1回流すだけで
年間数千万円の金額が飛び交うほどである。
タイムランクを表に表すと、概ね次のとおりとなる。
概ね下図の時間帯区分に応じて基本料金が設定されており、
これに視聴率や、番組のネームバリュー等プレミア度に応じた差額を足すことによって、
その放送枠の広告料が算定される仕組みとなっている。
(首都圏キー局の場合。放送局や地方により若干異なります)
時間帯 | 平日 | 土曜 | 日曜・祝祭日 (翌日が平日) |
日曜・祝祭日 (翌日が休日) |
6:00-9:00 | B | B | B | B |
9:00-12:00 | B | B | 特B | 特B |
12:00-14:00 | 特B | 特B | 特B | 特B |
14:00-18:00 | B | 特B | 特B | 特B |
18:00-19:00 | 特B | A | A | A |
19:00-23:00 | A | A | A | A |
23:00-23:30 | 特B | 特B | 特B | 特B |
23:30-24:00 | 特B | 特B | B | 特B |
24:00-24:30 | B | B | B | B |
24:30-25:00 | C | B | C | B |
25:00-翌朝6:00 | C | C | C | C |
Cタイム(深夜)はAタイム(プライムタイム)と比べて広告料が数十分の1と、かなりリーズナブルな設定となる。
もちろん絶対的な視聴者数は少ないのだが、その分視聴者層のタイプが偏っていることも多いため
ターゲットを絞ってCMを流す分には有効と考えられる。
一応の目安としては4大民放の場合で視聴率の最低ノルマがAタイムだと概ね10%以上求められるのに対して、
特Bランクは平日昼が5%、それ以外の時間帯は7%程度、Bタイムは平日朝7~8時台が7~8%、それ以外の時間帯は4~5%程度、Cタイムは比較的浅い時間帯であれば3~5%、深い時間帯ではノルマはほとんど無いと考えて良いであろう。
国家的な非常事態が発生した場合にはスポンサーのCM放送自粛が相次ぎ、放送枠に対して流すTVCMが足りなくなることがある。このときは公共広告(ACジャパンなど)のCMなどを延々と流すことになる。
日本のテレビCMによる収入全てを合算すると、年間で約2兆円にものぼる(電通調べ)。
ある試算では、首都圏のテレビCMだけで年間1兆円前後もの広告料が動いている、という説がある。
民放のテレビ番組は全部無料で見られると思い込んでいる国民が大半と思われているが、
これだけの広告料が企業から支払われている。
これが高いと感じるか安いと感じるかは個人差があると思われるため一概には言えないが、
民放の数を平均4局と考えると1人1チャンネルあたり年平均で約5,000円近い視聴料を
民放のテレビ局に間接的に支払っているものと推定できる。
一方、NHKの受信料が地上契約のみの場合で年間13,990~15,130円、BS込みで年間24,770~26,760円。
NHKが世帯単位の料金設定であるため、1世帯あたりの平均人数(2010年で2.46人)を加味すれば
民放テレビの視聴料も1チャンネルにつき1世帯あたり年間約12,000円くらいが相場になってくるものと
想定することができる。
ただし、NHKの受信料が転嫁不可能(仮定だがNHKが無くなった場合、丸々その料金が払わなくてよくなる)なのに対し、民放に払っている広告料は転嫁可能(民放が無くなっても、その広告料金が他に回るだけ)であるので、一概に比較はできないので注意。
また、NHKは1世帯あたりの視聴料金が同じ契約内容であれば原則同じ料金であるのに対し、民放はモノやサービスの購入・利用が多い人、即ち可処分所得が多い人ほど間接的に多くの広告料を支払う仕組みとなっている。
このことから、NHKの視聴料金の徴収は平等性が高い仕組みであるのに対し、民放の場合は公平性が高い仕組みであると言える。
世界的に見て15秒程度の短いテレビCMが主流なのは日本と一部の周辺国のみであり、
アメリカやヨーロッパでは、分単位の長さのテレビCMが一般的である。
日本で1分CMって言うと、生命保険か健康食品くらいしか思い浮かべない。
内容によっては不愉快なもの、サブリミナル効果を狙ったものや、怖いCMもある。
キャッチコピーやBGMが大流行することもあり、時代を感じさせるものである。
ニコニコ動画においては、過去を懐かしむ映像としてあがっていることが多い。
また、比較的消されにくいらしい[要出典]ので、MADにされたりもする。
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最終更新:2024/12/23(月) 03:00
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