GoodTwitterとは、インターネットブラウザで使用できる拡張機能・アドオンである。製作者は「Zusor」(@ZusorOW)氏。
概要
2019年7月、SNS「Twitter」のユーザーインターフェース(UI)が大幅に変更された。それに対して、以前のUIに使い慣れた人々から、「使いにくい」などといった声が相次ぐこととなった。
そこに登場したのが、このアドオン「GoodTwitter」である。
このアドオンは、Google ChromeとMozilla Firefoxで利用することができ、このアドオンをインストールすると、Twitterが以前のUIで利用できるようになるのである。
7月20日頃に公開され、約5日でGoogle Chromeでのユーザーが3万人を超えた。
しかし、2020年に入り、6月1日に従来バージョンのTwitter(つまり以前のUI)の提供が終了することが発表され、このアドオンが機能しなくなることが明らかになり、実際に使えなくなってしまった。
UIが戻る仕組み
インターネットブラウザーには、ユーザーエージェント(UA)というものが存在する。これは、ブラウザごとに設定されている文字列で、これによってユーザーが利用しているブラウザ・そのブラウザのバージョンがわかるようになっている。
何故このユーザーエージェントが関係しているかと言うと、Twitterでは、ユーザーエージェントがInternet Explorerのものだった場合、以前のUIで表示されるようになっていたのだ。
これを利用して、このアドオンでは、ブラウザが送信するユーザーエージェントをInternet Explorer 11のものに偽造して、UIを以前のものにしているのである。
もし、「このアドオンは使いたくないけど、UIは以前のものに戻したい」という場合は、これを利用して、ユーザーエージェントを偽造するアドオンを使用すれば、UIを戻すことができる。
なお、ユーザーエージェントをInternet Explorer 9以前のものにしてしまうと、古いモバイル版Twitterが表示されてしまうので注意。
問題点
このGoodTwitterを導入するとき、Twitterの閲覧履歴の読み込み許可を取ろうとする。
最初期版では、アドオン導入したあと、手動でCTRL+Rを押す、または一旦ログアウトしてログインし直すようになっていたが、最新版ではその手順を行わなくてもよくなっている。
これは、ブラウザ上でTwitterに関係するキャッシュファイルを一旦削除する処理を追加した事によるものだが、その処理を行うには、閲覧履歴の読み込み権限が必要となるためである。
そしてGoodTwitterの作者は、この閲覧履歴の読み込み許可によって、作者が使用者に依る閲覧情報を取得することは無いこと、およびGoodTwitterはオープンソースとしてGitHubに公開してあることを明言している。[1]
また、Twitterにアクセスするときだけ、ユーザーエージェントをInternet Explorer 11と誤魔化す影響かは不明だが、コピーペーストにてツイートを貼り付けようとした時に不具合が発生する恐れがある。
関連項目
外部リンク
- GoodTwitter - Firefox Add-ons ← Mozilla Firefoxを使ってる人はこっち
- GoodTwitter - Googleウェブストア ← Google Chromeを使ってる人はこっち
脚注
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