あまり更新の時間が無いので、短い話題から。
私が今使っている携帯電話はSony EricssonのZ800iと呼ばれるタイプ。一年余り前に買ったもの。通信速度が速く、テレビ電話も可能ということで話題になった3Gという通信技術に対応しているので、テレビ電話もできる。といっても、このテレビ電話の機能、私の電話では一向に活躍の場がない。料金は普通の通話と変わらないのだけれど、別に相手の顔を見て話す必要もないし・・・。この一年間で使ったのは、2回ほど。そんな機能がついているに越したことはないけれど、別になくても全く困らない、オモチャ見たいな機能。どのくらいの人が使っているのだろう、といつも思っていた。
しかし、この機能をうまく利用したサービスがスウェーデンで始まった。耳の不自由な人を対象に手話通訳を行うというサービス「Tolken i fickan(“ポケットに通訳”)」だ。耳が不自由なために、主に手話を通じて回りの人とコミュニケーションをとっている人がいたとする。でも、社会全体で見れば手話ができる人は一握りしか過ぎない。手話のできない人と話をしたりする時、例えば、お店で店員とコミュニケーションをしたり、自宅で誰かに電気製品の取り付けをしてもらう時などは、困ることも多い。
そんなときに、この「ポケットに通訳」サービスが役に立つ。耳が不自由だが手話ができる人をAさんとし、耳は聞こえるが手話ができない人をBさんとしよう。この二人がコミュニケーションをとりたいけれど、同じ場にいながらそれが難しい。そんな時は、まず、この手話通訳センターに電話する。すると、待機している手話通訳オペレーターとテレビ電話を介して繋がるのだ。Aさんは伝えたいことを、手話でテレビ電話のカメラの前で示す。すると、手話通訳オペレーターは即座にそれを音声に変えて、Aさんの横にいるBさんに伝える。Bさんはそれを聞き、返事を喋る。それをテレビ電話の向こうで聞いた手話通訳オペレーターが、即座に手話に翻訳して、テレビ電話のカメラの前で示す。すると、それを見たAさんはBさんが何を言ったのか分かる。という仕組みなのだ。
日常でのちょっとしたコミュニケーションを円滑にするだけでなく、社会に出て働く障害者の方が、他の人々とより楽にコミュニケーションができるように支援することで、彼らの社会進出を促進したい、との考えもあるようだ。
このサービスは国の機関である逓信委員会(Post och Telestyrelsen)とÖrebro Läns Lastinget(エーレブロー県)の共同プロジェクトで実験が進んできたが、うまくいったために、これからは一般にもサービスが開放されるとのこと。無料。
詳しくは、このページをご覧ください。ビデオつきで分かりやすいです。(歯医者の受付で診察予約をする、という設定)
(もしかしたら、日本にも既にあるかもしれません。もしご存知の方がおられたら、その旨、ご一報ください。)
私が今使っている携帯電話はSony EricssonのZ800iと呼ばれるタイプ。一年余り前に買ったもの。通信速度が速く、テレビ電話も可能ということで話題になった3Gという通信技術に対応しているので、テレビ電話もできる。といっても、このテレビ電話の機能、私の電話では一向に活躍の場がない。料金は普通の通話と変わらないのだけれど、別に相手の顔を見て話す必要もないし・・・。この一年間で使ったのは、2回ほど。そんな機能がついているに越したことはないけれど、別になくても全く困らない、オモチャ見たいな機能。どのくらいの人が使っているのだろう、といつも思っていた。
しかし、この機能をうまく利用したサービスがスウェーデンで始まった。耳の不自由な人を対象に手話通訳を行うというサービス「Tolken i fickan(“ポケットに通訳”)」だ。耳が不自由なために、主に手話を通じて回りの人とコミュニケーションをとっている人がいたとする。でも、社会全体で見れば手話ができる人は一握りしか過ぎない。手話のできない人と話をしたりする時、例えば、お店で店員とコミュニケーションをしたり、自宅で誰かに電気製品の取り付けをしてもらう時などは、困ることも多い。
そんなときに、この「ポケットに通訳」サービスが役に立つ。耳が不自由だが手話ができる人をAさんとし、耳は聞こえるが手話ができない人をBさんとしよう。この二人がコミュニケーションをとりたいけれど、同じ場にいながらそれが難しい。そんな時は、まず、この手話通訳センターに電話する。すると、待機している手話通訳オペレーターとテレビ電話を介して繋がるのだ。Aさんは伝えたいことを、手話でテレビ電話のカメラの前で示す。すると、手話通訳オペレーターは即座にそれを音声に変えて、Aさんの横にいるBさんに伝える。Bさんはそれを聞き、返事を喋る。それをテレビ電話の向こうで聞いた手話通訳オペレーターが、即座に手話に翻訳して、テレビ電話のカメラの前で示す。すると、それを見たAさんはBさんが何を言ったのか分かる。という仕組みなのだ。
日常でのちょっとしたコミュニケーションを円滑にするだけでなく、社会に出て働く障害者の方が、他の人々とより楽にコミュニケーションができるように支援することで、彼らの社会進出を促進したい、との考えもあるようだ。
このサービスは国の機関である逓信委員会(Post och Telestyrelsen)とÖrebro Läns Lastinget(エーレブロー県)の共同プロジェクトで実験が進んできたが、うまくいったために、これからは一般にもサービスが開放されるとのこと。無料。
詳しくは、このページをご覧ください。ビデオつきで分かりやすいです。(歯医者の受付で診察予約をする、という設定)
(もしかしたら、日本にも既にあるかもしれません。もしご存知の方がおられたら、その旨、ご一報ください。)