深きものども(Deep Ones)とは、クトゥルフ神話に登場する架空の怪物である。
深きもの、ないしディープワンと呼称される事が多い。
初出はH.P.ラヴクラフトの小説「インスマウスを覆う影」。
後続の創作ではクトゥルフの眷属、奉仕種族として扱われる事が多い。
ありていに言えば見た目は半魚人。魚と蛙が混ざったような異形の人型生物で、ぎこちない動きで飛び跳ねるように移動する。
寿命というものが存在せず、事故などの外的要因でしか死ぬ事がない。同作者の小説「閉ざされた部屋」においては十数年もの間幽閉されていたが、蛙ほどの大きさに縮んだ状態で生存しており、外部に逃れた途端に捕食行動を開始、数日で元の姿に戻っている。
深きものどもは人間と交配し、子を成す事がある。彼らは共通して魚のように扁平な顔、大きな目、魚のような体臭といった特徴を持つ。特に容貌については「インスマス面」と呼ばれる。
更に年を経るにつれて首の皮がたるんで魚のエラが形成され、指の間に水かきが作られ、鱗が皮膚を覆い、最終的には完全な化物に変貌してしまう。
この忌むべき混血は何世代もの間に渡って続くとされる。
変貌の兆候として、海底で輝く巨大都市や、異形の同類に囲まれて息継ぎなしに泳ぐ夢などを見るようになる。これが悪夢ではなく「栄光に満ちた夢」と認識する頃には、もう人間ではなくなっている。
一方で例外的にイケメンとまではいかないがフツメンの容貌の者や、年をとっても血の特徴が発現しない者、逆に隔世遺伝で突如発現する者など、千差万別である。中には南斗白鷺拳の使い手がいるらしい。
クトゥルフの他、深きものどもの上位個体である父なるダゴン・母なるハイドラなどを崇拝。「ダゴン秘密教団」なる秘密結社を結成し、しばしば生贄を捧げている。
アメリカ・マサチューセッツ州の陰鬱な漁村・インスマウスでは、これら深きものどもの混血によって支配されており、その醜さと攻撃的な性格から、殆ど外部との交流を持たない。
これはインスマウスの住人にして海運業を営んでいたオーベッド・マーシュが、太平洋各地で交易を行う中で存在を知った深きものどもと契約、その血を受け入れた為。
インスマウスの沖合約1マイル半(約2.4km)の悪魔の岩礁(デビルズ・リーフ)において契約の儀式が執り行われ、海底には深きものどもの拠点である海中都市イハ=ンスレイ(Y'ha-nthlei)が存在する。こうしてマーシュ一族の支配の下、インスマウスでは生贄と引き換えに金の精錬や漁業が盛んとなったが、1927年にゴーストタウンと化した。
この村を訪れたある若者の通報により、警察による密造酒検挙(表向き)によって多数の住民が逮捕。更に海軍とFBIの共同作戦によって悪魔の岩礁に魚雷がぶち込まれたが、イハ=ンスレイの破壊には至らなかったとされる。
後世の創作では太平洋のマルケサス諸島、タヒチを始め、日本の蔭洲升(いんすます)などに棲息している事が知られている。
掲示板
1 ななしのよっしん
2020/10/16(金) 03:28:36 ID: 4xaCjfIiIv
腐書き者(ウ=ス異本的な意味で)
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最終更新:2024/12/20(金) 19:00
最終更新:2024/12/20(金) 19:00
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