東海道昼特急とは、JRバス関東と西日本JRバスが運行する高速バスである。夜行高速バス「ドリーム号」と共通のスカニア・InterCityDDが使用されるため、高速バスの車載動画の的になることが多い。
概要
相対的な輸送量が多い東京-名古屋・大阪間などではツアーバスなどの新規参入が予想されており、その対抗策としてドリーム号などで使用しているエアロキングを間合い運用的な形で昼行便に使用し、廉価で輸送サービスを提供するという形で、2001年12月に運行開始された。
東京駅八重洲口-大阪駅JR高速BTの所要時間は約8時間20分と、東海道新幹線のぞみ比で約4倍であるが、夜行バスと同じ3列シートながら片道6,000円前後という安さがウケて運行開始直後から人気を博し、これまでに幾度となく増便が続けられてきた。
500キロ以上という長距離昼行高速バスでも採算を取ろうと思えば取れるという事を実証し、各方面でも長距離の昼行便が開設されるに至った。
現在の「東海道昼特急」は、これまでの「東海道昼特急京都号」と「東海道昼特急大阪号」を統合したものである。使用車両のタイプによって、東海道昼特急、グラン昼特急、青春昼特急の3種類があったが、2020年7月を以て東海道昼特急は運転を終了。以降はグラン昼特急と青春昼特急の2本立てとなっている。
乗務員は新東名高速新城IC隣接の道の駅もっくる新城を境に、東側をJRバス関東が、西側を西日本JRバスが担当する。
新東名高速道路が御殿場から豊田東まで開通しても頑なに旧来からの東名高速道路経由を堅持していたが、2021年10月から新東名高速経由となった。
経路
東京駅から東名御殿場までの各停留所は東京行は降車のみ、大阪行は乗車のみそれぞれ取り扱い。
京都深草・京都駅烏丸口・大阪駅JR高速BTはその逆。
新城(道の駅もっくる新城)は乗車・降車両方を取り扱う。
東京・静岡・愛知側
停留所名 | 備考 |
東京駅八重洲南口 | 到着は日本橋口 |
バスタ新宿(新宿駅) | |
池尻大橋 | 上り降車のみ |
東名向ヶ丘BS | |
東名江田BS | 東急田園都市線・あざみ野駅から徒歩10分程 |
東名大和BS | |
東名綾瀬BS | |
東名厚木BS | |
足柄SA | 休憩のみ。乗降取扱なし |
東名御殿場BS | 御殿場インターチェンジ |
新城(道の駅もっくる新城) | JRバス関東新城支店最寄り。乗務員交代と乗客の休憩を実施。 東京行・大阪行双方ともに乗降可。 |
京都・大阪側
停留所名 | 備考 |
甲南PA | 休憩のみ。乗降取扱なし |
京都深草BS | 京阪藤森駅から数分。 京都駅烏丸口発着便は通過する。 |
大阪駅JR高速BT |
プレミアム昼特急
「プレミアム昼特急」は2006年に新しく設定された。夜行便の「プレミアムドリーム号」と共通の車両が使われる。ましろ色の車体に金色の文字で「Premium Dream」と書かれた特別なエアロキングが使用される。2017年3月の運転を最後に廃止。
青春昼特急
「青春昼特急」は2+2の4列シートを採用している(通常の「東海道昼特急」は3列独立シート)。夜行便の「青春エコドリーム号」と共通の車両が使われる。
中央道昼特急
2002年に「中央道昼特急京都号」として運行開始。後に登場する「中央道昼特急大阪号」に統一され、現在は東海道昼特急と同様に東京駅八重洲南口から出発して全便がバスタ新宿を経由する。中央道という山岳路線をひた走るという事もあり、天気が良ければ山々が車窓から見えるため休日は特に人気がある路線となったが、2019年5月に廃止された。
東海道昼特急同様ワンマン運転で小黒川SAから東はJRバス関東、西側は西日本JRバスの乗務員が担当していた。
東京側
停留所名 | 備考 |
東京駅八重洲南口 | |
バスタ新宿 | 新宿駅新南口から直結。 |
中央道三鷹BS | |
中央道深大寺BS | |
中央道府中BS | |
中央道日野BS | 多摩モノレール・甲州街道駅から10分 |
中央道八王子BS | |
境川PA | 休憩のみ。乗降取扱無し。 |
小黒川SA | JRバス関東中央道支店最寄。ここで休憩・乗務員交代。 |
中津川インターチェンジ |
大阪側
停留所名 | 備考 |
多賀SA | 休憩のみ。乗降取扱なし。 |
名神八日市BS | 八日市以降は東海道昼特急と同ルート。 |
関連動画
BGMとして聴くなら豊田JCTまで(東京駅八重洲南口始発の場合)がおすすめ。車載動画は誰かUPよろしくお願いします。
関連項目
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