メタルギアソリッド ザ・ツインスネークスとは、コナミから発売されたゲームキューブ用ソフトである。
概要
『メタルギアソリッド』のリメイク作品。PS向けソフトだった同作を、次世代機(PS2)向けソフトである『メタルギアソリッド2』のゲームシステムで再構築した作品である。
グラフィックやアクション、システムが、ほぼすべて『2』に準拠したものになっている。ムービーの演出などが変更されてはいるものの、ストーリーの軸はもちろん、キャラクターの台詞の一つ一つに至るまで殆ど原作と同様である。
開発は小島プロダクションではなく、カナダの制作スタジオ「シリコンナイツ」。
また、デモシーンの演出に、小島監督が映画「ヴァーサス」、「ALIVE」で大きな感銘を受けていた映画監督の北村龍平が起用され、彼の作風がフルに活かされた派手なアクション演出がなされている。
制作の発端は、任天堂からゲームキューブでメタルギアを出さないかとコナミにオファーがあったこと。このため、ある場所には任天堂のキャラクターが友情出演している。
だが、当時の小島プロダクションはGCでの開発経験がなく、また『MGS3』と『ボクらの太陽』の開発で手一杯だった。そこで任天堂の宮本茂に相談したところ、カナダの製作チーム「シリコンナイツ」を紹介された。
また、ムービーの演出に起用された北村は、PC-88の『スナッチャー』の頃からの小島監督の作品のファンであり、「そんな人から仕事を誘われて断れるわけがない」と快諾した。
ゲームキューブ専用光ディスクの容量の都合上、原作同様2枚組となっている。
作品の特徴
グラフィック面での進化は著しく、オリジナルのMGSではローポリゴンで表示されていたデモシーンも表情が読み取れるほど美麗になっている。
ゲームプレイの面では、主観射撃、エルード、ホールドアップといった新アクションなどが追加されているほか、敵兵のAIも発達し、匍匐で入り込めるダクトなどを覗き込んで来たり、吐息や足跡を確認して警戒したりとよりリアルにプレイヤーを追跡するようになっている。
ただし、いくつかの問題を抱えている。
- グラフィックは総合的に向上したものの、会話中の字幕フォントが崩れている。コンポジット端子(黄色の端子)や縮小された動画では像がぼやけるために目立たなくなるが、S端子以上で接続したTVで見ると顕著になる(例:『門』という字の上部が『日|日』と間に線が入る)。英語音声のみの今作では致命的である。
- 北村監督の過剰なまでの演出により、従来のユーザーが抱いていたスネークのイメージを逸脱したアクションが展開される(ハインドから発射されたミサイルを踏み台にしてジャンプして回避し、そのまま空中でスティンガーを打ち込む、など)。
- VRトレーニングが削除されている。
- ドッグタグを集めることが出来るようになったが、ただのコレクション要素のみで集めたからといって何も特典はない。
- プレイヤーのアクションの幅は広がったのに、ステージのギミックはそのままであるため、監視カメラや敵兵を潜り抜けるのが楽になってしまっており、ぬるい。
関連動画
プレイ動画
実況プレイ
関連商品
関連リンク
関連項目
- 5
- 0pt