メイショウタバル(Meisho Tabaru)とは、2021年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
父:ゴールドシップ、母:メイショウツバクロ、母父:*フレンチデピュティという血統。
父ゴールドシップはGI6勝の名馬だが、宝塚記念で出遅れ120億円を紙屑にするなどエピソードには事欠かない希代の個性派。
母メイショウツバクロは13戦2勝で中央1勝馬にも出走権がある金沢の加賀白山賞の勝ち馬。母の半兄に京都大賞典勝ち馬のメイショウカンパクがいる。
母父*フレンチデピュティはジェロームH(米GII)の勝ち馬。産駒*クロフネの活躍により日本に輸入された。
生産は三嶋牧場。安田記念馬ダノンキングリー、高松宮記念馬ファストフォースなどを送り出している。また「メイショウ」冠の重賞馬も多く、帝王賞連覇のメイショウハリオや、メイショウベルーガ(日経新春杯・京都大賞典)とその仔メイショウテンゲン(弥生賞)・メイショウミモザ(阪神牝馬S)なども輩出している。
馬主は「メイショウ」の冠名で知られる松本好雄氏。
馬名意味は「冠名+熊本県の地名」。西南戦争の激戦地として知られる田原坂(たばるざか)がある熊本市北区植木町の地名か。
騎手としてもメイショウサムソンでダービージョッキーとなったことがある栗東の石橋守調教師に預けられた。
最終調整の栗東CWコースでしまい11.2の動きを出し、10月9日の新馬戦(京都・芝2000m)に角田大河騎手でデビュー。道中は後方につけ直線で上がり34.2の最速で迫ったが0.4秒差届かず4着。
10月28日の未勝利戦(京都・芝1800m)、鞍上は前走と同じ角田大河騎手。道中は中団につけたがまたしても0.4秒届かず5着。
12月24日の未勝利戦(阪神・2000m)、ここで鞍上は浜中俊騎手に乗り替わり。道中は中団につけながら最後で34.7の足を繰り出し、3/4馬身差で初勝利を挙げた。
この年の1月20日の若駒ステークスに出走となったが、馬場入場後に右前肢跛行で競走除外となった。
気を取り直して2月17日のつばき賞(京都・1800m・1勝クラス)で鞍上は浜中俊騎手。このレースでは先手をとったが少し抑え2~3番手につけ、直線で抜け出しキープカルムの追撃をアタマ差交わしてゴール、2勝目を挙げた。
皐月賞のトライアルのスプリングステークスを目指していたがフレグモーネで回避。
1日休んでほぼ回復、毎日杯に向けて坂路の単走で4F52.0~1F11.8の好時計を記録。
毎日杯(阪神・1800m・GIII)に新たに鞍上坂井瑠星騎手で臨んだ。重馬場で行われたレースではスタートを決め、そのまま先頭に立って1000m59秒6のペースで逃げを打った。直線では内ラチギリギリを駆け(坂井は重馬場の中で内ラチ沿いに1頭分だけ残った芝の良い部分を狙ったとインタビューで語っている)、後続に6馬身も引き離し逃げ切った。石橋師は騎手時代最後の勝利を挙げた際に騎乗していたのが本馬の母メイショウツバクロであり、縁のある血統の馬で調教師としての重賞初勝利を挙げたことになった。
次走を中2週での皐月賞に定め調整、半分暴走気味の4F52.6-ラスト1F11.8を計測。関東への初輸送もクリアし、いざ本番へとなった。鞍上は浜中俊に乗り替わり。
そして4月14日皐月賞(中山・2000m・GI)、抜けた馬が不在の中で4番人気に押し上げられ、馬体重もプラマイ0と仕上がったように見えた。
が、スタートしてから大暴走で前半57秒5、これは2013年(勝ち馬ロゴタイプ)の逃げ馬コパノリチャードの58秒0を更新する皐月賞の前半1000m最速通過である。これではいくらゴルシ譲りのスタミナをとしても持つはずがなく、最終コーナーで馬群に沈んでいき、終わってみてば出走馬最下位の17着、勝ったジャスティンミラノの1:57.1コースレコードを演出する形となった。
この後は二冠目の日本ダービー(東京・2400m・GI)へ。8枠16番での出走が決まっていたが、直前の金曜日に左後挫石で出走取消が発表された。
