天ぷら日和とは、「わたら」氏による漫画作品である。
概要
2018年3月7日からニコニコ漫画で連載されているウェブ漫画作品。商業作品ではなく、ユーザー投稿の無料作品である。
基本的に数ページでそれぞれが完結するショートコメディ漫画だが、「食用人魚は食べ物」が世間の常識という世界観で、さらに「当の食用人魚も食べられたがっている」という状況で、「にもかかわらず、なぜ主人公は人魚を食べることに拒否反応を示すのか?」と言った点が話の縦糸になっており、「天ぷら日和」の最後の話数である100話に向けては、その謎が明かされていく形で物語が収束していく。
(「最後の話数」と言っても「単にニコニコ漫画の仕様として100話までしか投稿できない」というだけであって、新しい枠「続・天ぷら日和」にて続きが始まっているのだが。)
「食用人魚は人に食べられるのが当然」と見なされている世界設定であり「人魚料理」も出てくるなどいわゆる「ブラックジョーク」的なところもある。しかし人魚がさばかれるような直接的な描写はほぼ無いのでグロ関係が苦手な方もあまり警戒せずに読める。
ただし、「第11話 食用人魚の利点」に部分的にさばかれた絵のイメージ像が描かれるなど極稀に調理の様子がわずかに描かれているので、そういった要素がとてもとても苦手な方は閲覧注意。
ストーリー
主人公はラッキーなことに、商店街の福引で四等を当てた。だが四等の景品は上半身が少女の姿をした「食用人魚」だった!
美味しく食べてもらうことを待ち焦がれているその少女人魚は早く自分を食べるように要求するのだが、人魚を食べることに抵抗がある主人公は断固拒否。
自分を食べてほしい人魚と、絶対に食べたくない主人公との、奇妙な同居生活が始まるのだった。
作中用語
- 人魚
- 人語を解し下半身が水棲生物になっている魔物[1]。下半身は多くは魚だが、頭足類になっている変わり種も。耳はいわゆる「エルフ耳」で、かつその後ろからヒレのようなものも生えている。首筋にはエラもある(普段は描かれていないが)。作中では女性しか登場していない。
- 「天然の人魚」は1000年くらいの長寿をもち、その肉を人間が食べると不死身になるという。また、美しい歌で人間を惑わし船を事故に誘うという伝承もあるらしい。ちなみに天然の人魚を獲るのは違法。
- 下記の食用人魚の他にも観賞用の人魚もおり、観賞用の人魚は胸が大きい。ペット用の人魚もいるようだ[2]。
- 食用人魚
- 人魚の中でも、食用に流通しているもの。基本的に養殖もので、天然ものと比べて寿命は短く(天然ものの半分程度で寿命が来てしまう)、食べると不死身になるといった天然ものにあった薬効も失われている。だが健康にすごく良く、かつおいしいらしい。
- 種類にもよるが髪や骨などを除いて頭から尾の先まで全て食べられる。髪は様々に利用されるし、骨も骨煎餅にすれば食べられる。内臓もちょっと癖は強いが美味、ただし一般家庭では捨てられてしまうことが多い。
- 人語を解し、言葉で人間とコミュニケーションが取れる。しかし文字が書ける個体は多くない様子。
- これまでの品種改良によって「食べられたい」「美味しく食べてほしい」という気持ちを持って生まれる。かつ養殖場における生誕後の教育によりその考えは強固になる。そのため「殺されて食べられること」に抵抗がなく、むしろ食べてほしいと願う個体が大半。
- 宝くじ程度の非常に稀な確率で、食べられることを恐れ忌避する個体も生まれはする。だが、他の個体への悪影響となるため普通は養殖所にて早期に除去される。
観賞用の人魚に比して胸が小さい傾向にある。
- ごはんやフランクフルトソーセージなど人間の食物も食べられるが、ゴカイなどの釣り餌/虫を美味しそうに食べる。死や食べられることについてのみではなく、食に関しても人間とは異なるところがあるようだ。
