モーニン(Moanin)とは、2012年4月14日生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2016年:フェブラリーステークス(GI)、根岸ステークス(GⅢ)
2018年:コリアスプリント
概要
Empire Equines LLCで生産された米国産馬で、2014年に33.5万ドルで取引されて日本に輸入され、馬場幸夫[1]が馬主となった。
父*ヘニーヒューズ、母Giggly、母父Distorted Humorという血統。
父*ヘニーヒューズは、米国のGI2勝馬。産駒が日本で活躍していたことからモーニンが輸入される数か月前に日本に輸入され、その後もダートで活躍馬を多く出した種牡馬である。
母父Distorted Humor(ディストーテッドヒューマー)はGI未勝利ながら種牡馬として多くの活躍馬を出した。
3歳(2015年)
3歳5月のダート1400mの未勝利戦というかなり遅いデビューであったが、松山弘平鞍上で単勝2.5倍の1番人気に支持されると、不良馬場の中で先行して上がり最速を出し、5馬身差での圧勝。
同月のダート1600mの500万下でも川田将雅鞍上で単勝1.5倍の1番人気に応え、先行して上がり最速で1馬身差以上での勝利。
9月のダート1400mの1000万下である新涼特別では松山鞍上で単勝1.6倍の1番人気となると番手に付けて1馬身半差以上付けて3連勝。
10月にはダート1600mの1600万下である秋嶺ステークスに出走。クリストフ・ルメール鞍上で単勝2.1倍の1番人気に支持されると、ここも先行して上がり最速を出し2馬身半差で4連勝。
勢いに乗って11月の武蔵野ステークス(GⅢ)に出走すると、川田鞍上で単勝1.7倍の1番人気に支持された。先行したもののジャパンダートダービー勝ち馬の3歳馬ノンコノユメ、タガノトネールに次ぐ3着となり重賞初制覇はならなかった。
4歳(2016年)
4歳初戦は1月の根岸ステークス(GⅢ)。戸崎圭太鞍上で単勝2.2倍の1番人気に支持されると、好位追走から直線で抜け出して半馬身差で重賞初制覇を決めた。
優先出走権を獲得した2月のフェブラリーステークス(GI)にはミルコ・デムーロ鞍上で出走。単勝5.1倍の2番人気に支持されたレースでは、先団の後ろでレースを進めて直線で抜け出し、1番人気ノンコノユメに1馬身差以上付けてコースレコードでの勝利。デビューから282日目のことであった。
ダートの新星として期待がかかる次走は5月のかしわ記念(JpnI)。単勝2.4倍の1番人気に支持されたが…4コーナーで反応ができなかったとのことで8着に終わった。
放牧に出た後、9月に日本テレビ盃(JpnⅡ)で復帰。戸崎鞍上で単勝3.2倍の3番人気に支持され、逃げる展開となったが2番手のアウォーディーと競り合い、3着の2番人気サウンドトゥルーには5馬身差つけたもののアウォーディーにアタマ差で敗れて2着。
11月には再び武蔵野ステークス(GⅢ)に参戦。単勝2.5倍の1番人気となったものの…ここは7着。ついでにモーニンをマークした2番人気ゴールドドリームも2着止まりになった。
12月はチャンピオンズカップ(GI)に出走し、5番人気7着。
5歳(2017年)
5歳初戦は前年覇者として臨む2月のフェブラリーステークス(GI)。ライアン・ムーアを鞍上に単勝5.4倍の1番人気に支持されたが、結果はミルコ・デムーロ鞍上のゴールドドリームが勝利する中で12着に終わった。
5月のかしわ記念(JpnI)は単勝5.3倍の3番人気。ルメール鞍上で好スタートを切り、逃げて3着。
同月のさきたま杯(JpnⅡ)では、同厩舎同馬主のベストウォーリアが単勝2.0倍の1番人気となる中、単勝2.1倍の2番人気に支持された。スタートで躓き良いポジションを取れなかったこともあり、ホワイトフーガに4馬身差付けられて2着。
放牧に出た後、今年も9月の日本テレビ盃(JpnⅡ)から始動。戸崎鞍上で単勝3.0倍の2番人気に支持され、逃げる展開となったが結果は4着。レース後に戸崎騎手は、ブリンカーで改善したものの気性の難しさを感じると語った。
11月には武蔵野ステークス(GⅢ)に3度目の出走。横山典弘を鞍上に4番人気となったが、結果は9着。
12月にはなんと芝1400mの阪神カップ(GⅡ)に出走。横山典弘騎手からの芝を使わないのかというコメントを受けてのことだが、先約があったため鞍上は岩田康誠。13番人気で後方からの競馬となったが、結果は6着と健闘した。
6歳(2018年)
6歳初戦は2月に行われる芝1400mの阪急杯(GⅢ)。浜中俊鞍上で、前走の健闘もあって6番人気となったが、後方からの競馬で16着に終わった。
