奈とは、サンスクリットなどの音訳に使われる字である。
また以下のことを表す。
漢字として
柰
- Unicode
- U+67F0
- JIS X 0213
- 2-14-51
- JIS X 0212
- 35-37
- 部首
- 木部
- 画数
- 9画
㮈
- Unicode
- U+3B88
- JIS X 0213
- 2-15-9
- 部首
- 木部
- 画数
- 12画
- 意味
- なんぞ、いかん、この、~できる、(耐と通じて)耐える、という意味がある。またサンスクリットなどの音訳に使われる。
- 柰が本字である。柰は大きめのリンゴ、カラナシ、という意味。奈は果物の意味では使わず、柰と奈には使い方に区別がある。柰は〔説文解字・巻六(段注本)〕に「柰果なり」とある。
- 字形
- 形声で声符は示。もと果実を指し、なんぞ、の意味は仮借。
- 音訓
- 音読みはダイ、ダ(漢音)、ナ、ナイ(呉音)、訓読みは、いかん、なんぞ、いかんぞ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1951年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字となった。
- 声符
- 奈を声符とする漢字には、捺、渿、隸などがある。
- 語彙
- 奈何・奈辺・奈落
- 参考
- 奈の草書体が平仮名のなのもとになり、左上が片仮名のナのもとになった。
異体字
- 柰は、〔説文〕の本字。JIS X 0213第二水準。JIS X 0212補助漢字。
- 㮈は、異体字。Unicodeに奈の俗体とある。JIS X 0213第四水準。
- 㮏は、〔康煕字典〕にある柰の俗字。〔集韻〕には木の立ち枯れとある。
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