- 作中世界では、なぜか人魚を食用とすることに抵抗を持つ者は主人公などのごく限られた人間のみしかいない。また、この世界の人間は見ただけで人魚が「食用種がそうでないか」がわかるらしく、食用人魚が「おいしそう」にも見えるらしい。
- 食用人魚保護協会
- 食用人魚を食べることに反対し、保護することや人魚食を法で規制することを目的としている団体。だが、作中世界の日本では古来から人魚食文化が根付いている事もあって、代表者以外にはほとんど賛同者がいない。
- SNS(Twitterか?)の公式アカウントには2万程度のフォロワーがいるものの、面白がっていたりネタだと思っていたりと興味本位でフォローしている者が大半。アカウントには批判のDM(ダイレクトメッセージ)も毎日来るらしい。
- 保護しようとする対象の食用人魚からの反応もすこぶる悪く、協会の目的を説明するとみんな怒り出すという。これは品種改良によって「食べてもらうことが生まれてきた理由」という考えが食用人魚の遺伝子に刻み込まれており、その考えを否定することは彼女たちにとっては生まれてきたことを否定することに等しいため。
キャラクター
佐伯家
- 佐伯淳也
- 本作の主人公である、20歳代前半の男性。実家を出てマンション「尾石荘」で暮らしている。
- 「人魚食べるとか無理だし‥」という、読者からすればもっともな彼の感性のせいでこの物語が始まるが、実はこの世界ではこの彼の感性は特異なものであり、彼としてもそれを自覚はしていることが後の話で判明。そのような特殊な感性を持つに至った理由は、とある過去のトラウマである。
- 表情が乏しく、何を食べるときも心底つまらなそうな顔をしているが、好物の鯛焼きを食べるときだけは顔を綻ばせる。
- 近所の子供から「食用の人魚に名前をつけて飼ってる変なおじさん」扱いをされている。
- 七海(ななみ)
- 青い髪/青い魚体をした幼い少女の人魚。淳也が商店街の福引きに挑戦してみたところ、四等として当選した(淳也が要らないと断ったところ、商品置き場に逆さで吊るされるなどぞんざいな扱いをされ始めたため、見かねて引き取った)。
- 三重県にある優良養殖所「天海養殖所」の出身。養殖所では「No 773」の番号が付けられており、左耳には「773」と書かれた黄色い番号札が付いている(よく作画では省略されているが)。七海(ななみ)という名前はこの番号と、海水人魚であることから淳也の姉の「梢」が命名した。
- 髪に付いている赤い巻き貝は天海養殖所で育った人魚が出荷の際に付けるブランドの証。さらに品質安全保証書付き。それだけに高品質らしく、梢は七海を一目見て「おっ、おいしそーなのいるじゃん!」と評した。
- 人間に美味しく食べられることを望み、そのためなら死も怖くはないという、一般的な食用人魚の感性を持っている。食材としての誇りを持っている意識高い系で、「調理しやすいよう胃や腸の中身は常に空にしておきたいんだ」と当初は食事も拒んでいたが、一計を案じた梢による「太ってた方がおいしそうに見えるけどな~」という言葉を聞いてから、ご飯などを食べるようになった。しかしゴカイなどの釣り餌を主に食べる。
- 自分を食べない淳也が鯛焼きは美味しそうに食べるのを目撃して以来、鯛焼きをライバル視している。
- 「ゴキブリに集られた食品は人間に捨てられてしまう」という知識を持つため、ゴキブリを恐れる。
- 淳也のことは「さえき」または「佐伯」と苗字の呼び捨て、あるいは「君」と呼んでいる。
- 人魚だけあって歌声は綺麗だが結構音痴。
- 佐伯梢
- 淳也の姉。メガネ女子。さっぱりしているというか、ややガサツな性格で、昔からあの手この手で淳也をからかってきた。
- 不器用で、見た目が壊滅的な料理を作る。そのため、ななみからは「不味い料理にされてしまいそう」として「食材殺し」と呼ばれて怖れられている。だが淳也曰く「慣れるとご飯に合う」らしく、淳也は姉からの料理の差し入れはありがたく受け取っている。