秋の復帰戦は神戸新聞杯(GⅡ)(この2024年は中京芝2200m開催)。午前中の雨で稍重の馬場の中、春に引き続き浜中俊を背に大外8枠15番からスタート。馬の気分に任せて(浜中俊騎手談)コーナーインまでにハナを取り切ると後続に5~6馬身の差をつけつつ道中を運び先頭へ。最後はやや疲れジューンテイクの猛追を受けたが、半馬身残してゴール。重賞2勝目と共に、父ゴールドシップとの神戸新聞杯親子制覇を達成。ゴールドシップ産駒の複数平地重賞勝利は初となった。
ゴールドシップとの親子制覇を目指して臨んだ10月20日の菊花賞(GI)は、単勝9.6倍の5番人気で迎えた。5枠10番からスムーズにスタートしたタバルだったが、距離を考えてか浜中はテンからは行かせず、1周目4角の下り坂は番手で進行。最初のホームスタンド前で歓声を受けて外から徐々に進出、一瞬ハナに立った。しかし、好きには逃げさせないとばかりに1・2コーナーでハナを奪取したのがベテラン柴田善臣のピースワンデュック。結局、タバルは逃げることができず、後方からも突っつかれつつ前団馬群の中で進行という窮屈な形となり、4角ではもう既に手応えは残っていなかった。セントライト記念制覇から臨んだアーバンシックが最後の一冠を勝ち取る中、メイショウタバルは16着。17着の皐月賞・出走取消の日本ダービーに続き、三冠は苦い結果に終わった。
ここまで1着と大敗が続くメイショウタバル、次走は暮れのグランプリ・有馬記念(GI)を予定。初の古馬との対決となるが、年長勢相手に自慢の逃げは通用するか。
ゴールドシップ 2009 芦毛 |
ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
ゴールデンサッシュ | *ディクタス | |||
ダイナサッシュ | ||||
ポイントフラッグ 1998 芦毛 |
メジロマックイーン | メジロティターン | ||
メイショウタバル 2021 鹿毛 |
メジロオーロラ | |||
パストラリズム | *プルラリズム | |||
トクノエイティー | ||||
*フレンチデピュティ 1992 栗毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | ||
Mint Copy | ||||
Mitterand | Hold Your Peace | |||
メイショウツバクロ 2010 鹿毛 FNo.8-h |
Laredo Lass | |||
ダンシングハピネス 1999 黒鹿毛 |
ダンスインザダーク | *サンデーサイレンス | ||
*ダンシングキイ | ||||
メイショウサチカゼ | *クリスタルグリッターズ | |||
シアトルダンサー | ||||
競走馬の4代血統表 |
掲示板
241 ななしのよっしん
2024/12/24(火) 01:22:31 ID: lD3hqGyMtI
逃げて勝ったレースは確かどれもミドルペースだよね?何でこいつがいればハイペースになるって思われてるんだろう
皐月賞みたいにペースを作ったら用済みのペースメーカーとしてしか見られてないんだろうか
242 ななしのよっしん
2024/12/24(火) 01:28:57 ID: JfqO38g0U6
243 ななしのよっしん
2024/12/24(火) 15:49:34 ID: +EkZndNaxV
別に皐月賞もハイペースだったのはタバルだけで先行〜中断がまともなペース、それより後ろはタイム的に馬券内に届かない位置を走ってる論外達だった
ペースメーカーだったかと言われると暴走を放置されてただけだからそうでもない
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最終更新:2025/01/04(土) 02:00
最終更新:2025/01/04(土) 02:00
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