リアルインパクト(Real Impact)とは、2008年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
美浦・堀宣行厩舎所属、安平町・ノーザンファーム生産、馬主はキャロットファーム
主な勝ち鞍
2011年:安田記念(GI)
2013年:阪神カップ(GII)
2014年:阪神カップ(GII)
2015年:ジョージ・ライダーステークス(G1)
父ディープインパクト、母*トキオリアリティー、母父Meadowlakeという血統。
父のディープインパクトは2005年クラシック三冠馬でGI7勝馬。当然鳴り物入りで種牡馬入りし、リアルインパクトは初年度産駒の一頭である。
母のトキオリアリティーは現役時代3勝、母父のメドウレイクは昨今珍しいプリンスキロからセントサイモンにのぼる父系で、現役時代6.5ハロンのGIを勝ち、種牡馬入り後もGI馬を出している。母父としては本邦輸入種牡馬ヘニーヒューズが有名か。
本馬の半兄に重賞馬アイルラヴァゲイン(父エルコンドルパサー)、半弟に香港GI馬ネオリアリズム(父ネオユニヴァース)、半姉ウィルパワー(父キングカメハメハ)の子にインディチャンプやアウィルアウェイがいる。リアルインパクトが活躍し初めてから一気に牝系が花開いた感がある。
当初セレクトセールに出されたものの買い手がつかず主取りとなる。それに納得のいかないノーザンとキャロットの代表が堀調教師に声をかけ、キャロットの馬としてデビューする事となった。募集金額は1口10万円×400口の総額4000万円である。
デビュー戦は2歳10月の東京芝1400m。ここを後藤浩輝鞍上で1番人気で出走すると、スローペースの決めて勝負を利し3馬身差の快勝を収めた。続く京王杯2歳Sでは少し出負けして中団から進めるも、直線で先に抜け出したグランプリボスには届かず2着。来日中のベリーに乗り替わった朝日杯FSでは最内を突いて一時先頭に立つも、ゴール前に再びグランプリボスの強襲を許し2着と惜敗する。
明けて3歳となり、震災の影響で阪神開催となったニュージーランドTから始動するが、馬体を減らし11着に大敗。続く本番のNHKマイルカップでは4番人気に推され、中団のインを追走するも直線で馬群を捌くのに少し手こずり、伸びてきたもののやはりグランプリボスには届かず、3着となった。
次走はなんと安田記念への出走を決定。1996年に3歳馬にも開放された安田記念だが実際に出走する馬は少なく、リアルインパクトで5頭目、直近では2004年メイショウボーラー以来である。面子もヴィクトリアマイルを勝ってきたアパパネや前年香港マイル優勝馬Beauty Flash等、重賞馬が18頭中15頭おり、ここまでマイル戦で好走するも未だ1勝馬のリアルインパクトは単勝29.3倍の9番人気に留まった。
鞍上には当時大井所属だった戸崎圭太を迎え、レースでは発馬を決めて少し離れた3番手を追走。残り400mからスパートかけて前を捉えにかかり、粘るジョーカプチーノを競り落とし、ストロングリターンの追撃をクビ差押さえ込んでゴール。鞍上の戸崎共々中央GI初制覇となった。
この勝利はディープインパクト産駒の牡馬にとって初のGI制覇、グレード制導入以後1勝馬の古馬GI制覇、3歳馬の安田記念制覇共に初の快挙であり、名前の通り衝撃の勝利となった。
秋シーズンは毎日王冠から始動。好位から押し切りを図るも、14kg増の馬体が影響したかゴール前に外から差され2着となる。その後マイルCSは5着、阪神Cは10着に敗れ、結局3歳時の勝利は安田記念のみとなる。
古馬となって、ここから連敗街道が始まる。4歳初戦の中山記念こそ離されたとはいえ3着に入るが、続くマイラーズCで直線失速しシンガリ18着に敗れ、次走安田記念は一旦先頭に立つも差されて6着。
秋シーズンは毎日王冠から始動してここを4着に入り、続くマイルCSは好位の後ろ目から踏ん張って5着とある程度立て直した。
しかし明け5歳の初戦東京新聞杯では好位から沈んで11着。中山記念も伸びが無く8着、ダービー卿CTも直線馬群に沈み12着と良いところ無く春シーズンを終える。
半年空けて秋は富士Sから始動。ここで2番手から早め先頭に立って粘り込みを図り、ダノンシャークに交わされるが2着と好走。続くマイルCSは10着に敗れたものの、R.ムーアを迎えて挑んだ阪神Cでは逃げの手を打ち、2番手ガルボとの競り合いを制しゴール。安田記念からおよそ2年半ぶりの勝利となった。
