帯とは、腰のあたりに巻いて衣服を固定させるもののことである。着物や稽古着で用いるものが代表的。洋装のベルト・サッシュにあたる。
男性用のものは幅1-
布製が多いが、革製のものもある。
結び方
帯は安土桃山時代までは前で結ぶことが多かったが、江戸期に入って帯が太くなるにつれ、前で結ぶのが難しくなったため後ろで結ぶようになった。
江戸期にはさまざまな帯の結び方が生まれ、流行した。
有名な結び方に、貝の口・駒下駄・太鼓結び・文庫結び・かるた結び・一文字結びなどがある。
その他の意味
また以下のことを表す。
人名
漢字として
- 意味
- 旧字体は帶。
- おび、ベルト、おびのような、おびる、身に付ける、めぐらせる、携行する、ある範囲の、表面に出る、という意味がある。
- 〔説文解字・巻七〕に「紳なり。男子は鞶帶、婦人は帶絲」とある。〔釈名・釈衣服〕に「帶、蔕なり。衣に著くるに、物の繫蔕するが如くなり」とある。
- 字形
- 帯と前掛けの象形。〔説文〕には「佩を繫くるの形に象る。佩に必ず巾有り。巾に從ふ」とある。
- 音訓
- 音読みはタイ(漢音、呉音)、訓読みは、おび、おびる。
- 規格・区分
- 帯は常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 帯を声符とする漢字には、嵽、摕、滞(滯)、蔕、遰、慸、㯂、螮、㿃、蹛などがある。
- 語彙
- 帯域・帯金佩紫・帯剣・帯甲・帯鉤・帯出・帯電・帯刀・帯同・帯佩
異体字
帶
- Unicode
- U+5E36
- JIS X 0213
- 1-54-72
- 部首
- 巾部
- 画数
- 11画
- 帶は、旧字体で人名用漢字である。JIS X 0213第二水準。2004年に常用漢字の参考字体から人名用漢字に格上げされた。
- 𢂸は、〔正字通〕に帶と同じとある異体字。〔六書正譌〕には「𢂸、佩形に象る。下は巿に从ふ。俗に帶に作る」とある。
- 𢃄は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𡻺は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𨗼は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 簡体字は带。
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関連項目
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