- プロ野球選手一覧 > 川島慶三
川島慶三(かわしま けいぞう、1983年10月5日-)とは、長崎県出身の元プロ野球選手(内野手)である。現在はオリックス・バファローズのコーチを務める。
通称kz(ケーゾー)。
概要
オリックス・バファローズ #82 一軍打撃コーチ |
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川島慶三 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 長崎県佐世保市 |
生年月日 | 1983年10月5日 |
身長 体重 |
172cm 70kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 内野手、外野手 |
プロ入り | 2005年大学生・社会人ドラフト3巡目 |
引退 | 2022年 |
経歴 | |
選手歴
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プロ野球選手テンプレート |
大学時代は3年春と3年秋に2期連続の首位打者獲得。4年秋の本塁打王、MVP選出など大活躍していたが、兄が競輪選手になった為、秋以降は野球の練習よりも競輪の練習をしている方が多かった。
2005年の大学生・社会人ドラフトで北海道日本ハムファイターズから3巡目での指名を受け入団。背番号39。指名がかからなかったらそのまま競輪選手になるつもりだったらしい。
日本ハム時代
2006年(1年目)から開幕一軍に名を連ね、プロ初安打・初盗塁・初打点を記録。しかし、年齢の近い田中賢介がレギュラー定着してしまったため外野手に転向。
2007年はタイプが近く、本職である工藤隆人や紺田敏正に押され、出場機会が減少した。
ヤクルト時代
2008年1月に藤井秀悟、坂元弥太郎、三木肇と3対3の交換トレードで、橋本義隆、押本健彦と共に東京ヤクルトスワローズへ移籍した。背番号00。このトレードは前年までファイターズのGMでこの年東京ヤクルトスワローズ監督となった高田繁監督が藤井の交換相手に川島を指名したため行われた。するとオープン戦で結果を残し、見事開幕スタメンを勝ち取る。内野手に再コンバートし、自身最高の121試合に出場し、20盗塁をマークした他、プロ初本塁打も放った。
2009年は開幕から好調で初の規定打席到達。盗塁数こそ8に減ったものの、安打数は100本を超え、本塁打も前年の4本から12本に増えた。
2010年は前年終盤に痛めた右肘の回復具合が思わしくなく、シーズン開幕前に手術を受けた。この年はリハビリに費やされたため、一軍、二軍通して試合出場はなかった。
2011年は開幕スタメンで復帰したが、いきなり東野峻(巨人)に死球を食らい長期離脱を強いられる。この間にショートのレギュラーポジションを川端慎吾に奪われ、出場試合数は激減した。
公式戦終了後に右肘靭帯再建手術を受け、翌2012年はリハビリに費やされたため、試合出場はなかった。
2013年は開幕一軍で復帰し、ショートのレギュラーポジションも取り戻す。ところが打撃不振が続いたため、森岡良介との併用になった。オフに背番号を13に変更。
ソフトバンク時代
2014年7月に新垣渚、山中浩史との交換トレードで日高亮と共に福岡ソフトバンクホークスへトレード移籍した。背番号35。しかし移籍1年目はあまり出場機会に恵まれなかった。
2015年は新任の工藤公康監督の方針で出場機会が増加する。77試合に出場し、チーム最多となる4本の三塁打を記録した。クライマックスシリーズファイナルステージでは1、2戦でセカンドで先発出場を果たし、両試合で1安打を記録した(3戦目は代打出場)。ヤクルトとの日本シリーズでは、サウスポーの石川雅規が先発登板した第一戦と第五戦に一番レフトでスタメン出場を果たし、両試合で一安打を記録した(初戦はタイムリーヒット)。また、代打起用された第三戦でも安打を記録し、打率.333の好成績を残した。
2016年は故障で4ヶ月離脱したこともあり、20試合に留まった。オフに背番号を4に変更。
2017年は5月24日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初の先頭打者ホームランを記録した。レギュラーシーズンでは相手先発が左投手のときに二塁でスタメン起用、それ以外は代打と内野のバックアップという形で81試合に出場。横浜DeNAベイスターズと対戦した日本シリーズでは不調だったが、第6戦で日本一を決めるサヨナラタイムリーヒットを放ち、日本一に貢献した。国内FA権を取得したが、行使せず2年契約で残留。
2018年も引き続き対左先発時の二塁スタメンとして起用され91試合に出場。後半戦では牧原大成の二塁定着でスタメン出場の機会が激減したが、牧原が終盤に離脱したためクライマックスシリーズ・日本シリーズでは再び対左先発時に1番・二塁でスタメンとして起用、特にCSでは打率.364と活躍した。
2019年は左肩痛を抱えながらも3割後半の打率をマークしていたが、結局肩の痛みは引かず6月に登録抹消。8月に一軍復帰後は、主に対左の代打の切り札として起用された。最終的に47試合の出場に留まったが、打率.364、OPS1.004という好成績を残し日本一に貢献した。オフにウラディミール・バレンティンの加入に伴い、背番号4をバレンティンに自ら譲って背番号を99に変更した。
2020年も例年通り、主に対左先発時の二塁スタメンおよび代打として起用され59試合に出場。10月2日の北海道日本ハムファイターズ戦では、相手先発の上原健太との好相性を買われてプロ入り15年目にして初の4番として起用された。
楽天時代
2021年12月10日に東北楽天ゴールデンイーグルスと契約したことが発表された。背番号は22。
2022年は12試合の出場に留まり、戦力外通告を受けて現役を引退した。
引退後
2023年からは楽天の二軍打撃コーチを務める。背番号は89。
2025年からはオリックス・バファローズで一軍打撃コーチを務める。
プレースタイル
小柄ながらパンチ力を秘めた打撃と俊足・好守を揃え、内外野複数ポジション守れるユーティリティー選手。しかし故障が多く、規定打席到達は1度のみだった。
左投手に非常に強く、対右では打率2割前後だったのに対し、対左は毎年打率3割前後を記録した。そのためソフトバンクでは相手先発が左のときの二塁スタメンや、対左の代打での起用が多かった。
