フクロアリクイとは、フクロネコ目フクロアリクイ科フクロアリクイ属に分類される有袋類である。「アリクイ」とあるが、アリクイの仲間ではない。別名、ナンバットとも呼ばれる。フクロアリクイだけでフクロアリクイ科を形成する。
オーストラリアに生息する有袋類で、固有種である。有袋類のアリクイという立場の動物で、アリクイとついているがアリクイの仲間ではない。他のフクロ○○と同じように収束進化でアリクイと似たような生態となった動物というわけである。
体長は20㎝から27㎝ほど体重は280gから550gほどと、小型の哺乳類である。一見するとリスのようにも見える、長い尻尾と縞々の背中を持つ。口吻は細長く、眼を通り耳にかけて黒い筋模様が入る。舌は長く、体長の半分にも及ぶ。この舌に粘着性を持つ唾液を絡ませて、シロアリを舐めとるのである。
有袋類であるが、袋(育児嚢)は痕跡程度にしか残っていない。
乾燥した森林に生息し、有袋類では珍しく完全な昼行性である。倒木の洞や地面に掘った穴を巣穴とし、中に草や木の葉、樹皮をしく。名前の通り主にシロアリを食べ、起きている時間の大半を食事に費やす。1日に食べるシロアリの数は2万匹にも及ぶ。
オーストラリアにおいては、白人が流入した際に連れてきたキツネやネコが在来の動物を駆逐してしまうということが問題となっており、このフクロアリクイも例外ではない。以前は中部から南西部の広範囲に生息していたが現在では生息域が縮小して、わずかな場所にしか生息していない。保護活動も進められており、キツネたちの駆除や動物園などで繁殖させ、野生に還す試みも行われている。
なお、日本の動物園において飼育している場所は1つもない。
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最終更新:2025/01/04(土) 16:00
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