思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

来年以降も“デジカメ難民”は避けたいものだ

2009-12-31 10:00:09 | その他趣味

今年8月に東京都・南秋川の湯場ノ沢へ沢登りに行ったときに、2年近く愛用しているコンパクトデジカメ、具体的な機種はニコンのクールピクスL12を転倒時に落として岩にぶつけて液晶画面の上半分が割れて真っ白になって、それ以降は液晶の下半分のみが辛うじて生きている状態で撮影していた。よって、その沢登り以降に本ブログにアップしている写真はすべてその中途半端な状態で撮影していた(液晶がダメになっただけで撮影データには支障なし)、という不便をここ4か月ほど味わっていた。まあ自業自得のことなんだけど。

撮影時に上半分の画角がまったくわからないので、だいたいこのへんだろう、と画角をズームやマクロのときもいちいち予想して上半分は想像力を膨らませながら勘で撮っていて、そうなるとどうしても予想外れというか失敗作も増えるので保険のために1カット当たり数枚撮ると撮影枚数がやたらと増えて(下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる)、パソコンに撮影データを移動したあとの取捨選択にも時間がこれまでの2~3倍かかったり、と、とにかく写真の扱いがめんどくさかった。

で、新たにデジカメを買おう買おうとはその沢登りの下山中からずっと考えていたのだが、今年はこれまでにも散々触れているが今年は経済的に特に困窮していたため、なかなか新しいモノに手を出せず、ニコンのを騙し騙し使い続けていた。
そして今月上旬、その液晶画面半分状態からさらに屋外でうっかりカメラを1.5mほどの高さから落としたらその下半分も上の写真のように真っ白になり、ついに画面全体が見えなくなった。しかもズーム機能も落下の衝撃でおかしくなってレンズあたりから異音が発生してピンボケが増えたし。これでは、続々代替わりが超激しい500万画素かそれ以上きれいに写真を撮れる携帯電話のカメラ機能のほうがまだましか。今どき、携帯電話にも劣っているデジカメって……。最低最悪。

ここまで酷くなるともう修理どころではなく否応なしに買い替えるしかなくなり、ここ8月からなんとかその費用を少しずつ捻出して先週末にようやく東京都・秋葉原のソフマップで中古のデジカメを買った。機種はペンタックスの「Optio E50」。一応は昨年上半期発売で8.1メガピクセルまで撮影が可能、というモノが7500円弱だった。試しにここ数日いじってみると(上の写真もこのデジカメでの試し撮りの一部)、ペンタックスのカメラは初めてなのでまだ慣れはしないが機能的には問題なく、傷もほとんどない結構な美品で、なかなか良い買い物だった。僕がデジカメを選択するときにかねてから所望しているSDカード・単3電池仕様だし。
最近の高機能なデジカメはコンパクトでも3~4万円するモノも多いが、今の僕はそんなにお金をかけられないので、これで精一杯。今夏、ある知人が(僕ももちろん欲しい高価な)リコーのGRデジタルIIIを買っていたのをうらやんだりもしたが、今の貧困な僕にはそんな高級品は高嶺の花で、1万円未満のモノが分相応か。

公私ともにデジカメなしの生活が成り立たない現在、なんの不自由もなくふつうに撮影できるデジカメが1個もない状態、言わば“デジカメ難民”に陥るのは今や親しい友人が1人、2人と徐々に離別してゆくのと同じくらい悲しくて身を切られる思いに駆られる、というくらいの辛さで、デジカメへも同性との友情(でもBLではないよ、もちろん)や異性への恋愛感情以上の高い依存度となっている。
デジカメはいくつでもあればあるだけ良いので、今後ももう1台でも2台でもできるだけ欲しい。しかも安く。それに前々からもっとちゃんとした撮影のためのデジタル一眼レフカメラや、沢登り・海遊び専用の防水コンパクトデジカメも引き続き欲しいなあ。防水のは今年は特にパナソニックやフジフイルムも新規参入してきて選択の幅が拡がってきたしなあ。まあこれは僕の今後の働き方次第か。
そういえば今回、初めて中古のデジカメを買ってみたが、価格や画素数や傷・凹みなどの自分なりの妥協点をしっかり見出せれば中古品でも問題ないか。特に僕のように1台を再起不能になるくらいまで酷使する人は。一応、相場を知るためにヤフーオークションの中古品も随時覗いている。

ちなみに今回でほほお役御免のニコンのデジカメ(でもまだ、画角を気にせずに遊び半分でほぼフラッシュ撮影のみであれば上の写真の状態でも辛うじて使える)、修理の見積りを今秋に出したところ、液晶画面の交換だけでも8000円程度かかるそうで、さらにレンズの不備も診てもらうとなるとさらにかかるから、こうなると買い替えるほうが断然安上がりなのよね。デジカメの機能も年々進化しているし。まあ近年の家電では使い古した製品を修理するほうが高くつく、部品の生産が終了していたら再生不可能で廃棄、というのはよくあることか。来年はブラウン管テレビやビデオデッキの廃棄がさらに増えるのかなあ。

ひとまず、04年春からデジカメを使い始めてこれで6台目のペンタックスのデジカメが手に入り、年越しを精神的に少し落ち着いて迎えられそうでひと安心。近々、これを連れて雪山登山や野宿にも出かける予定もあり、相変わらず野外で使う機会は多いので、またうっかり激しく落とさないようにしないと。デジカメ選択の今後の基準に、耐衝撃性も加えるべきか。
まあ毎回、手にした機種を日本一使い倒す顧客になる! というくらいの勢いと覚悟で、その開発者冥利に尽きる? 使い方をしているので、今後もそんなに新製品に浮気せずに愛用してゆきたい。できるかな。

ああ、こんなことが09年最後のネタでよいのだろうか。まあ、今年の不況によってぐだぐだでくよくよしてばかりの僕の有様を象徴するわかりやすい実例なので、ふさわしいと言えばふさわしいか。
では、良い年越しを迎えて、来年以降は自他ともにこんなしょうもないネタのような失敗談を挙げずに済む明るい1年になりますように。

2009年の本ブログ閲覧数と訪問者数を振り返る

2009-12-31 09:00:36 | 本ブログの能書きと自己紹介
今年もまた1年間のうちに本ブログにどのくらいの訪問者があったか、ということを数字で振り返ってみる。
gooブログの場合、「アクセスIP数」と「閲覧数」で訪問者を表していて、「アクセスIP数」は、単純に本ブログに接続してきたパソコンの台数=人数。「閲覧数」は、その接続してきたパソコンで本ブログのページを覗いた回数(述べ数)、のはず。
本ブログの場合の、それぞれの最も多かった週と日を以下に挙げてみる。


●アクセスIP数・週別  07/19~07/25=1884

これは主に、北海道・トムラウシ山の大量遭難、22日の皆既日食、と全国的に話題となったニュースについて挙げたことによるものでしょう。今年の国内で特に悪かった・良かったできごとのそれぞれ代表格のことが奇遇にも偶然同じ時期に起こったのね。
なお、トムラウシ山遭難は29日投稿の重大ニュース・一般のほうではギリギリ11位の扱いでランク外としたが、近年の登山絡みのできごとのでも特に印象深い一件ではある。自分の得意分野であるこういった件について、もっとしっかり考察できるようになりたい。

●閲覧数・週別  12/20~12/26=4918

これは、年末ネタの影響か。毎年末、自分のふがいなさへの戒めの意味も込めていろいろ盛り込んでいる。しかも長々と。この長文駄文続きはもうクセというか慢性の持病みたいなものなので、気にしないでちょ。

●アクセスIP数・日別  06/02=352

これは、6月1日に更新した5月31日のタムラアキオ報告会を主催した件の余韻ですか。本ブログでの宣伝効果はあったのかしら。もしくは、アキオ少年の自転車旅に興味関心はあったけど聴きには行かなかった・行けなかった方がそれでも気になった、ということもあったりもして。迷っていた方は観に来たほうが良かったのに。

●閲覧数・日別  07/02=1257

これは、東京都台東区・小野照神社の開山式を7月1日に観に行き、富士塚を登った話をその日のうちに書いた影響なのかな。ほかの要因もあるのだろうけど、この日の前後は400~500台だったのがなぜこの日のみ突発的にガーッと1000以上も上昇したのかがよくわからない。
ちなみに、1000を超えた日はほかに2日あったので計3日。どちらも今週の年末ネタについて。これらの投稿を機に本ブログのほぼ4年分をまとめて覗いてくださったのかしら?