人物
ヤクルト時代はチーム屈指のイケメンとして知られ、よく話題に上った。またヤクルト高田繁監督(のちの日本ハムGM・DeNAGM)のお気に入りとしても知られており、プロ野球板では川島を擁護するようなレス、または不自然に持ち上げたりするようなレスに対して「高田自重しろ」「高田寝ろ(深夜)」などと返すのがお約束。
ソフトバンク移籍後は松田宣浩と並ぶベンチの盛り上げ役・ムードメーカーを担っており、前述の対左打率やベテランの年齢となっても堅実に二塁を守れることと合わせ、見た目の成績以上にチームへの貢献度が高い存在として重宝された。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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ヤクルト | 川島慶三#3 | 6079 | |
ソフトバンク | 応援歌のピコカキコ一覧#1245 | 13340 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2006年 | 日本ハム | 24 | 37 | 33 | 6 | 6 | 3 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 8 | 0 | .182 | .250 |
2007年 | 10 | 21 | 18 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | .222 | .300 | |
2008年 | ヤクルト | 121 | 417 | 353 | 52 | 90 | 16 | 4 | 4 | 35 | 20 | 19 | 4 | 32 | 9 | 60 | 11 | .255 | .329 |
2009年 | 118 | 485 | 427 | 49 | 109 | 13 | 2 | 12 | 43 | 8 | 17 | 3 | 32 | 6 | 77 | 9 | .255 | .314 | |
2011年 | 40 | 54 | 46 | 8 | 12 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 1 | 1 | 4 | 2 | 8 | 0 | .261 | .340 | |
2013年 | 101 | 268 | 25 | 27 | 48 | 5 | 0 | 4 | 14 | 7 | 14 | 1 | 23 | 5 | 38 | 4 | .213 | .299 | |
2014年 | 19 | 36 | 26 | 8 | 7 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 7 | 1 | 6 | 2 | .269 | .441 | |
ソフトバンク | 10 | 21 | 17 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | 1 | 5 | 0 | .176 | .333 | |
14計 | 29 | 57 | 43 | 9 | 10 | 2 | 0 | 0 | 2 | 3 | 2 | 0 | 10 | 2 | 11 | 2 | .233 | .400 | |
2015年 | 77 | 194 | 157 | 34 | 43 | 6 | 4 | 2 | 20 | 7 | 9 | 3 | 22 | 3 | 29 | 2 | .274 | .368 | |
2016年 | 20 | 50 | 40 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 8 | 2 | 10 | 0 | .125 | .286 | |
2017年 | 81 | 137 | 110 | 23 | 29 | 7 | 0 | 5 | 13 | 2 | 6 | 1 | 18 | 2 | 24 | 1 | .264 | .374 | |
2018年 | 91 | 152 | 142 | 17 | 38 | 5 | 0 | 3 | 16 | 2 | 0 | 3 | 7 | 0 | 31 | 2 | .268 | .296 | |
2019年 | 47 | 88 | 66 | 14 | 24 | 5 | 1 | 1 | 8 | 4 | 2 | 2 | 17 | 1 | 9 | 3 | .364 | .488 | |
2020年 | 59 | 162 | 137 | 21 | 36 | 4 | 0 | 4 | 9 | 0 | 2 | 0 | 19 | 4 | 17 | 2 | .263 | .369 | |
2021年 | 56 | 123 | 109 | 12 | 26 | 6 | 1 | 2 | 11 | 0 | 2 | 1 | 11 | 0 | 31 | 0 | .239 | .333 | |
2022年 | 楽天 | 12 | 25 | 22 | 1 | 3 | 1 | 0 | 1 | 6 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 9 | 1 | .136 | .174 |
NPB:16年 | 886 | 2270 | 1928 | 279 | 483 | 74 | 12 | 38 | 185 | 59 | 41 | 19 | 206 | 37 | 365 | 37 | .251 | .332 |
通算守備成績
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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NPB | 一塁手 | 71 | 132 | 14 | 1 | 12 | .993 |
二塁手 | 235 | 331 | 449 | 6 | 95 | .992 | |
三塁手 | 51 | 32 | 82 | 5 | 4 | .958 | |
遊撃手 | 322 | 393 | 785 | 23 | 140 | .981 | |
外野手 | 81 | 52 | 3 | 2 | 0 | .965 |
関連動画
関連項目
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