高松宮記念にも登録していたが、この結果を受けて3月に行われるダート1400mのコーラルステークス(OP)に出走。和田竜二鞍上でトップハンデとなる58.5㎏の斤量を背負い3番人気に支持されたレースでは中団後方から進めて上がり最速で各馬を差し切り、2着のテーオーヘリオスに4分の3馬身差つけて2年ぶりの勝利を決めた。
5月にはかしわ記念(JpnI)に出走。4番人気で番手に付けたが結果は6着。
骨折したという話もあったが、9月には韓国遠征が発表。コリアカップを希望していたようだが、招待が来たローカルGIのコリアスプリントに出走。海外を拠点にしていた藤井勘一郎を鞍上にスタートが上手くいかず後方を追走し、直線でも厳しい位置取りとなったがなんとかアタマ差で勝利した。
11月にはJBCスプリント(JpnI)に出走。クリスチャン・デムーロを鞍上に3番人気に支持されると、後ろからの競馬で4着。
7歳(2019年)
7歳初戦の1月は和田鞍上で根岸ステークス(GⅢ)に出走し、6番人気で4着。
2月にはフェブラリーステークス(GI)に出走。9番人気となったが先行し、流れは遅かったものの4着。
5月にはかしわ記念(JpnI)に出走。3番人気に支持されて先行したが7着に終わった。
同月のさきたま杯(JpnⅡ)は同年にJRAの騎手免許を取得した藤井が鞍上となり、5番人気で先行したが、馬が集中力を欠くところもあり5着。
プロキオンステークスを予定していたが回避し、コリアスプリントも検討していたがそもそもこの年は日本馬が招待されず、最終的に9月にはまたしても芝の重賞であるセントウルステークス(GⅡ)に出走することとなった。岩田鞍上で11番人気となり、後方からの競馬で結果は9着。
南部杯が補欠となったこともあり、10月も芝の重賞のスワンステークス(GⅡ)に出走。和田を鞍上に15番人気となり、後方からの競馬で結果は最下位18着。
JBCスプリントにも登録していたがここも補欠となり、11月には引退が発表された。
28戦8勝 [8-2-2-16]。
フェブラリーステークス以降は不振気味ではあったが、それでも3億円以上の賞金を獲得している。
種牡馬入り
競争実績としてはGIが1勝のみではあったものの、フェブラリーステークスまでの戦績に加え、50万円と言う安価な種付け料のヘニーヒューズ産駒であったことが評価されたのか初年度の2020年はなんと190頭[2]の種付け数を集めた。
2年目にも178頭を集めると、3年目には80万円に増額されて167頭。
4年目の2023年は100万に値上げされて134頭とやや減少。しかし、2023年デビューした産駒が地方競馬中心に活躍を見せ、地方競馬ファーストシーズンサイアー、総合ファーストシーズンサイアー3位と好成績を収めたたこともあり、5年目には150万円に値上げされたものの175頭を集めた。
6年目の2025年には種付け料が250万円に値上げ。今後の更なる飛躍が期待される。
血統表
*ヘニーヒューズ 2003 栗毛 |
*ヘネシー 1993 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
Island Kitty | Hawaii | ||
T.C. Kitten | |||
Meadow Flyer 1989 鹿毛 |
Meadowlake | Hold Your Peace | |
Suspicious Native | |||
Shortley | Hagley | ||
Short Winded | |||
Giggly 2005 黒鹿毛 FNo.16-h |
Distorted Humor 1993 栗毛 |
*フォーティナイナー | Mr. Prospector |
File | |||
Danzig's Beauty | Danzig | ||
Sweetest Shant | |||
Chaste 1996 鹿毛 |
Cozzene | Caro | |
Ride the Trails | |||
Purity | Fappiano | ||
Dame Mysterieuse | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Mr. Prospector 4×5(9.38%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)、Raise a Native 5×5(6.25%)
主な産駒
2021年産
関連項目
脚注
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子記事
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