「艦隊旗艦! このGaribardi様が預かるぜぇ! 抜錨! さっ、皆ついてきなぁ!」
ジュゼッペ・ガリバルディとは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ』に登場する、第二次世界大戦時のイタリア海軍所属ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦2番艦〈Giuseppe Garibaldi〉をモチーフとしたキャラクター(艦娘)である。
2019年5月末から6月にかけて行われたイベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』の前段作戦最終面(通称E-3)の突破報酬として実装された、8人目のイタリア艦娘にして、初のイタリア軽巡艦娘。日本を除く枢軸国側でも初の軽巡である(海外勢としては、ゴトランドに続いて2人目)。
軽巡ということで、ちょうどマエストラーレ姉妹よりは年上で、ザラ姉妹よりは年下という感じ。ピンクのショートカットに榛色の瞳の持ち主。そして豊かな胸部装甲の持ち主。さすがはイタリア艦娘。
(ちなみに、実艦の方もザラ級重巡と遜色ない大きさの艦である)
頭には艦橋を模した帽子を被っている。
言動はボーイッシュ系で、天龍や摩耶様を彷彿とさせる。ちょくちょく姉貴のことに言及しているのは実装フラグか?(152mm/55 三連装速射砲改に姉貴らしいパスタ喰ってる妖精さんの姿がある)
→次のイベントで早速実装されました。
ちなみに実装直後は表記ミスで「ガルバルディ」となっていたが、すぐに修正されている(イタリア語の発音ではガリバルディが正しい。また、ガリバルディは"Garibaldi"で、ガルバルディは"Galbaldi"と、綴りからして違う)。間違えなンなよ!
これの影響や名前やカラーリングが近しいこともあってか、案の定一部のユーザーから早くもネタにされてしまっている。
性能はというと、自分で最新鋭とでかい胸を張ってるだけあって、事実上軽巡最強枠の一人と言っても過言では無い。実装時点では"改"で、火力はあの神通改二と並ぶ72まで上がり、さらに耐久や装甲値は他の軽巡改二艦を抑え最高、しかも4スロット軽巡となる。雷撃値は低めだが、夜戦火力は4スロ軽巡では夕張と並ぶ最強格であり、重巡ともタメを張れるレベルである。
大淀改やゴト改のような装備特性こそないが、逆に言うとややこしいことを覚えて無くても使える(そして強い)という点で評価は高い。
また、第二次大戦を生き残った艦らしく運の値も高く、最大で100に達する。
一方で燃費も軽巡最高レベルに高く、一部の重巡すら越えてしまうので運用には注意されたし。
2019年の年末に大掃除ボイスが追加された。姉が掃除をしたことがないと宣うのに対し、彼女は掃除が得意で率先して大掃除をしてくれる模様。
第一次大戦の終戦後、イタリア海軍は仮想敵としていたフランス海軍の軍備に対抗して、新しく大型軽巡洋艦の建造計画を立てることになる。これはフランス海軍の大型駆逐艦に対応できる艦として設計され、艦名にはルネッサンス期の高名な傭兵隊長の名前を付けたため、コンドッティエリ(傭兵隊長)型と総称されることになる。
コンドッティエリ型は開発時期によっていくつかのサブグループに分けられ(日本の特型駆逐艦が吹雪型・綾波型・暁型と分けられるようなものです)、その5番目にして最終グループは、ネームシップの名前を取って、(準備はいいか?)ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ(Luigi di Savoia Duca degli Abruzzi。意味は「アブルッツィ公爵たるサヴォイア家のルイージ」)級軽巡洋艦と呼ばれた。余りに長いせいか、イタリア本国でも前半を省略してドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級と呼んでたりする。艦これの図鑑でも省略して"L.d.S.D.d.Abruzzi級"という表記である。(なお、後日実装された本人は「アブルッツィでいい」とのこと)
大型軽巡ということで、実はザラ級重巡に匹敵する大きさの艦である(ザラ級が全長182m、排水量11,500tで、アブルッツィ級は全長187m、排水量9,600t。まぁ重巡と軽巡の差は主砲口径で艦の大きさには関係ねーし)。なお、次級にあたるカピターニ・ロマーニ級は150mクラスと小型化しており、このアブルッツィ級は「イタリア最後の大型軽巡」と呼ばれている。
