マリア (Maria) とは、キリスト教圏、とりわけカトリック教徒のポピュラーな女性名である。
キリスト教の創始者(イエス・キリスト)の母の名として、カトリック教徒の間では絶大な人気を誇る。
しかし、元となったヘブライ語(イエスの生きていた時代においてはアラム語)ミリャーム(מרים。Miryām、一般にはミリアムと表記)という名前の意味は、諸説(「子供の為に祈った者」「憎らしい者」「反抗的な者」etc...)あってはっきりしない。イスラエル十二支族の有力氏族であるレヴィ族の名前には、エジプトに住んでいた際に採り入れられた古代エジプト語由来の語が見られることから、ミリャームも古代エジプト語の myr (「(神に)愛されし者」)にちなむとする説もある(なお、出エジプトを指導したモーゼ(レヴィ族出身)の姉の名もミリャームである)。
ともかく、ミリャームのアラム語形マリャーム(Maryām)を経てギリシャ語にマリアー(ム)(Mariā́m/Maríā)として取り入れられ、それがラテン語に入ったのがマリ(ー)ア(Maria/Marīa)である。
男性形はマリウス(Marius)とされているが、こちらはローマがキリスト教化する前からの名前であり、本来は全くの別語である。しかしながらマリウスも意味に諸説(「軍神マルス(Mars)の子」「海(mare)の者」「男(mas)」etc...)ありはっきりせず、ラテン語から母音の長短が失われるにつれてそのように解釈されるようになった。
なお、多くの場合はMariaと表記するが、Maliaと表記される場合もある。例えば有名な例ではアメリカ合衆国第44代大統領バラク・オバマの長女もMalia Obamaという。
この「Malia」は単に上記の「聖母マリア」由来の名「Maria」の変化形の場合もある。しかし英語圏の子供の名付け情報サイトなどを見て回ると、ハワイ語、スワヒリ語、ネイティブアメリカンの言語などにおいて、「Malia」という言葉が上記の「Maria」とは別の意味の単語として存在したという情報もある(1,2,3)。よって、ハワイ系・アフリカ系・ネイティブアメリカン系の人物の名前で「Malia」という表記だった場合は、大元の由来は聖母マリアとは異なる可能性もある。
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最終更新:2025/01/03(金) 02:00
最終更新:2025/01/03(金) 01:00
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