赤色に見えていますね?
クオリアとは、あなたが感じたこの「赤さの感じ」のことである。
あなたの周りに人がいれば、その人にも尋ねてみよう。当然、赤色に見えていると答えるはずである。
ではこの「赤さ」、あなたとその人とで同じものを感じているであろうか。
――確かめることは出来ないことに気づいただろう。
赤色の光をキャッチした眼は脳にそのような信号を送り、脳はそれを分析して赤色であると判断している。しかし、脳が受け取ったのは「赤色の光である」という信号であり、「赤さ」そのものではない。クオリアはこの意味であなたの心や意識の中にだけ現れる知覚現象であり、他人がそれを観察することが不可能な何かである。あなたに赤く見えているものが、私に「あなたにとっての青色」に見えているとしても気が付かない。
色や形、音、匂い、味、触った感触、痛み、動画が始まる前のワクワク、あの人を見ているドキドキ。このようなあらゆる「感じ」がクオリアである。ひいては「生きている」という実感全てとも言えるかもしれない。
クオリアが科学的に説明がつくものなのかどうかは未だにはっきりしていない上、そもそも科学で取り扱うべきかどうかにさえ争いがある。クオリアを広めた哲学者デイヴィッド・チャーマーズは、この問題を哲学と科学を横断する「意識のハードプロブレム」と呼んだ。
掲示板
128 ななしのよっしん
2023/09/25(月) 22:36:12 ID: RVHIQvorQw
色があることで光の波長や混ざり具合や配置を瞬時にグラフ化できるわけだから便利ではあり有利ではあるようだが、それが何かと言われるとはて?
129 ななしのよっしん
2023/09/25(月) 23:07:54 ID: izZJYeFCpk
>>124
「本質」や「本性」という言葉は一見正確性を追求しているようでいて、実は話を曖昧にしかねないところがある
定量的研究の場合は研究の範囲か精密度が発展すれば、またはその両方が発展すれば、以前よりも本質に迫った研究と言っておおむね問題ないはず
しかしそういう客観的な指標を使わない(または使えない)場合、誰が何をどう論じても「それは本質的ではない」「それじゃ本性に迫っていない」と反論できてしまう
これは神経科学者が論文で出したクオリア観測データ以外でも同じなようこと
例えば哲学では「世界は存在しない」「物質は存在しない」という説もあって、この説から見れば
社会科学者たちの言う世界や物理学者たちの言う物質などは「存在しない」とか、
「世界や物質の一側面であって本質ではない」ということになる
130 ななしのよっしん
2023/09/26(火) 00:49:28 ID: YgBXN0kd9p
意図的に見たり触ったりできるようにして、疑似的なクオリアを作ることはできる
こうして各生物、各個人のクオリアが解析でき、それを用いに疑似体験できるようになれば、クオリアと言う概念はどうなっていくのか
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最終更新:2024/12/22(日) 17:00
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