距離短縮で復活した事もあり初スプリント戦のオーシャンSから始動するも、大きく立ち遅れて後方待機から脚を伸ばすも8着。続く高松宮記念では不良馬場が災いしたか中団から伸びず9着。再びのマイル戦安田記念も不良馬場で2番手から直線沈み13着に大敗した。
秋は11月末のキャピタルSから始動し、ここを0.2秒差の6着に入り、続く阪神CではW. ビュイックを鞍上に迎えて今度は好位群から進み、最後コパノリチャードとの競り合いを制してゴール。阪神C連覇を達成した。
7歳となったリアルインパクトは豪州へ遠征し、ジョージライダーS→ドンカスターマイルの順で出走する事が決まった。ジョージ・ライダーステークス(豪ローズヒルガーデンズ芝1500m)ではニュージーランドの若手J. マクドナルドを鞍上に迎え、レースでハナを主張して先手を取り、直線に入って豪ダービー馬Criterionとの競り合いを短頭差制して海外GI初制覇となった。
続くドンカスターマイルでは道中3番手につけ、直線に入り早め先頭に立って粘っていたがKermadecの抜け出しを許し2着となった。
帰国後再び精彩を欠き、安田記念12着、毎日王冠12着に敗れ、マイルCS8着を最後に現役を引退した。
通算30戦5勝。
2016年より社台スタリオンステーションで繋養され、初年度の種付け料は80万円となった。
同年オフにはシャトル種牡馬として豪州で繋養された。
ノーザンファームの代表が「リアルインパクトの子は早い時期からバンバン走るよ!」と言っていたように2歳戦開幕月だけで勝ち上がりを3頭を出し、その後オープン勝ち2頭を出してファーストシーズンリーディングはキズナ、エピファネイアに次ぐ3位。
その後リアルインパクト旋風は若干トーンダウンするものの、3月末から2勝馬がちょくちょく出るようになり、5月のNHKマイルカップでラウダシオンが重賞・GI初勝利を挙げた。
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
*トキオリアリティー Tokio Reality 1994 栗毛 FNo.3-l |
Meadowlake 1983 栗毛 |
Hold Your Peace | Speak John |
Blue Moon | |||
Suspicious Native | Raise a Native | ||
Be Suspicious | |||
What a Reality 1978 栗毛 |
In Reality | Intentionally | |
My Dear Girl | |||
What Will Be | Crozier | ||
Solabar | |||
競走馬の4代血統表 |
リアルインパクトはディープインパクトの初年度産駒であり、以下の初物を記録している
ディープインパクトの代表産駒、最も強い産駒と言えば意見が分かれるだろうが、ディープインパクトの長兄、長子と言えばリアルインパクトではないだろうか。
掲示板
5 ななしのよっしん
2023/03/08(水) 13:11:19 ID: kenUCbFu1p
6 ななしのよっしん
2023/04/11(火) 17:48:28 ID: dkKNXxxNYN
モズメイメイ、オークスは長すぎるから思い切ってNHKマイルカップに挑戦してもらいたないなぁ。
7 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 12:34:17 ID: 9u3acsILEx
あの日、リアルインパクトが安田記念を制した瞬間を自分はリアルタイムで見ていた
そして、こう感じた
「あぁ…自分が少なくない電車賃と労力を要して毎週、競馬場に訪れるのは…『競馬の新しい歴史が作られる瞬間を、この目で直に目撃したいからなんだ』と…」
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最終更新:2025/01/02(木) 08:00
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