野球におけるWHIPとは、投手の評価項目のひとつであり、「1イニング当たり何人の走者を出すか」という数値である。
「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略で、日本語に訳せば「投球回あたり与四球・被安打数合計」となる。
概要
だいたい1.00未満だと大エース、1.00~1.20ぐらいで割と良い具合、1.40~ぐらいだと「がんばりましょう」になる。
ランナーをよく出すが結果的には0点で抑える劇場型投手も、まったく走者を出さずにきっちり抑える投手も、防御率では違いが見えないことが多い。走者が少なければ自然と失点する可能性も低くなるため、この数値は投手の安定度を表しているといえる。
一方でWHIPばかり見ていても、防御率同様、やはり投手の本質を見ることは出来ない。WHIPはあくまでランナーを出す確率を示す数値であり、四球も単打も2塁打3塁打ホームランも区別なく同じものとして扱う性質があるからであり、WHIPが優秀であったとしても防御率など実際は他の成績に反映されるとは限らない。
アメリカの有名野球データサイト『FanGraphs』ではWHIPのことを
” WHIPは愚かな指標だ。一部の人々はVORPとtERAと並んで、目新しいマネーボールスタットとしてそれを参照するのが好きだ。
しかし、WHIPはプレイヤーのスキルを表すものではない。
もちろんランナーを出さない投手は良い投手になる傾向があるが、それは絶対ではない。
WHIPは他の多くの統計の副産物であるため、投手を評価する際に基本的に無視されるべきである。
ゲームの世界では一般的なWHIPだが、これは投手の能力を測る指標としては全く役に立たない。投手がコントロールできないBABIPに依存するからだ。”
とぶったぎっている。
パワプロ、やきゅつくなどの野球ゲーム、はたまたWikipediaの個人成績欄の影響か、2ちゃんねるなど1部ネットでは謎の普及を見せているが、現在、セイバーメトリクスの分析でWHIPが使われる事はほぼないといえる。
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