ちなみに、週別と日別にgooブログの総数に対するランキングが上位1万位以内の場合のみ表示されるのだが、これは特に気にしていない。が、ブログの件数が日々増えているさまを数字で見ると、ちょっと面白い。今日現在で134万件を超えているのね。

また、gooブログのサービスで今年から始まったことのひとつに、閲覧数と訪問者数の総計が毎日積算されていく、というのがあって、これまで特に気に留めていなかったが数字が自動的に日々更新されるであれば便利ですな、とついでに軽くチェックはしている。
でも、それよりもやはり日々の投稿への反応のほうが気になり、やはり本ブログの肝である旅に関するネタが特に気になる。
ちなみに今日現在の今年の、厳密には1月1日~12月30日の数値は、

トータル閲覧数(PV)  182959
トータル訪問者数(IP)  74676

となった。
この述べ数で見ても、今年だけでも7万人以上の方が訪れてくださったのね(でも実数ではたぶん1000人未満かなあ)。過去の06~08年に比べても今年は1年ごとに振り返っても本ブログを覗いてくださる方が日々増えている手応えもあり、ときには辛辣な意見をいただくこともあるが、自分が本気で触れたことに反応があればそりゃあ楽しいし勉強にもなる。感謝感激。でも、警察のお世話になってしまうくらいのいたずらはダメよ。そんなことを続けていると、自分の悪事によって自分のみならず身内をも滅ぼしてしまうわよ。

なお、有料サービスに変更するとアクセス解析もできるようになるのだが(同業他社・他プロバイダなどではだいたいふつうに無料で提供しているの?)、無料で続けられる、ということもブログの魅力のひとつと解釈しているので、そこまでは手は出さないでおく。

まあ来年以降も、駄文で雑文であることを自覚しながらマイペースを崩さずに続けますよ。

2009年の極私的重大ニュース

2009-12-29 03:00:53 | 普段の生活(日常)
まだ今年も2日ちょい残っているけど、毎年恒例の、今年1年の僕なりの重大ニュースについても触れておく。世間一般のものと個人的なものの2種類のベスト10をそれぞれ以下に。両方まとめると長文になるのは、もう諦めてくだされ。飽きずに根気強く読める方のみ読んでつかーさい(最近、NHK『坂の上の雲』の影響を少々受けている)。


●一般

1 国内で皆既日食を観測 (7月)
2 埼玉西武ライオンズに菊池雄星と工藤公康が入団 (12月)
3 SMAP・草剛、深夜の六本木で泥酔で逮捕 (4月)
4 政権交代、民主党・社民党・国民新党の連立政権発足 (9月)
5 野球日本代表、WBC2連覇 (3月)
6 首都圏1都4県のJR各駅で全面禁煙化 (4月)
7 裁判員制度開始 (8月)
8 外国人英会話講師の殺害容疑で2年8か月逃亡していた市橋達也が逮捕 (11月)
9 定額給付金交付 (2月→6月)
10 サッカー日本代表、10年ワールドカップ南アフリカ大会出場 (6月)

本ブログですでに触れていることばかりだが(日常・非日常ともに特に印象深いことだからこそ、適宜ネタとして挙げているのはまあ当然のこと)、以下に3点のみ補足。しかも旅とは無関係? な世間一般の変化について。

まず6。報道でほとんど取り沙汰されていなったが、僕の普段の生活範囲である首都圏の鉄道、特に私鉄沿線のほうは駅構内での禁煙化が昨年までに結構進んでいるもののJR東日本は何も動かなかったが、ようやく今春から禁煙化に踏み切った。嫌煙派としてはそりゃあ嬉しい。これまでに駅ホームの端に設置されていた吸殻入れもそれに併せて完全に撤去されている。
ただ、それでも混雑する平日はさすがにほとんど見られないが、比較的空いている休日の朝晩にはいまだに駅の端にあえて移動したり柱の陰の死角に隠れたりしてこっそり喫煙している輩もたしかにいて、つかつかと近寄ってタバコの火にペットボトルの水でもかけてやろうかと思いつつも実際にはそれはやめておいて声をかけられる状況にあればかけるだけに留めている。が、最近の変化としてはそういう輩も一応は罪悪感があるのか、吸うにしても携帯灰皿を利用して吸殻は残さないように手早く吸っていたりしていて、それなりの気遣いのある者も一部いる。でもそんなことをしても良識的には依然問題があるけど。
このさらなる禁煙化、愛煙派からすると惨い仕打ちだ、という言い分もあって同情の余地(航空機、特に国際線での長距離移動中の禁煙とか)も皆無ではないが、でも周りへの悪影響を考えるとちょっとねえ、とどうしても訝しく思う。そういえば近頃、1本当たり5円値上げというタバコ増税の話も来年に実現する方向だが、なぜこのような流れになっているのかを喫煙者は今一度再考すべきですな。
先日あるニュースで、観光業を営む会社の喫煙者全員に金銭的な補助付きで禁煙というか絶煙を強制して、社内の喫煙者数ゼロを達成したのちにサービス向上や経費節減につながった、という話があった。タバコ増税は税収云々もあるが、こういった経営面の金銭的・経済的効果のほうもおおいに期待できる、と僕も10年以上前から思っている。今年からJRも本気を出したのは助かる。ほかのJR各社ではどうなっているのだろう?

次に7。5月から始まって、実際には8月の公判から一般の裁判員も登用され始めたときは報道番組でも生中継が組まれて大きな話題となった。3か月以上経った現在は落ち着いてきたか。
僕は趣味のひとつに挙げるほどでもないが数年前から(比較的行きやすい)東京地方・高等裁判所へ裁判の傍聴にたまに行っていて、法廷での生の公判の雰囲気はそれなりに知っている。ただ、傍聴席からと裁判員席からでは見える景色もつきまとう責任も段違いだから、今後抽選されて実際に呼ばれたさいにはきちんと対応できるだろうか。
賛否両論ある裁判員制度、僕は賛成のほうでもし当選? すれば引き受ける気満々。罪の意識について簡単に言うと「人のふり見てわがふり直せ」を真に実感できる好機だから良いではないか、という意味でこの制度を肯定している。たしかに他人の人生の行方を決める重大な場に(被告人にとっての)赤の他人でしかも法律の素人がずけずけと介入するという困難さはあるが(まあ本職の裁判員だって被告人とは私生活というか人間関係的には無関係で素人といえば素人だが)、自分がもしそういうことをされたくなければ罪を犯さなければよいだけ、と法律とその実際の使われ方と責任の重さについて再考でき、実際に法廷に入れば裁くほうも裁かれるほうも戒めの効果はてきめんだと思う。

そして8。市橋容疑者、全国的に下半期のニュースでは鳩山由紀夫首相の次に顔の知れ渡った人物か?
報道で明らかになりつつあるとおり、両親が医者であったが当人は大学医学部受験で不合格で挫折して、進路変更後はパッとしない生き方の最中に事件を起こして、逮捕されたくないがために07年3月~09年11月に2年8か月間も逃亡した、ということに興味がある。事件後はどのように逃走して(僕も今年10月に行った)大阪市の西成区に辿り着いてそこで身分証明要らず・住環境付きの職にありついて整形費用をコツコツ貯めることができたのか、という11月の逮捕までのその経緯とその最中の心理状態の変化は物凄く気になる。
僕よりはやや歳下だがほぼ同年代とも言えなくもない市橋容疑者、西成経由でよくそんなに逃亡と顔の整形のためのお金への執着心を顔バレしないように食事中も帽子も被ったりして密かに隠し持ち続けていたよなあ、と、被害者の遺族には大変失礼な言い草だが逆に彼の行動力と粘り強さ? に感心したりもした。逮捕当時、インターネット上で彼を擁護する言い分も多々出たそうだが、それは(そういう意見を持つ匿名の発言者たちは持っていない)逃げ・生き延びようとする力というか情熱? を見せてくれたことへの賛辞? の意味もあるのか。まあ市橋容疑者のその力の方向性と外野からの言い分は倫理的に間違っているけど。それが良い方向に働けば良かったのに。
この一件、1000万円という懸賞金の分配も先日決まり、あとは黙秘中の市橋容疑者の余すところなくの開口を興味深く待ちたい。こうなると裁判で裁かれるのはまだまだ先のことだろうなあ。