- 育った環境は同じでも淳也と違って食用人魚を食することへの抵抗はない。七海を捌いて食べようとしたし、人魚料理を食べている描写もある。もちろん別に人魚に悪意があるわけではなく、淳也に食べてもらえない七海のことを「かわいそうに」と評した。
- 淳也からは「ねーちゃん」と呼ばれている。姉からは淳也のことを「ジュン君」と呼び、七海のことは「ななちゃん」と呼んでいる。
- 深夏(みなつ)
- 淳也の実家の押入れの非常物品置き場で暮らしている、ライトグリーンの髪/魚体の食用人魚。左耳の番号札は「372」。「深夏(みなつ)」は梢命名。
- 淳也が8歳くらいの時に災害時などの「非常食」として購入された(人魚は長寿なので)が、その後に災害などが起きなかったので食べられることがなく現在に至る。淳也や梢との仲は良好で、一緒に遊んだり、本を貸し借りしたりして育ってきた。「淳也くん」「梢ちゃん」と呼ぶ。
- だが食用人魚としては例外的に胸が結構大きく、思春期の淳也はそれを見てムラムラして困っていた。
- おっとりしていて無害そうな性格だが、淳也のムラムラに感づきながらもわざととぼけたり、抱き上げてもらって淳也をドギマギさせたりと、小悪魔的なところもある。
- 淳也は、自分が人魚を食べられない原因の一つは深夏の存在にもあると自己分析している。
- 人間に食べてほしいという欲求が消えているわけではないが、自分が食べてもらうはずの人々(淳也や梢)のことをよく知ることができたことを考えると「長く生きるのも悪くないな」と思っている。
- 読書家らしく、ヘミングウェイやドストエフスキーやスタンダールの本を読んでいるようだ。
- 光矢(みつや)
- 灰色の髪/灰色の魚体をしており、おでこから鋭く長い角(吻?)が生えている食用人魚。おそらくカジキマグロ系。左耳の番号札は「328」。命名は例によって梢。
- 養殖所で生まれ育ったが、非常に珍しい「食べられることを恐れる食用人魚」。普通はそういった個体が生まれても早期に取り除かれるが、心配して叱る養殖所の職員と衝突しつつも出荷まで生き延び、かつ出荷輸送中に死への恐怖から脱走して池に逃げ込んだ。カジキ系の海水人魚なのだが、「心頭滅却すれば真水もまた海水となる」らしい。
- 以来「池の主」として囁かれつつ暮らしてきたが、淳也がその池で釣りをしていたときに偶然釣り上げてしまった。
- 当初は人間について「自らを殺して食べようとする存在」として敵視しており、当初は自分を釣り上げた淳也のことも角で突き殺そうとするなど荒んだ性格であった。だがその後、テレビ番組の企画で池が浚われて捕獲されてしまったときに淳也に助けられ、深夏の助言もあって自分を食品として見ることがない淳也の家に居候することになり、徐々に淳也に好意を抱いていく。
- 食用人魚は食べられるのが本分と考える七海とは互いの考えを理解できず、衝突しがち。七海からは「非食用的考えだっ!!」「非食品めっ!!」(「非国民」みたいに)となじられることも。
- 食用になろうとはさらさら思っていないのでゴキブリを恐れず、むしろ角で仕留めて食べている。
- 落ちていたガラクタを「宝物」として集めて溜め込む悪癖がある。
食用人魚保護協会
- 宝木実
- 「食用人魚保護協会」の代表で、自分と同じく食用人魚を食べることに抵抗を持つ淳也のもとを訪れ、会員になってほしいと勧誘した。
- だが、幼い容姿のツクヨミに自分のことを「お兄ちゃん」と呼ばせようとしていたり、抱っこして鼻血を流していたりと、要するに変態であるらしい。
- 前述のように「食用人魚保護協会」は支持者を得ることができていないためほぼニート。
