因果 単語

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因果とは、

  1. 原因と結果。
  2. 全ての行動が後の運命を決定づけるという意味合いの仏教用語。→因果応報
  3. ニコニコ動画などで活躍していた歌い手
  4. もんでんあきこの漫画
  5. UN-GO』の登場人物。

である。ここでは4.について記載する。

概要

人間のみに宿る“性”のエロス」をテーマにしたオムニバス短編集『エロスの種子』の一巻に収録されている、もんでんあきこのショート漫画。同作の一話でもある。

居候先の大学教授の妻に惹かれた純情な主人公が、因果の渦に巻き込まれる様を描く。

大まかなストーリー

実家経済状況が悪化して仕送りが滞るようになった大学生井孝太郎は、それを見かねた大学教授日下部の「キミはどこか若い頃の私に似ている」という好意により、書生として彼のに住まうことを決める。

初日、をやる、子ほど年の離れた日下部の妻・珠子を見た孝太郎は、教授の「戸籍上では私の妻」という紹介にどこか引っかかりを覚えるも、自分の中で彼女異性として捉えたことを自覚する。

。珠子と二人きりになった孝太郎は、雷に怯える彼女肉体関係に発展。その最中、日下部が帰宅するが、彼は二人を咎めることなく、それどころか「珠子は処女のままこのいできて、未だに穢れを知らない」「自分は故あって珠子を抱くことはできないので、若い君が珠子を女として満足させてあげてほしい」と、このまま行為を続けることをお願いしてきた。

太郎は甘い誘惑に誘われるがまま、その日童貞を捨てる。

性の快楽に囚われた孝太郎は、それから毎日のように珠子と、日下部の前でセックスにふけるが、そんな環境では当然学業に身が入るわけもなく、成績は落ちる一方。

太郎留年前にして日下部を引き払い、それを機に大学を辞め、実家に戻り業を継ぐ。

太郎には商才と博才があったらしく、業を立て直し相場で財を成すことに成功。

あれから二十年経った今となっては、長者番付の末席に名を連ねるまでになった。

そんなある日、「私の身内の者が近いうちにキミの元を訪ねるが、よろしく迎えてやってほしい」という、疎遠になっていた日下部からの手紙が届く。

後日、透子という名の、20歳になる珠子のが訪れて来た。

珠子の生き写しのような透子を見た際、孝太郎は、日下部不能だったわけではなく、実のを抱くわけにはいかなかったから手を出さなかったのだと理解する。

そして、自分がしたのと同じことを孝太郎にもさせようとしていることも。

「素敵なお方…」とっ直ぐに見つめる透子の眼差しを受けた孝太郎彼女を抱きしめ、「私も自分によく似た若者を探さねばなるまい」と心に誓う。

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