(ちなみに日本軽巡では、阿賀野型が174m、大淀が192m、最上型、利根型が200m)
その2番艦が、〈Giuseppe Garibaldi〉(ジュゼッペ・ガリバルディ)である。
こちらもちと長いので(艦これではG.Garibaldi表記)、本稿では、以降〈ガリバルディ〉と表記することをお許しいただきたい。また、それより長い姉艦については〈アブルッツィ〉と表記する。
〈ガリバルディ〉はイタリア北東部の都市トリエステにあるカンティエーリ・リウニーティ・デッラドリアーティコで1933年12月28日に起工、1936年4月21日に進水し、1937年12月1日に竣工、イタリア海軍に参加した。
ちなみに最初の仕事はナポリで行われた観艦式への出席だったりする。
(ちなみに日本でいえば、ちょうど鈴谷と同級生(同じ1933年起工で1937年竣工)である)
艦名は、イタリアの国民的英雄ジュゼッペ・ガリバルディからで、軽巡ガリバルディは2代目である(実際はちょっとややこしいが、そこは省略)。艦のモットーは"Obbedisco"(「従う」の意味)だが、これもガリバルディの打った有名な電文から来ている。
第二次大戦では最新鋭軽巡洋艦だった〈ガリバルディ〉は姉の〈アブルッツィ〉と第8巡洋艦戦隊を編成し、東へ西へと奔走。第二次大戦ではイタリア初の海戦となったカラブリア沖海戦(1940年7月)に参戦、どころか初弾を放ったのはこの〈ガリバルディ〉だったりする。
同年11月のタラント空襲にも遭遇するが、攻撃は大型艦に集中していたため〈ガリバルディ〉は難を逃れている(この空襲では〈リットリオ〉が大破している)。
1941年3月には姉と共にマタパン岬沖海戦に参加。この戦いではザラ級重巡3隻がイギリス海軍のレーダー射撃で撃沈されたが、〈ガリバルディ〉達は僚艦だった駆逐艦の機関不調で海戦から早々に離脱しており、ここでも難を逃れる形となった。
さらに同年7月には英潜水艦〈アップホルダー〉から魚雷2発を受けて大破するが、なんとか自力で帰投し、以降4ヶ月の修理を行った。ちなみにこの〈アップホルダー〉は、その後11月に〈リベッチオ〉をお尻を叩いて 撃沈した潜水艦である。
その後も〈ガリバルディ〉は激戦をくぐり抜けていくが、イタリア海軍の艦隊保全主義と燃料不足によってほとんど活躍することなく、それでもなんとか生き残って1943年9月のイタリア停戦を迎えた。
その後、降伏のために残存艦と共に地中海マルタ島に向かうが、その途中でイタリア艦が連合国に渡るのを恐れた独空軍が残存艦隊を空爆。フリッツXの直撃を受けた戦艦〈ローマ〉が撃沈されてしまい、〈リットリオ〉も損傷を受けるが、ここでも〈ガリバルディ〉には損傷なく、マルタ島にたどり着いて降伏する。
その後は連合国側として、地中海の哨戒任務や兵員移送に関わる。イギリス海軍に編入されたわけではなく、引き続きイタリア海軍としての活動である。
第二次大戦の終戦後も、大型艦をほとんど喪失したイタリア海軍では主力として活動を続け、さらに1957年からは大改装を受けてミサイル巡洋艦に生まれ変わり、イタリア海軍旗艦となった。
ちなみにこのとき、本当はアメリカの提供したSLBMポラリス・ミサイル(本来は潜水艦用)を搭載するはずだったが、主に政治的な諸事情によりこれが没になったので国産ミサイル搭載に切り替えられている。
しかしながら、主に財政的な問題で、1971年2月20日に退役。翌1972年には一部分が解体されたが、艦体そのものは残っていたためか、1976年11月16日まで艦籍は残っていた(ほら、その辺りはイタリアだし)。その後、1978年に完全に解体され、数奇な一生を終えた。
前に述べたとおり、著名な名前であることから艦名は次の世代へ受け継がれた。1985年就役の軽空母〈ジュゼッペ・ガリバルディ〉である。
2019年春イベント 『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』 新規実装艦娘 |
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最終更新:2025/01/08(水) 17:00
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