それから、以下は極私的なことについて。

●個人

1 「タムラアキオ報告会」の主催 (5月)
2 趣味の全国カレー店訪問が400軒突破 (10月)
3 東京マラソン(およびフルマラソン)初出走 (3月)
4 金欠、TカードとWAONを重用 (1~12月)
5 地平線通信へ初寄稿 (10月)
6 野宿系冊子『野宿塊』の企画・発行 (5月)
7 拙著『沖縄人力紀行』がフリーマーケットなどで計5冊売れる (2~9月)
8 マンガ『華麗なる食卓』作者・ふなつ一輝氏のサイン会に参加、初対面 (7月)
9 沖縄県の現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」の観劇 (8月)
10 北海道の旅の情報誌『北海道いい旅研究室』編者・舘浦あざらし氏と初対面 (10月)

こちらもだいたい既出のことなので、初出しのネタ3点のみ触れておく。

まず4。今年、ホントに収入と支出は過去最低で、そうなると普段の買い物やらなんやらでポイントカードの存在価値がより高まる。で、僕も普段はこれまではビックカメラとヨドバシカメラとヤマダ電機のカードは頻繁に使ってきたが、今年からはさらにTカードと(イオングループ主体の)WAONカードもよく使うようになった。
1円単位から現金代わりに使えるTカードは使用できる店舗が年々増えているが、僕の身近なところでは、TSUTAYA、ブックオフ(10年9月まで)、ファミリーマート、ガスト、バーミヤン、の5軒か。昨年まではポイントは貯めるのみだったが今年からはポイント残高が100未満でも頻繁にびしばし使うようになった。この5軒だけでもかなり有効で、特に今年の5~10月あたりは経済的に最悪の最悪だったが公私ともにTポイントがあることで結構助かった。最近はどこの店舗でも当たり前のことになっているようだけど、会計時のポイント差し引きで端数にのみ使える(例えば会計総額が525円の場合、端数の25円のみポイント利用で、残りの現金払いは硬貨でキリの良い500円だけ出せば済む)、という細かい使い方ができるのも便利で面白いね。
また、WAONも今年の年始からで、まあ現状ではサティとジャスコのみでの利用だが、それでも効果大。ただ、僕は数年前から貯めているJAL(日本航空)のマイル制度とつながってさらにマイルを貯められる「JMB WAON」のカードを選択していて、200円の買い物につき1マイル加算、でも会計時に現金代わりには使えない、という非効率? な使い方だが、それでも何もしないよりはましで今年からは200円単位の支払い金額になるように暗算しながら買い物をして役立てている。経営危機のJALが来年以降どうなるかという不安はあるが、マイル制度についてもいざというときになんらかの措置があるはず、と楽観視している。こちらはそんなに血眼になって貯めているわけではないし。正直、今からJAL関連のカードを作るのは徒労に終わるだろうなあ。
でも最近嬉しいことは、僕も頻繁に利用するマクドナルドでも今秋からWAONポイントを貯められるようになったことか。WAON単独であれば使いでは充分ある。

次に5。本ブログでは特に先月よく触れてきた地平線会議(以下、地平線)、今年8月に30周年を迎えてから俄然注目されるようになってきた? のかな。
で、この機関紙というほどでもないが手弁当で毎月発行されている「地平線通信」もウェブサイト上ではなく通信費を払ってあえて紙媒体として読んでいるのだが、1999年から地平線にかかわるようになって10年経って今年初めて、この紙面に投稿した。
まあその長期間? 投稿を一切控えてきた理由も話せば超長くなるので割愛するが、簡単に言うと旅や探検・冒険関連の事象に深くかかわっている重鎮や一般社会を大きく踏み外して突き抜けた超一流の行動者ばかりの名前とその玉稿ばかりが毎月並ぶこの紙面に(もちろんノーギャラ)、僕のような三流以下の“自称旅人”が何か書いてもそんな駄文は見劣りしてなんの意味もない、もっと巧く書ける人が書いて、諸般の事情で報告会へなかなか行けない人の声をもっと拾うべき、とこの10年間ずっと思って控えてきた。
ただ、ここ数年の報告会に毎月足を運ぶようになって、僕がその場に徐々に馴染んできたのか、その参加者というか常連の顔ぶれに僕の知っている顔が年々増えてきたためか、それとも他人の旅への理解力が高まった影響で精神的に敷居が低くなってきたのか、毎月の通信の紙面にもそんなに敷居の高さを感じなくなって違和感も薄まって、このなかに僕なんかでも入り込める余地が出てきたかも、という心境の変化が表れてきた。旅話の聴き手として足繁く通ううちに、少しは旅人としてレベルアップしたのか?
で、今年は30周年の地平線にとっても10周年の僕にとっても節目の年で、その両方の総括の意味で10月の通信に投稿してみた。詳しくはウェブサイトを辿ってそちらを読んでみてちょ(紙のほうが文字が小さくなっているが、ウェブ上のほうはほかと同等だもんね)。ついでに挙げると、その駄文の冒頭で触れているシェルパ斉藤さんも、雑誌『BE-PAL』10年1月号の連載にもあるがモノカキとしてデビューして今年で20周年という節目の年なのね。

それで、僕はその駄文で特に意識したことは、自分の地平線への10年分の思いと想いを過不足なく自分の言葉で紡ぎたいというのはもちろんあったが、でもそれよりは僕と同年代か若い「若手」の人々がもっと旅人のあいだの口コミ以外にも入りやすくなればいいなあ、と5年ほど前から思っていて、だからあまり地平線に馴染みのない人向けに(東京都新宿区内で毎月下旬開催の報告会に足を運んだことはないが、通信のみ読んでいるヴァーチャルな人もいるだろうし)、ここ数年の地平線で特に(僕個人的に気になる)目立っている人物名を挙げながら書いてみた。基本的にまわりくどい僕なりの言い回しだけではわかりにくいだろうから、前者よりも後者のように野外業界において有名な人々を引き合いに、わかりやすさを意識した。数回書き直して。その結果が、実際に掲載されているやつ。
しかし、僕としては考えに考え抜いて考えすぎたら頭がおかしくなってオーバーヒートした結果? のこの一文、地平線の懐の深さを量る意味も含めたその策が裏目に出たのか古株の方々には不評だったらしく、というかその声もいくらか聞いていて、僕の知らないところでそこそこの議論? も巻き起こったとか。僕がこれまでに直接聴いたところでも賛否では「否」のほうがやや多い。ただ、こういう僕くらいの年代からの言い分も許容できないようでは今後の地平線はどうなるのか? と毎月の報告会などに顔を出すたびに考えて、それを暗黙の了解で内輪的な雰囲気のなかで共有するだけで済ませる現状を打破する、というほどでもないけど少々の刺激を与える意味で正直に明文化しただけのことだが(現在の地平線を内輪感覚から離れて俯瞰しつつ明文化できるのは僕だけだろう、という自負もあった)、結果的には「否」がやや多くなっちゃったけど。
まあ僕のほうもそう叩かれるのも仕方ない落ち度はあって、少々反省している。その原因を簡単に図式化すると、本来は地平線に集う人々というのは、