- 父親は大手企業グループの社長、母は実力のある大物脚本家、叔父は政治家と、かなり経済的に恵まれた家庭の生まれであるために協会の資金には不自由しないらしい。だが、ほぼニート状態なので勘当寸前とのこと。
- ツクヨミ
- 実が連れている、下半身がタコまたはイカのような姿をした幼い少女。褐色の肌に白髪(銀髪?)に赤い左眼と、ミステリアスな風貌をしている。顔の右眼周辺は傷跡になっており、右眼自体も失っている。
- 実曰く「ちょっと変わってますけどこの子も一種の食用人魚ですよ?」「どっちかっていうとスキュラかな?」とのことで、広義的には食用人魚ではあるらしい。触手はちょっと切っても再生するので、「食べられたい」という欲求は少し触手の先を切って誰かに食べてもらうことで解消している。
- ミミックオクトパスのように擬態で透明になることができる(ただし全裸になる必要はある)。
- 実からは「お兄ちゃん」と呼ぶように要求されているが、それを無視して「あるじ」と呼んでいる。顔の傷のせいで廃棄処分にされそうになって自暴自棄になっていたところを実に救われたという過去があるため、実のことを変態だとは思っているが慕っている。曰く「あるじはちょっと変態‥ でも、やさしー」「あるじは素晴らしい人です」。
- ツクヨミという名前は実が付けた。左耳の出荷タグナンバーは「2943」。
スーパー「シンセン」
- お嬢様(半額令嬢)
- ウェーブのかかった金髪と吊り目気味の青い目をした、(悪役)お嬢様っぽい口調・態度の食用人魚。スーパーマーケット「シンセン」にて数十年単位で売り場に陣取っている=売れ残っている。
- 「あの人魚目つきが悪くてまずそーね!」と客から敬遠されている描写があり、また「自分程のものは一流の料理人に料理されて味のわかる者に食べられなくては」等と高望みしているなど、売れ残りには様々な要因がありそう。
- スーパー従業員の「室寺」(むろでら)を「しつじ」と呼んで執事扱いしたり、同じく従業員の「明戸」(あけと)を「めいど」と呼んでメイド扱いしたりとお嬢様を気取っているが、室寺からは「そんな態度だから売れないんだお前は‥」とあしらわれ、半額シールを貼られたりしている。
- 死んだ目
- スーパー「シンセン」で、お嬢様に次いで2番めに長く売れ残っている(2年半)食用人魚。灰色の髪/魚体に、黒い眼。
- 「第45話 人魚の目」中の2ページ漫画「目」で初登場。目付きが悪く死んだような目をしているため、魚の目を見て新鮮さを判断する客から「まずそう‥」と判断されて買ってもらえず落ち込む。
- それを見かねた明戸がまつ毛カーラーやアイライン(食材なので食紅)を使って目をパッチリさせるとかわいくなったが、「なんかおちつかない…」と戸惑った様子だった。
- 自己評価が低いのか、「もし買ってもらえたらどんな料理になりたいか」という質問に「私は別に‥ どんな料理でも‥ 美味しく食べてもらえるなら虫の餌でもいいかなって‥」と卑屈な解答をしている。
- わたがし
- スーパー「シンセン」で、3番めに長く売れ残っている(11か月)食用人魚。ピンク色の髪/魚体に金色の眼をした、まだ幼い人魚。
- 「第45話 人魚の目」中の2ページ漫画「犯罪」で初登場。男性によりアメで釣られて「シンセン」から勝手に連れ出されそう(要するに生鮮食品の万引き)になっていたが、室寺がその犯人の男を制止したために難を逃れた。
- 「もし買ってもらえたらどんな料理になりたいか」という質問には「わたがしになりたいっ!」と元気に答えるなど、幼く無邪気でちょっとおバカ。
- 淳也のトラウマの人魚
- 「第83話 綺麗な赤身」にて淳也の夢の中で初登場した、ピンクの髪に金色の眼、赤い魚体をした人魚。髪には七海と同じ赤い巻き貝の髪飾りを付けていた。「君!」「君っ!」「サエキっ!」と、笑顔で呼びかけてくるだけの夢だったが、目を覚ました淳也は「なんか‥ すげー嫌な夢みた‥」と話していた。
