レッドホーンとは、『ZOIDS』シリーズに登場するスティラコサウルス型重突撃戦用ゾイドである。
機体解説
レッドホーン RED HORN |
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基本情報 | |
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型式 | EPZ-001 EZ-006 |
所属 | ゼネバス帝国 ガイロス帝国 |
モチーフ | スティラコサウルス型 |
スペック | |
全長 | 20.8m |
全高 | 7.6m |
全幅 | 7.2m |
重量 | 94t |
最高速度 | 130km/h |
武装(旧) | |
武装(新) | |
ゾイドテンプレート |
ゼネバス帝国が開発したスティラコサウルス型大型重戦闘用ゾイド。
同帝国初の大型ゾイドで、豊富な武装と堅牢な装甲を併せ持ち、その重装備から“動く要塞”の異名を持つ。
素体としてはゼネバス帝国建国初期より使われていたが、後に惑星Ziにやって来た冒険商人よりもたらされた地球のビーム兵器などの技術を応用する事により武器の種類とその威力が飛躍的に向上している。
ほぼ機体の全身を強固な重装甲で覆いつつその全部位に多種多様な武器を搭載している事から並のゾイドを超える圧倒的な攻撃力と防御力を実現、さらに頭部には大きな衝角が装備されているため、これを用いた突撃戦法は対ゾイドだけでなく攻城戦においても絶大な威力を発揮する。
砲撃戦能力と格闘戦能力が両立されているうえ、レーダーやセンサーなどの電子用装備も充実しており、その完成度はこの時代のゾイドとしては極めて高く、それでいて拡張性にも優れているため、改良機も数多く製作されるなど、帝国軍の主力的存在として長らく使用され続け、後に多くのエースパイロットが輩出されている。
また、このクラスのゾイドとしては最多の生産量を誇っている。
ロールアウト後は親衛隊及び突撃隊に配属され、共和国軍のRBOZ-2マンモスやRBOZ-4ゴルドスなどを圧倒する活躍をしたが、RBOZ-3ゴジュラスの前に苦戦を強いられる事となり、それでもゴジュラスに対抗できる数少ない存在としてEPZ-2アイアンコングが登場するまでゴジュラスの相手を務め続けた。
ZAC2051年にガイロス帝国軍に接収された後は内部に“ディオハリコン”と呼ばれる特殊物質を組み込み、背部に強力なハイブリッドバルカン砲を搭載したDPZ-10ダーク・ホーンとしてガイロス軍の戦力に取り入れられた。
第2次大陸戦争においてはディオハリコンが使えなくなったためダーク・ホーンは再びレッドホーンに作り直され、装備の一部も改修と変更が成されつつ再就役を果たし、以前と同じく帝国軍の主力機の一翼として活躍した。
また、ZAC2059年にはキングゴジュラスのオーバーテクノロジーを用いての改造が施された派生機種のGRZ-11クリムゾンホーンが開発されたが、制作技術が途絶えたのかそれ以降は使われる事はなかった。
劇中での活躍
バトルストーリー
2030年ロールアウト。その圧倒的な戦闘能力で高い戦果が期待されたが、同年にゴジュラスが登場したため、戦争の主導権を握るまでには行かなかった。
それでも数少ないゼネバス帝国の大型ゾイドとしてアイアンコングとサーベルタイガーが登場するまで戦線を支え続け、その後も前線での戦闘だけでなく後方支援においてもその性能を遺憾なく発揮して陰ながら活躍を続けた。
ガイロス軍によってダーク・ホーンに改修された後も突撃戦兼砲撃戦用ゾイドとして運用され、2機がかりで挑めばあのマッドサンダーをも撃破するほどの戦闘能力を見せつける。
第二次大陸間戦争においても大異変の影響で数を減らした他の大型ゾイドの穴埋めとしてダーク・ホーンを改修しての量産が進み、第一次大会戦では数と武装で共和国軍を圧倒して緒戦における帝国軍勝利に大いに貢献した。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』から『ゾイドフューザーズ』まで登場。
初登場は盗賊団デザルト・アルコバレーノの頭領ロッソの乗機としてだった。
実は本作でのレッドホーンそのものの出番は意外に少なく、むしろダークホーンの出番の方が圧倒的に多かった。
ダークホーンも主に帝国軍の主力機として対要塞攻撃や砲撃戦シーンなどに登場したが、基本的に後方支援役扱いになっており、具体的な活躍シーンはあまり多くなかった。
主にハリー・チャンプの特殊仕様ダークホーンがよく登場していた。
強力なビームランチャーや高機動ブースター搭載の改造型としてチーム・ブリッツと何度か交戦した。
他にもレッドホーンだけで構成されたチームがモブ役で出演している。
対ライガーゼロを想定したバトルロイヤルに参加し、ブレードライガー、レイノス、ジェノザウラーの4機がかりでライガーゼロフェニックスに挑んだが、こちらも最終的には力及ばず敗北している。
主な機体バリエーション
ダークホーン
ダークホーン DARK HORN |
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基本情報 | |
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型式 | DPZ-010 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | スティラコサウルス型 |
スペック | |
全長 | 20.1m |
全高 | 13.5m |
全幅 | 8.3m |
重量 | 115t |
最高速度 | 130km/h |
武装(旧) | |
武装(新) | |
ゾイドテンプレート |
レッドホーンのガイロス帝国仕様機で、その名の通り機体色は漆黒に塗り固めてあるのが特徴。
内部に特殊鉱物“ディオハリコン”を組み込んで出力を引き上げ、背部にはハイブリッドバルカン砲を搭載して砲撃力を高めている。
当時は複数でかかればマッドサンダーすら撃破できるほどの攻撃力を誇っていたが、惑星Zi大異変でディオハリコンが失われたためほとんどのダークホーンはレッドホーンに戻され、残ったものは指揮官機として少数配備される事になった。
一応現在でもかつてと同型の大型ビームガトリング砲を装備しているが、以前ほどの攻撃力は再現されていない。
クリムゾンホーン
クリムゾンホーン CRIMSON HORN |
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基本情報 | |
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型式 | GRZ-011 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | スティラコサウルス型 |
スペック | |
全長 | 21.6m |
全高 | 7.2m |
全幅 | 7.9m |
重量 | 103.0t |
最高速度 | 120.0Km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
惑星Zi大異変直後のガイロス帝国がHRZ‐1キングゴジュラスのテクノロジーをレッドホーンに応用して開発した機体。
当時の惑星全土に吹き荒れている磁気嵐にも対応している他、頭部にはより強力な偏向荷電粒子砲、背部には格闘戦用として砲身内にクローアームを仕込んだリニアキャノンなどを搭載して火力および各状況への対応性を高めている。
機体色が赤系統なのは軍内に多い旧ゼネバス系兵士の士気を維持、鼓舞するためとされている。
ダークホーン・ハリースペシャル
『ZOIDS新世紀/ZERO』に登場したハリー・チャンプ専用のカスタム機。
背部にビームガトリング砲だけでなく大型ビームランチャーを装備し、その火力を大幅に高めた特注品。
さらに腹部には機動性向上のためのスラスターも搭載しているが、駆動部への負担が非常に激しいのが欠点。
グリーンホーン
『妄想戦記』シリーズに登場したレッドホーンのヘリック共和国仕様機。
機体の色と識別信号を変更し、時には実戦兵器として、時には実験兵器のテストベッドとして使用された。
同シリーズでは頭部のパーツは後に反荷電粒子シールドのベースとなった反荷電粒子コイルであるとされている。
関連動画
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関連項目
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