言動<行動 

となっているべきところが、僕は、

言動>行動

になっていてけしからん、ということになる。そりゃあ上のほうが正しいに決まっている。
しかも、地平線の常連からすると、「グレートジャーニー」や「サバイバル登山」や「鷹匠」や、その他世界一周や高所登山や大河下降や砂漠縦横断や極地探検や辺境の長期滞在・交流などのもろもろの壮大で情熱的で突き抜けたことも何ひとつやっていない(手伝ってもいない)小粒なヤツが偉そうなことを言うな、と叱責モノの言い分であることは僕も自分の行動力のなさから嫌というほど自覚している。でも、現在の旅を書く市場において超売れっ子の斉藤さんに「常に数歩先を進んでいる」とまで言わしめるレベルの集まりである地平線会議にでも、恐れ多いとかいう遠慮をあえて排除してでも先の一文をどうしても節目の今年に出したかったんだもの。憎まれ役になってもかまわない覚悟で。
もちろん先の勇み足? の駄文はこの1回限りで、来年以降は改心するというほどでもないが言動よりも少しでも行動のほうが増すように生きるのだ、と先月の「躍る大地平線」後に誓いを立てている。といってもまず実行できるのは口数を減らすことだけだが。まあいいや、いつか再び通信に投稿するさいはちゃんと100%自分の行動について書きますよ。すでに始まっている31年目で僕にとっては11年目からは、地平線との距離感を少し変えていきますよーだ。でもホントは僕は「『知る人ぞ知る』人ぞ知る」もしくは「『表方・裏方』の裏方」みたいな立場で充分なんだけどなー。
最近、常連の方々に顔を覚えられつつあるのがやや不本意で、知り合いが増えすぎると情が移りまくって報告会をゆっくりじっくりこっそり聴けなくなるではないか。基本的には今後もそこそこ薄情でわがままでひねくれ者(そして口は減らない)、という体で行く姿勢は変えないもんね。

そして10。実は10月下旬に、東京都・新宿のジュンク堂書店で舘浦あざらし氏が情報誌『北海道いい旅研究室』とは別に08年1月から進行していて、途中で双葉社からの版元変更という曲折を経ながらもこの月にようやく北海道・札幌の柏艪舎(はくろしゃ)という版元から出版にこぎつけた小説『温泉の神様の失敗』の出版記念トークセッションを催したのでそれを聴きに行き、その場で本を買ってサインもいただいた、ということ。ようやく対面できて良かった。ここ数年で会いたかった旅関連の人物のひとりだったので、これで胸の支えがひとつ取れた気分。改めて名刺を渡すと、06年発行の『いい旅』9号の書評ページで拙著を紹介してくださったことも憶えていた。
あざらしさん、まあ実際の喋りも『いい旅』の筆致どおりで言文はほぼ一致している。お世辞ではなくまだ「おじさん」ではなく「お兄さん」と呼べる雰囲気を持っていて、しかもかなりのマシンガントークをかましてクセもやや強め。その場でペンネームの「あざらし」の由来をはじめ面白いことも、善い子は聴いてはいけない出版業界内への批判混じりの咆哮も含めて(没後も人気は衰えない某国民的大作家が昔から大嫌い、とか)、いろいろな話が聴けて良かった。ただ、人見知りの激しい僕が言うのもなんだが、人によっては好き嫌いがはっきり分かれる性格の方かも。でもあざらしさんも好き嫌いが明確なので、波長がバッチリ合う人は即座に意気投合してその日のうちに一生付き合う親友になれそうだ。僕は自分のほうからどのように妥協しても合わないほうだが。でも『いい旅』は面白いので、今後も読み続けようっと。
それから、このときはあざらしさんの単独トークではなく、対談相手として『本の雑誌』発行人の浜本茂氏を迎えて、あざらしさんが椎名誠とともに大ファンと公言している『本の雑誌』の草創期からの突っ込んだ話も聴けて、おまけに終了後に名刺交換できたことも有意義であった。浜本さん、校正の仕事をお待ちしております。


と、まとめたらやはりまた長くなったぞな。
まあ1年分の大事な総括で、今年は野外をほとんど旅できなかった代わりの、言わば自分の内面を確認するための“心の旅”みたいなものなので、そこはご勘弁を。

2009年の映画鑑賞も低調

2009-12-28 23:59:51 | その他趣味
今年の映画鑑賞もお金がないがゆえにぐだぐだで、今年公開の作品で観たのは以下の20本となった。

●2009年公開

・誰も守ってくれない (君塚良一)
・バオバブの記憶 (本橋成一)
・20世紀少年第2章 -最後の希望- (堤幸彦)
・ヤッターマン (三池崇史)
・釣りキチ三平 (滝田洋二郎)
・DRAGONBALL EVOLUTION (ジェームズ・ウォン)
・レッドクリフPartⅡ 未来への最終決戦 (ジョン・ウー)
・グラン・トリノ (クリント・イーストウッド)
・ハゲタカ (大友啓史)
・いけちゃんとぼく (大岡俊彦)
・劔岳 点の記 (木村大作)
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (摩砂雪・鶴巻和哉、総監督:庵野秀明)
・MW-ムウ- (岩本仁志)
・サマーウォーズ (細田守)
・火天の城 (田中光敏)
・20世紀少年最終章 -ぼくらの旗- (堤幸彦)
・カムイ外伝 (崔洋一)
・沈まぬ太陽 (若松節朗)
・劔岳 撮影の記 (大澤嘉工)
・宇宙戦艦ヤマト 復活篇 (西義展)

観たものよりも、観たいと思っていたけど金銭的に無理で断念した映画も同様にあり、挙げると、『群青 愛が沈んだ海の色』、『ウルトラミラクルラブストーリー』、『昴-スバル-』、『蟹工船』、『ディア・ドクター』、『トランスフォーマー/リベンジ』、『童貞放浪記』、『真夏の夜の夢』、『南極料理人』、『BALLAD 名もなき恋のうた』、『わたし出すわ』、『プール』、『私は猫ストーカー』、『ゼロの焦点』、『イングロリアス・バスターズ』、『THIS IS IT』、『なくもんか』、『谷中暮色』、『2012』、『大洗にも星はふるなり』、『アバター』、『のだめカンタービレ最終楽章 前編』、22本か。観た映画よりも観たかった映画のほうが多いではないか。ああ、ふがいない。特に今年始めから楽しみにしていた『ディア・ドクター』と『真夏の夜の夢』と『プール』を観逃がしたのが痛い。今年は年間を通じて『ハゲタカ』のセリフで言うところの「カネのない悲劇」続きだったからなあ。
来年以降、DVDレンタルでどのくらい拾えるだろうか。

それと、2008年以前公開の作品が以下の24本。

●2008年以前公開

・ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い (寺本幸代)
・ドラえもん のび太と緑の巨人伝 (渡辺歩)
・大丈夫であるように -Cocco 終らない旅- (是枝裕和)
・おくりびと (滝田洋二郎)
・時をかける少女 (細田守)
・映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 (原恵一)
・レッドクリフPartⅠ (ジョン・ウー)
・続・あらかわ -水の共同体をもとめて- (萩原吉弘)
・ダ・ヴィンチ・コード (ロン・ハワード)
・東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (松岡錠司)
・ミッション:インポッシブル (ブライアン・デ・パルマ)
・ミッション:インポッシブル2(M:i-2) (ジョン・ウー)
・ミッション:インポッシブル3(M:i:III) (J・J・エイブラムス)
・県庁の星 (西谷弘)
・新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に (庵野秀明・鶴巻和哉、総監督:庵野秀明)
・殯の森 (河直美)
・BABEL (アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)
・アメリ (ジャン=ピエール・ジュネ)
・ぐるりのこと。 (橋口亮輔)
・HINOKIO (秋山貴彦)
・天空の城ラピュタ (宮崎駿)
・宇宙戦艦ヤマト (舛田利雄)
・映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 (原恵一)
・天国と地獄 (黒澤明)

このなかでは昨年高評価だった『ぐるりのこと。』が特に良かった。昨年観逃してしまい、ごめんなさい。参りました。今後も木村多江の主演でどなたか何か映画を創ってほしい。

例年はその年公開作品のベスト10とかも挙げているが、今年はなし。観た本数が少ないから。せめて30本以上は観ないと。
ただ、今年は一般的には『グラン・トリノ』や『劔岳 点の記』や『沈まぬ太陽』の評価が高いようだか僕的に今年第1位の作品のみ挙げると、『サマーウォーズ』だったりする。