- 「第99話 佐伯の部屋」と「第100話 佐伯のトラウマ」では、深夏の語る淳也の過去のトラウマの回想として登場。幼い淳也はスーパー「シンセン」の売り場の水槽の中に居たこの人魚と出会い、頻繁に会いに行くほど仲良くなったのだが……。
その他
- モモ
- 「第16話 はまった‥」内の1ページ「料理番組」で初登場した、赤い髪/赤い魚体の人魚。髪は後ろで三つ編みにされている。
- 広告タレント事務所か何かに購入された食用人魚らしく、料理番組で食材として映ったり、人魚肉を使った加工食品のパッケージ写真の被写体になったり、人魚肉ソーセージのCMで「正義の味方ソーセージマーメイド」役として起用されたりと、華々しい活躍をしている(作中の人間から見て「美味しそう」「新鮮そう」な見た目なのかもしれない)。
- だがそういった仕事が続くためか、実際に食べてはもらえないことを嘆いている(料理番組では「調理して煮詰めた物を予めこちらに用意しておきました」という展開で、料理してもらえなかった)。
- モモという名前は「第87話 人魚の悩み」で初めて判明する。出荷タグのナンバーは100で、「百」を「もも」と読んだものか。
- 泉名(イズナ)
- 「第64話 安全ッ!」で、モモが演じる「ソーセージマーメイド」のライバル的存在、「NEWソーセージマーメイド」としてCM出演中の姿が描かれた、青い髪/青い魚体の食用人魚。
- 「第87話 人魚の悩み」では、「NEWソーセージマーメイド」を演じている際の高飛車なイメージとはかなり異なるローテンションな素の口調、そして悩んでいるモモを案じる親切な性格を見せ、モモの友人となる。
- 出荷タグのナンバーは127で、事務所では泉名(イズナ)と呼ばれている。
- 炎上投稿者の家の人魚
- 「第11話 食用人魚の利点」の回の1ページ漫画「炎上」で、購入者にタバコをくわえさせられて「?」と疑問に思っている光景の写真を「スーパーで買った人魚にタバコ吸わせてみたwwwww」とSNSに投稿された灰色の髪の食用人魚。「食べ物を粗末にするな!」「食べ物で遊ぶなよ」「生産者に土下座して謝れ」などとその投稿は炎上していた。
- その後もなぜか食べられていないらしく、「第21話 嫉妬」の回の1ページ漫画「炎上2」では「人魚に酒飲ませてみたw」とお酒を飲まされて寝入っている写真をSNSに投稿されていた。なお、「人魚に酒を飲ませてから食す」料理手法があるらしくこちらは炎上しなかった。
- 「第43話 まる」の回では「床に二重円を描くとなぜか食用人魚がその中に入ってくる」(※食器皿をイメージしている)という話題に乗って「猫かよwwwww」という文章とともに二重円に入って無邪気に喜んでいる写真を投稿されていた。
- 高本さん
- 七海の回想で登場する、三重県天海養殖所の生産者の人。七海の育ての親。メガネの爽やか笑顔の男性。
- 出荷前日、美味しく食べてもらえるのか不安になっていた七海を「君はこの天海で育った人魚だ、不味い筈がない ボクが保証するよ」と励まし、天海ブランドの証たる赤い巻き貝の髪飾りを渡した。
- 「どの子も自分の子供のように育てましたからね うちで送り出した子はみんな覚えてます」と語り、慰霊碑を手入れするなど、人魚を大切には思っているらしい。
連載ページ
タイトルについて
「天ぷら日和」というタイトルの由来は、まだ設定が定まってない頃に「わたら」氏が一番最初に描いた話が「こんな寒い日は天ぷらになったらあったかそう」というものであったためかと思われる。
ちなみにこの話は正式な連載版の方には含まれていない。
関連リンク
関連項目
脚注
- *「第19話 佐伯の結論」にて、「魔物とはいえ、少し心配になるわ‥」という台詞がある。
- *「第13話 風邪ひき人魚」の回にて「薬局で人魚用買ってくるか?」という台詞がある。