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概要
白色彗星帝国とは、宇宙戦艦ヤマト2199に登場していると噂される勢力である。
第3章において、大ガミラス帝星の本星における帝国高官たちの会話の中で、小マゼラン外縁部に外宇宙から侵入を企てる『蛮族』(勢力)があること、その『蛮族』を撃退するためにドメル中将を派遣したことが語られていた。その『蛮族』について、いったい何者であるか、という疑問を、少なからぬファンが抱いていた。様々な憶測が飛び交い、次元断層に紛れ込んでいた機体の中にガブトガニによく似たものが映っていたことなどから、それが関係するのではないかと考えるファンもいたが、確定的な証拠はなく、断定には至らなかった。
そして公開された第4章のPVで、ドメル艦隊の戦闘の様子が一部映し出され、対戦相手の艦影が明らかにされた。その映像を見たファンの中には、「蛮族の正体は白色彗星帝国だ!」という確信を持った者が少なくないという。ただし、宇宙戦艦ヤマト2199において「白色彗星」とか「彗星帝国」という呼称が登場したことはまだ無いにもかかわらず、艦影を見ただけで正体を特定できた理由は不明である。ちなみに、ドメル中将の指揮下で戦ったバーガー少佐は「ガトランティス、恐るるに足らず」と発言していることから、『蛮族』の呼称は「ガトランティス」らしいことがわかる。
なお、このガトランティスなる『蛮族』の艦隊はドメル艦隊に劣勢で、空母1隻を含む約7割を殲滅(合計10~20隻程度の撃沈を確認)されて、撤退を余儀なくされている。これだけの大損害を与えたのだから、「奴ら(ガトランティス)も、しばらく仕掛けて来ないでしょう」と古参の武人ハイデルン大佐は判断しており、ドメル中将もその判断に同意する発言をしている。その後、ドメル中将も本国に呼び戻されていることから、大ガミラス帝星の幹部たちは、この『蛮族』をそれほど脅威とは考えていない様子である。第1章でのシュルツ大佐とガンツ少佐の会話からもわかるように、強大なガミラス軍にとってさえ、運用に莫大なコストがかかる空母を1隻でも失うことは痛手なのだから、もはや『蛮族』にはガミラスを攻撃する力は残ってないように見える。
ガトランティスの真の力を知る者(あるいは旧作という名の歴史を知る者)であれば、バーガーやハイデルンのように楽観的にはなれないであろう。ガトランティスは、空母1隻を失ったくらいで侵攻の手を緩めるような連中ではない(そもそもドメル艦隊と交戦していた艦隊は、大型空母や大戦艦、潜宙艦が含まれていないなど、コズモダード・ナスカ艦隊よりも規模が小さい)。なにしろ、戦艦80隻、空母66隻、巡洋艦・駆逐艦300隻弱もの艦艇を前衛艦隊として繰り出し、それらを壊滅させられたとしても、なお余力のある国なのである。【歴史書「ヤマト2」より】
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本当の概要
白色彗星帝国とは、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズに登場する架空の星間国家である。白色彗星帝国というのは、地球側が使用している呼称であり、正式な国号は「ガトランティス」である。上記のスローガンを掲げて宇宙を巡りながら、進路上に存在する邪魔な星は破壊し、利用価値があると判断した惑星は占領・植民地化することで、全宇宙の覇権を握ることを目指している。シリーズに登場した国家の中でも屈指の国力を持ち、最強の敵との評もある。
作中での国家元首はズォーダー大帝、正確にはズォーダ-5世。彼が語るところによると、宇宙を統一する旅は先祖の遺志であり、過去から未来永劫へと続く、彗星帝国ガトランティスの心であるという。地球に侵攻した時点では、すでにアンドロメダ銀河を制覇したことが判明している。
白色彗星帝国の本星は、高速中性子と高圧ガスが形成する純白の巨大彗星の形態をしている。ただし、彗星の尾が進行方向と常に逆向きに形成されているなど、本物の彗星とは異なる。実はこの巨大彗星の姿は、一種の擬態であり、吹き荒れる高速中性子と高圧ガスは、核となる人工要塞惑星(本体)を包み込むバリアーとしての役割と、対惑星級の破壊力を備えた攻撃兵器を兼ねているのである。彗星形態のときの大きさは、作中の説明によると直径6600km(地球の直径の約半分)ほどある。
そして、その人工要塞惑星の中には、さらなる秘密が隠されている…。
『宇宙戦艦ヤマト2』『さらば宇宙戦艦ヤマト』
ガミラス戦役による荒廃から復興し、以前とは比べ物にならないほど強力な防衛艦隊を整備するようになった地球は、平和と繁栄を謳歌していた。そこに、宇宙の彼方から謎のメッセージが送られてくる。大半の人間は、そのメッセージを気にも留めなかったが、宇宙で起きている重大な異変を伝えるものではないか、と感じたヤマト乗組員たちが、メッセージの意味を解き明かそうとするところから、ストーリーが始まる。そしてヤマト乗組員たちは、そのメッセージを送ったのが、テレザート星のテレサという反物質を操る謎の女性であること、そして白色彗星帝国が新たな標的として地球を選んだことを知る。
ヤマトをはじめ、地球側は大急ぎで白色彗星帝国を迎え撃つ用意を整え、防衛戦闘を開始する。だが、白色彗星帝国の力はあまりに強大であった…。
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