『サマーウォーズ』の細田守監督については、前作の『時をかける少女』の高評価という助走もあってか今夏は各種媒体での取材でも引っ張りだこで(若い頃、スタジオジブリの入社試験を受けたが才能の高さを見抜かれてジブリとは異なる場で経験を積んだほうがよいと意図的に不採用にされた話とか、いろいろ読んだ)、NHK『トップランナー』の出演も観たし、映画もそれだけ注目されるだけの内容であった、と思う。
(細田氏の奥様の実家がモデルだという)長野県・上田の旧家の大家族の人脈と世界的につながっている仮想空間OZ(オズ)との対決、というオリジナル脚本というかアニメ的には絵コンテか、の話の流れも良かったし、小道具として今どきのパソコンや携帯電話やオンラインゲームとは対極の花札(コイコイ)やなぎなたや戦国時代の兵法をも同時に有機的に組み合わせたのも古風で逆に新鮮だったが、それよりも何よりも簡単に言うと全体的に、ホントに近い将来あり得そうなOZの描き方がアニメにしかできない、アニメだからこそできる表現で、実写、アニメ、マンガ、小説、ラジオ、などと今は作り話でも実話でもいろいろな表現手段があるが、これは絶対にアニメでしかできないという詰め込み方が特に良かった。「アニメだから」と簡単に見下すことはできない、もうほかの手段に比べても見劣りしない立派な「邦画」であった。
そう考えると、たまたま同時期公開になった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』も同様にちゃんとした娯楽作品になっているが、特に『サマーウォーズ』のほうは宮崎駿や押井守や大友克洋の後進が立派に育っている、細田氏も「作家」だという確証が一度観れば得られるはず。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』や『ONE PIECE』や『名探偵コナン』シリーズもそうだが、マンガやアニメの創作が個人の脳内の独創性に頼る作家性で比べると小説家や脚本家よりも劣っている、という世間の風潮はそろそろ替わってもよいと思うが、いまだに特に文壇? では自分たちが一番、と高をくくっている感があるよなあ。

近年、マンガやアニメの原作の実写化が目立ち、今年も『20世紀少年』や『釣りキチ三平』や(観なかったけど)『昴』や『カムイ外伝』などが公開されたが、『20世紀少年』や(テレビドラマシリーズは観ているけど映画はまだ観ていない)『のだめカンタービレ』のように原作に忠実に表現するならまだわかるが、実写用に登場人物や設定を変更してあえて悪く言うと原作をねじ曲げる手法も目立ち(『MW』で手塚治虫の原作にはあった結城美智雄と賀来裕太郎の同性愛という設定が実写では排除されて物議を醸したような。でもそれを匂わせるカットはあるね)、いただけないよなあ、と溜め息をつく回数も年々増えている。本気で再現するのであれば『のだめ』のように衣装や髪型の外見のみならず白目を剥いたり口を尖らせたり口調もふざけたり、と、原作キャラクターが憑依しているとも言えるくらいに徹底的に再現してほしいものだ。上野樹里の憑依というかのだめっぷりはテレビシリーズから秀逸。
また、『ヤッターマン』の実写はまあまあだった。特にトンズラー役のケンドーコバヤシが意外に合っていたかな。逆に『DRAGONBALL EVOLUTION』は、(アメリカで実写化した)お前らあの偉大な原作をなめとんのか、とツッコミどころ満載、というかツッコむ意欲も失せる出来だった。
そう考えると、来年末公開? の木村拓哉主演の『宇宙戦艦ヤマト』の実写化『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は山崎貴監督作品ではあっても、あの偉大な原作をVFXでどのようにいじるのかを僕と同様に物凄く不安に思っている、原作とアニメの熱狂的だったファンはかなり多いはず(その方々についでに、今月公開の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の感想も訊きたいところ。僕は予想よりもそんなに悪くなかったと思う。肝心? の佐渡先生とアナライザーもちゃんと見せ場を作りつつ描いてくれたから)。以前の訴訟問題とはまた別の質の問題が来年に勃発するのか?

徹底的な再現ができなければ、アニメでも実写でもオリジナル作品で勝負してほしいところだが、作家性のあるアニメーターはなかなか育たないの? そういう意味では、ジブリの来夏公開の『借りぐらしのアリエッティ』はまだ30代半ばの米林宏昌氏を新たに監督起用して冒険するとのことで楽しみではあるけど。でも企画はもちろんのこと、脚本は宮さんなのかなあ。
結論としては、マンガやアニメをなんでもかんでも実写化するな、ということ。それぞれの手段によって一長一短あるのだから、基本的にはそれぞれの手段で完結させるべきだよなあ。実写が最も偉いとは限らない。浦沢直樹も今年、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演したときにその点について怒っていたし。

そういえば、『サマーウォーズ』でひとつ腑に落ちなかったのは、劇中で適宜挟んでいた高校野球の夏の長野県大会の描写で、話の舞台が上田だけに上田高校が勝ち上がるさまも同時進行で触れていたが、その決勝で対戦した相手が松本の松商学園だった。で、いくら話的にも上田高校が主役だから勝たせるべきという事情はあっても、松本に親戚がいてしかも本物の松商学園の近所にその家があった影響で昔から親戚ぐるみで松商を応援していた僕としては、松商が負けるという筋書きはいただけない、と少々ムキになる。実際の実力差は上田よりも松商のほうが数段上で、ふつうに対戦していればあり得ないことだから。と、上田市民相手に少々ケンカを売っておく。上田出身の大学時代の後輩もいるが、そこもあえて気にしない。
だから細田氏に今後実際にお会いする機会があれば、OZがどうこうよりもなぜ高校野球決勝の対戦相手をあえて松商にしたか、その意図についてお訊きしたいものだ。映画を観て、脚本そっちのけでそこが物凄く気になっている松本市民や松本に縁のある人は結構多いはず。ちなみに山崎氏も松本出身で薄くだが縁があったりするが、どう思うのだろうか。

ああなんか、昨年同様にマンガとアニメのことばかりになってしまったが、ふつうのオリジナル実写作品も邦画洋画問わず期待している。来夏公開? の『踊る大捜査線 THE MOVIE』の3作目は特に楽しみ。


※30日(水)の追記
シリーズといえば、先週公開の22作目で完結の『釣りバカ日誌』シリーズもマンガ原作だった。原作よりもスーさんの体格が(三國連太郎)ちょっと大きいこと以外はシリーズを通じてまあ良かったのかな。数作しか観ていないけど。まだ余力があるのに終わらせるのはちょっと残念ではある。ちゃんと観直そうかな。

2009年の写真展・美術展関連の観賞一覧

2009-12-27 03:45:39 | その他趣味
例年どおりに、今年観に行った写真展・美術展等を箇条書きで挙げてみる。まあほとんどが東京23区内で無料で楽しめる写真展だけど。
あ、厳密には「観賞」よりは「鑑賞」のほうが正しいか。無料の催事や、写真も「芸術」のいち形態であるとすると、どちらが正しいのだろう? まあいいや。

●写真展

・WARNING!! (岩本浩典、新宿・コニカミノルタプラザ)
・confrontations (織田健太郎、新宿・コニカミノルタプラザ)
・人間交路-シルクロード (長倉洋海、新宿・コニカミノルタプラザ)
・いき (桑原久美子、新宿・ニコンサロン)
・Subtle Perception (今江洋、新宿・ニコンサロンbis)
・霞 -Kasumi- (濱浦しゅう、新宿・コニカミノルタプラザ)
・シンプルライフ・イン・パプアニューギニア (イレーネ賀集、新宿・コニカミノルタプラザ)
・BLACK POST (高田玲、新宿・コニカミノルタプラザ)
・フォトシティさがみはら2008 プロの部入賞作品展 (新宿・ニコンサロン)
・「東京ディズニーリゾート写真展 DREAMS and MAGIC」 (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・America,Americans (カモマサユキ、新宿・コニカミノルタプラザ)
・白いユートピア (井上麻衣、新宿・コニカミノルタプラザ)
・時間がゆっくり流れる村 ~ネパール・ダンプス~ (潮田展子、新宿・コニカミノルタプラザ)
・ALASKA -PEACE ON THE LAND- (園原徹、新宿・コニカミノルタプラザ)
・諏訪湖現映 (藤森順二、新宿・ペンタックスフォーラム)
・松韻 ~劉生の頃~ (川延昌弘、新宿・ニコンサロン)
・日本写真技術専門学校写真科フォトアートコース 菊池東太ゼミ卒業作品展 (新宿・ニコンサロンbis)
・CONTAX CLUB メンバーズギャラリーFINAL (有楽町・コンタックスギャラリー)
・写真で旅する世界遺産 第一部:自然遺産編 ~地球が創造した大地~ (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・翠黛迷路(すいたいめいろ)~侵してはならぬもの (山本一、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・パプアニューギニア 太古の躍動が伝わる国 (鎌田多津丸、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・大和路 (外丸久仁子、六本木・フジフイルムフォトサロン)
・写真で旅する世界遺産 第二部:文化遺産編 ~人類が創造した文化~ (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・仲間とつくる「組写真」コンテスト 入賞作品発表展 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・佐渡原始杉 (天野尚、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・「旅の風」~列車で出会う人生の旅~ (藤田玲子、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・第9回大中判カメラ普及協会写真展「私のステージ 八幡平・秋山郷」 (新宿・ペンタックスフォーラム)
・ここからはじまるまち Scripted Las Vegas (本城直季、新宿・エプサイトギャラリー)
・記憶の中の今 (筬島孝一、新宿・ニコンサロン)
・2008年TopEyeフォトフォトサロン入賞作品展 (新宿・ニコンサロンbis)
・THE EMOTION パラリンピック報道写真展 (Paraphoto、新宿・コニカミノルタプラザ)
・曖昧な時間 (神田川義和、新宿・コニカミノルタプラザ)
・第69回国際写真サロン (新宿・コニカミノルタプラザ)
・第2回ワールドベースボールクラシック報道写真展 ~侍ジャパンの軌跡~ (池袋・西武百貨店地下1階)
・海のシェルパ(ガイド会、新宿・エプサイトギャラリー2)
・屋久島 山水 (加藤文彦、新宿・ニコンサロン)
・第6回デジスコ写真展 (デジスコ倶楽部、新宿・ニコンサロンbis)
・Animal Portraits 2009 (石川卓、新宿・コニカミノルタプラザ)
・-東京の里山- 多摩川上水 (加藤嘉六、新宿・コニカミノルタプラザ)
・東京湾 奥 (小倉隆人、新宿・コニカミノルタプラザ)
・信州四季逍遙 ~フォトジェニックな出会い~ (宮田紘一、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・富士山 (山下茂樹、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・フォトセミナー風写真展 水の旅 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・私の東京生活 (植田修子、新宿・コニカミノルタプラザ)
・SENDAI (大川孝、新宿・コニカミノルタプラザ)
・第34回木村伊兵衛写真賞受賞作品展 「浅田家」 (浅田政志、新宿・コニカミノルタプラザ)
・幻の滝・南海の光 (志水哲也、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925展 ホホル、ゴチャール、ヤナーク (京橋・INAXギャラリー)
・西澤諭志展 -写真/絶景 そこにあるもの- (西澤諭志、京橋・INAXギャラリー2)
・銀の翼 (チャーリィ古庄、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・第28回土門拳賞受賞作品展 昆虫4億年の旅 (今森光彦、銀座・ニコンサロン)
・浅田家、赤々・赤ちゃん (浅田政志、清澄白河・AKAAKA)
・「みんなの鉄道」写真展 ~おいでよ!レールエンターテインメント~ (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・山岳写真同人四季モノクロ写真展「墨色 日本の山」 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・野付半島情景 古木への想い (阿部悦子、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・スペイン・アンダルシアの光と影 (フォトサークル・ファイブ、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・古巴肖像(坂倉恒、新宿・コニカミノルタプラザ)
・コニカミノルタプラザ特別企画展 地球の上に生きる2009 DAYSJAPAN フォトジャーナリズム写真展 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・飯豊連峰 悠久の稜線 (物江章、新宿・ペンタックスフォーラム)
・カミサマホトケサマ (船尾修、新宿・エプサイトギャラリー1)
・幻想画布 (神田川義和、新宿・エプサイトギャラリー2)
・ETHER (Gim Eun Ji、新宿・ニコンサロン)
・住み慣れた家 (村田卓也、新宿・ニコンサロンbis)
・奇祭 -トカラ列島・悪石島- (村上修一、銀座・ニコンサロン)
・Editors’ Choice 雑誌が選ぶ、今最も期待する若手写真家展 (銀座・RING CUBE)
・第30回よみうり写真大賞入賞作品発表展 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・季(とき)の美光 (福原美那枝、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・西アメリカ ~古き香りの残る街を訪ねて (石原正道、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・「ペンタックスで撮る私の春」写真展 (新宿・ペンタックスフォーラム)
・第15回酒田市土門拳文化賞受賞作品展 gifted -誰かが誰かを思うこと- (姫崎由美、新宿・ニコンサロン)
・第5期ニコン・ヤマケイ写真塾入賞作品展 (新宿・ニコンサロンbis)
・鎌倉処々 三十六年の歳月 (鈴木秀夫、新宿・コニカミノルタプラザ)
・第5回太平洋・島サミット記念特別展示 Pacific Islands (高砂淳二、新宿・コニカミノルタプラザ)
・DRAITE A U MEURE 壁のむこう (フランク・ディトゥリ、新宿御苑・アイデムフォトギャラリー シリウス)
・UK-「カーテンコール」 (小浪次郎、新宿・コニカミノルタプラザ)
・ONE DAY WORK (荻由美佳、新宿・コニカミノルタプラザ)
・東京写真月間2009 風の旅人~今ここにある旅 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・丹野章の戦後 (丹野章、品川・キヤノンギャラリーS)
・人と未来をつなぐ、グローバルジャーニー (山田周生、品川・キヤノンSタワー2階オープンギャラリー)
・レイルロマン ~光とともに~ (山友也、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・大阪人生 (志方源太郎、銀座・ニコンサロン)
・アジアンフォトグラフィー第6弾 韓国若手作家による「4つの方法」展 (銀座・ガーディアン・ガーデン)
・厳冬のヒマラヤ、巨大岩壁に挑む (田辺治、銀座・日本基督教団銀座教会東京福音会センター・ギャラリーアガペー)
・都視景観 (前田義夫、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・スウェーデン (小原里美、新宿・コニカミノルタプラザ)
・THE BOOM 20周年記念写真展「宮沢和史、地球をつなぐ旅」 (宮沢和史+仁礼博+中川正子、新宿・コニカミノルタプラザ)
・海を渡って (鶴崎燃、新宿・ニコンサロン)
・Picturesque (林秀煥、新宿・ニコンサロンbis)
・Boy's summer 白杭の季節Ⅱ (川廷昌弘、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・“PHOTO IS”10000人の写真展2008 (六本木、富士フイルムスクエア)
・日本の心 富士山展 (大山行男、六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・石鎚山の四季 (高橋毅、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・華美 ~夜空を彩る千紫万紅 (菊田菊夫、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・猫に恋して・港に恋して (秋岡栄子、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・アルルカン (榎本敏雄、銀座・ニコンサロン)
・日本鉄道写真作家協会JRPS展 快走 特急列車の魅力 (銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・しまなみ海道開通10周年記念 中元紀子 尾道観光写真展 おのみち (中元紀子、銀座・ギャラリーアートグラフ)
・暮れゆく英国の田舎 (中原征一郎、新宿・ペンタックスフォーラム)
・牛島 (王子直紀、新宿・ニコンサロン)
・昭和中期・浜のくらし (高島良哉、新宿・ニコンサロンbis)
・千葉 銀色の街 (金瀬胖、新宿・コニカミノルタプラザ)
・手のなかの詩 (石川博雄、新宿・コニカミノルタプラザ)
・here and there ~ソウル/東京~ (溝部秀二、新宿・コニカミノルタプラザ)
・両生類・爬虫類美術博覧会 (内山りゅう、新宿・エプサイトギャラリー1)
・東京の大自然 御蔵島 (大蔵清司、新宿・エプサイトギャラリー2)
・全日本写真展2009 (全日本写真連盟、新宿・ニコンサロン)
・浅草下町の詩 (秋山洋子、新宿・ニコンサロンbis)
・追憶 昭和30年代 (松本仁成、新宿・コニカミノルタプラザ)
・浦安 湾岸のまち (黒田勝雄、新宿・コニカミノルタプラザ)
・過ぎ去りゆく時 ひろしま ~被爆建造物のいま~ (高塚陽一、新宿・コニカミノルタプラザ)
・Freezing at moment (大山高、新宿・ニコンサロン)
・我らの軌跡 (ヨコハマ水中写真クラブ、新宿・ニコンサロンbis)
・I&I (菱沼勇夫、新宿・コニカミノルタプラザ)
・南下行 (石川琢也、新宿・コニカミノルタプラザ)
・築く (勝田尚哉、新宿・コニカミノルタプラザ)
・写真動物園がやってきた! ~超接近!アニマルワールド (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・第12回日本舞台写真家協会展 Lights~舞台からのメッセージ (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・第29回日本雑誌写真記者会賞展 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・フォート・樹20周年記念展 「風貌」季の息吹の中で (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・街猫の肖像 (金森玲奈、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・鉄道回廊 一期一会を求めて (真島満秀、品川・キヤノンギャラリーS)
・天界の風景 (沼澤茂美、品川・キヤノンSタワー2階オープンギャラリー)
・心のスケッチ (安念余志子、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・写真でめぐるスイス絶景の旅! (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・創立70周年記念日本山岳写真協会展 2009―山・われらをめぐる世界 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・水になった村 (大西暢夫、渋谷・モンベル渋谷店)
・古稀同人 第23回四字成句写真展 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・故郷+<故郷>-Your Village- (柳本尚規・柳本史歩、新宿・コニカミノルタプラザ)
・アウト・オブ・アガルタ (小林のりお、新宿・ニコンサロン)
・祇園 白川 たつみ橋(2) (平野幸彦、新宿・ニコンサロンbis)
・昭和を駆けた蒸気機関車 (藤田弘基、新宿・ペンタックスフォーラム)
・ルーマニアの木造教会 天国への想い (芦沢武仁、新宿・エプサイトギャラリー2)
・沙漠の雨 (千田貴子、銀座・ニコンサロン)
・漂泊の日々 (狩野喜彦、銀座・キヤノンギャラリー銀座)
・世界写真フォーラム作品展 世界遺産遥かなり (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・竹田城址 雲上夢舞台 (いかるが幹、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・棚田学会10周年によせて 日本の棚田 (永田博義、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・星の降る場所 (武井伸吾、新宿・コニカミノルタプラザ)
・青の肖像 (小野隆行、新宿・ニコンサロン)
・葉陰の肖像 (村松佳優、新宿・ニコンサロンbis)
・ニコンフォトコンテストインターナショナル2008-2009 入賞作品展 (大阪・ニコンサロン)
・醒都幻影 (桜木義隆、大阪・ニコンサロンbis)
・微笑みの降る星 ~ぼくが出会った子どもたち~ (長倉洋海、日本橋・三越新館7階ギャラリー)
・写真で彩る“夜のきらめき” (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・憧景響く (高田誠三、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・祈りを織る ラオス -不発弾と生きる- (大石芳野、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・写遊会ひらかた写真展 花との語らい (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・此岸 -信仰の里 秩父- (山田昇、新宿・ペンタックスフォーラム)
・no coming home (野川ゆきかず、新宿・ニコンサロン)
・砂の呼吸 (青山茂明、新宿・ニコンサロンbis)
・写遊マスカット写真展 (半蔵門・JCII CLUB 25)
・沖縄に活きる (大石芳野、半蔵門・JCIIフォトサロン)
・憑依 (高橋協、新宿・ニコンサロン)
・第28回日本スキー写真家協会写真展 白の残像2009 (新宿・ニコンサロンbis)
・聖河の周辺 (山内浩、新宿・コニカミノルタプラザ)
・ありふれた時間 (堀内陽子、新宿・コニカミノルタプラザ)
・夢の途中 -日本で学んだアジアの留学生を追って- (佐久間かつえ、新宿・コニカミノルタプラザ)
・日本写真会 第30回同人・同友展 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・2010年ペンタックスカレンダー作品 高橋真澄写真展 (高橋真澄、新宿・ペンタックスフォーラム)
・サイレント・フィクション (佐藤謙吾、新宿・ニコンサロン)
・醒都幻影 (桜木義隆、新宿・ニコンサロンbis)
・憧れのイングリッシュガーデン写真展 ~美と安らぎの花空間~ (六本木・ギャラリー“PHOTO IS”)
・フィルムにこだわる写真館が撮った… 残しておきたい「いい夫婦の写真」展 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・夫婦万歳 半世紀を共に生きて (三浦恵美子、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・ひかりの大地 (高橋和子、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・第42回新宿祭 新宿フォトコンテスト2009 (新宿・新宿三井ビルディング北側ロビー特設会場)
・龍の流れし夜 (中嶋太一、新宿・コニカミノルタプラザ)
・砂漠の人 (上野雅之、新宿・コニカミノルタプラザ)
・サハリン (中藤毅彦、新宿・コニカミノルタプラザ)
・秩父桃源 2008-2009 (青柳健二、浦和・ギャラリー楽風)
・シルクロード-人間の貌 (長倉洋海、品川・キヤノンギャラリーS)
・写真館による「2009富士フイルム営業写真コンテスト入賞作品発表展」 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・JAAP/日本航空写真家協会展「SKY GRAFFITI 2009」 (六本木・富士フイルムフォトサロン)
・“セレンディピディ”-ワンダフル・ワールド- (カルロス・エドワルド・エルムンド、六本木・富士フイルムフォトサロン)
・BORNEO 森だけが知っているいのち (岩合光昭、神田小川町・オリンパスギャラリー東京)
・続北関紀行 (岡田雄二、新宿・コニカミノルタプラザ)
・ROAD SHOW (浦田進、新宿・コニカミノルタプラザ)
・義の領域 (豊田康太、新宿・コニカミノルタプラザ)
・RyUlysses (鈴木龍一郎、銀座・ニコンサロン)
・聖堂光彩 -ステンドグラスの煌めき- (児島昭雄、神田小川町・オリンパスギャラリー東京)
・真昼の夜空 (神田開主、新宿・ニコンサロン)
・記憶はまばたきの此方 (増馬朋宏、新宿・ニコンサロンbis)
・渓谷悠々 (松浦修三、新宿・ペンタックスフォーラム)
・昼の日ざし (阿部直樹、新宿・ニコンサロン)
・生きる力 -屋久杉たちの島 (河村伴江、新宿・ニコンサロンbis)
・Our Living Planet (フランス・ランティング、新宿・コニカミノルタプラザ)
・九州産業大学大学院芸術研究科写真専攻写真展 視覚展望 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・日本山岳写真協会・選抜展 それぞれの山 (新宿・コニカミノルタプラザ)

写真展は188本と、結局は昨年よりも多く観たか。というか観すぎですな。これでは暇人と言われても仕方ないかも。
ときには1日に10本前後の写真展をハシゴしたこともあったが、それでは1日で詰め込みすぎて逆に頭や目が特に疲れてそれ日のうちに消化しきれなかったりするので、来年はもっと時間に余裕を持っていろいろな写真を観たいなあ。
そういえば、これまでよく行っていたギャラリーのうち、有楽町のコンタックスギャラリーと新宿のエプサイトギャラリー1が今年閉鎖されたのは誠に残念(エプサイトのほうはギャラリー2のみ「エプサイトギャラリー」と改称して縮小して継続)。

今年は数が多かったので、そのなかから今年開催の写真展の極私的ベスト10を挙げてみると以下。

●写真展ベスト10

1 鉄道回廊 一期一会を求めて (真島満秀、品川・キヤノンギャラリーS)
2 第34回木村伊兵衛写真賞受賞作品展 「浅田家」 (浅田政志、新宿・コニカミノルタプラザ)
3 棚田学会10周年によせて 日本の棚田 (永田博義、六本木・富士フイルムフォトサロン)
4 秩父桃源 2008-2009 (青柳健二、浦和・ギャラリー楽風)
5 厳冬のヒマラヤ、巨大岩壁に挑む (田辺治、銀座・日本基督教団銀座教会東京福音会センター・ギャラリーアガペー)
6 カミサマホトケサマ (船尾修、新宿・エプサイトギャラリー1)
7 沖縄に活きる (大石芳野、半蔵門・JCIIフォトサロン)
8 奇祭 -トカラ列島・悪石島- (村上修一、銀座・ニコンサロン)
9 水になった村 (大西暢夫、渋谷・モンベル渋谷店)
10 街猫の肖像 (金森玲奈、銀座・キヤノンギャラリー銀座)

という感じだった。来年以降も100本以上観に行った年はこのように挙げてみるかな。
それから、美術関連の展示会は以下。

●展示会

・久保田一竹と川崎景太展 (銀座・松屋8階大催事場)
・吉岡正人展 (吉岡正人、川越・アートギャラリー呼友館)
・第12回 文化庁メディア芸術祭 (乃木坂・国立新美術館)
・eco&art展2009 (新宿・コニカミノルタプラザ)
・マンガ聖地巡礼inサイタマ☆ ~文学VSマンガpart2~ (桶川・さいたま文学館)
・井手菜穂展 -感- (井手菜穂、六本木・Shonandai MY Gallery)
・山本秀明の50点 -アートは世界を明るくする- (山本秀明、六本木・Shonandai MY Gallery)
・藤井実佳展 (藤井実佳、京橋・INAXガレリアセラミカ)
・画廊企画 吉田哲也展 (吉田哲也、銀座・藍画廊)
・旅する絵本カーニバル (高円寺・座高円寺)
・百顔繚乱展 (長野亮之介、東中野・Space&Cafeポレポレ坐)
・うちくい展 東京展 (新宿御苑前・ラミュゼdeケヤキ)
・松山賢 地図 (松山賢、日本橋・GALERIE SHO CONTEMPORARY ART)
・うちわ約100人展 (千駄木、フリュウ・ギャラリー)
・渡辺虎松と和時計の世界 ~知られざる信州の御時計師~ (松本・松本市時計博物館)
・コニカミノルタ環境企画 片岡鶴太郎展 いのちの賛歌 (片岡鶴太郎、新宿・コニカミノルタプラザ)
・真夏の夜の夢 (中村みつを、表参道・OPAギャラリー)
・とり の とぶたかさ (緒方敏明、和歌山・小野町デパート)
・芸工展参加企画 きのこの森展 (千駄木、フリュウ・ギャラリー)
・現代アート3人展 (緒方敏明・坂内美和子・中村岳、西千葉・アトリエMIWA)
・コニカミノルタ特別企画 100年愛される絵本展 (新宿・コニカミノルタプラザ)

こちらは21本と少なめ。お金がないゆえに有料の展示で観逃しているものも結構あり(今年上半期に話題となった東京都・上野の『国宝 阿修羅展』とか、井上雄彦『最後のマンガ展』とか)、こちらの結果には少々凹んでいたりする。
ちなみに、今年こちらの分類で観たもののいくつかは、上記でも名前が挙がってもいるが彫刻家・陶芸家で友人の緒方敏明さんの強力な勧めで観に行っているものもある(彼の友人知人とか)。緒方さんの人脈は広いからなあ(そういえば、10月31日の投稿はまだ未完で来年に持ち越し決定。すみません)。

来年は写真以外のこちらにもっと力を入れたほうがよいかしら、と思うが、有料の展示は高いからねえ。うーむ。現行の催事で特に気になるのは、来月11日(月祝)まで同じく上野で開催中の『聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝』か(これ、チベット事情に精通した専門家からすると抗議行動が起こるくらい大問題の展示方法だ、という話を10月に聴いたから)。
まあとにかく、来年も自分の経済状況を鑑みつつ、行ける範囲でぼちぼち行きますよ。

2009年の読書は例年どおり低調

2009-12-26 23:59:17 | その他趣味
今年読んだ本について、例年どおりに今年刊行と2008年以前刊行のものに分けて挙げてみる。まあ今年も殊更に挙げるほど本を読んでいないので、あえて挙げるほうが恥ずかしい。

●2009年刊行

・山歩きはなぜ体にいいのか 大切な仲間に教えたくなる山の効用 (柏澄子、山と溪谷社)
・自転車をめぐる誘惑 (疋田智・ドロンジョーヌ恩田、東京書籍)
・東京見便録 (斉藤政喜・内澤旬子、文藝春秋)
・ウィ・ラ・モラ オオカミ犬ウルフィーとの旅路 (田中千恵、偕成社)
・出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代 (塩山芳明、アストラ)
・悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門 (鈴木みき、平凡社)
・山登りはじめました めざせ!富士山編 (鈴木ともこ、メディアファクトリー)
・ちょこ旅沖縄+離島 ぐるぐるてくてく島巡り (松鳥むう、アスペクト)
・自転車会議! なぜ、各界のトップランナーは自転車を選ぶのか (疋田智・片山右京・今中大介・勝間和代・谷垣禎一、PHP研究所)
・自転車で地球を旅する (のぐちやすお、ラピュータ)
・Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (津田大介、洋泉社新書)

今年では特に、『自転車をめぐる冒険』の続編の『自転車をめぐる誘惑』についても上半期に触れておこうと思ったのだが、忘れちゃった。これは世の自転車乗りは前作に続いてまたもや必読だと思うけどなあ。この本の小見出しで言うところの最後の「自転車と自動車は(当然ながら)対等である」の項は特に。
本文中各所に散りばめられているドロンジョーヌ恩田女史の絵によるツッコミのほうもまた良い。最近、自転車でも登山でもテレビや雑誌の影響でこのような野外系の遊びに比較的若い女性の新規参入が目立ってきたが、野郎ばかりではなく女子目線の新鮮な意見は今後もっと必要というか反映されて然るべきだと思うので、“自転車界”ではとりわけ僕と同じ埼玉県人でほぼ同年代? のドロン女史の活躍に特に期待している。

昨年以前発行の本は以下。

●2008年以前刊行

・LOVE&FREE ~世界の路上に落ちていた言葉~ (高橋歩、サンクチュアリ出版、2001年)
・素晴らしき自転車の旅 サイクルツーリングのすすめ (白鳥和也、平凡社新書、2004年)
・非属の才能 (山田玲司、光文社新書、2007年)
・リヤカーマン アンデスを越える アタカマ砂漠、アンデス山脈越え1000キロ徒歩横断 (永瀬忠志、日本経済新聞出版社、2008年)
・金副隊長の山岳救助日誌 山は本当に危険がいっぱい (金邦夫、角川学芸出版、2007年)
・ひび割れた晩鐘 ――山岳遭難・両足切断の危機を乗り越えて (亀山健太郎、本の泉社、2007年)
・芸術立国論 (平田オリザ、集英社新書、2001年)
・ルンタの秘境 (江本嘉伸、光文社、1984年)
・怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 (高野秀行、集英社文庫、2007年)

読むべき本を選択するときはだいたい書店での一目惚れではなく、主に事前に雑誌(専門誌)で紹介されたものを決め打ちすることが多いのだが、昨年以前の本では今年は神奈川県・丹沢の源次郎沢での沢登り中に起こった墜落事故以降の長期の入院生活と脚のリハビリ劇を克明に記録した『ひび割れた晩鐘 ――山岳遭難・両足切断の危機を乗り越えて』は他人のブログ、舞台演劇などの芸術分野をもっと盛り上げて(老若男女誰でもいつでも参加できるという意味での)公共性を持たせたいという提言をまとめた『芸術立国論』は友人、と情報源をともに個人に頼ったすえに選択して読んで、結果良かった、というのもあった。まあ新聞や雑誌の書評なんかもよく考えると、選者個々人の主観によって挙げられたものだけど。
今後の本選びは、口コミの力をより重視していこうかしら。

それにしても、1年間で本を20冊しか読めないというのも、相変わらずふがいない結果ですなあ。しかも今年からは既読の再読本も含めて挙げることにしたが、それでも20冊だもんなあ。はあ。
まあその代わりに雑誌は手広くチェックしてはいるけど、世間一般では単行本の「読書」で個人の教養の度合いを判断される風潮があるから、それに照らし合わせて考えると出版業界に身を置きながら本をこれだけしか読めないのは重ね重ね恥ずかしい。毎年のことだが、反省。校正者という仕事柄、活字を読むときは媒体問わず「文章」ではなく「文字」を追っていくクセがついているがために遅読だから、と毎年不変の言い訳をしておく。

ただ今年、ひとつ心境の変化というほどでもないが、僕の苦手な小説でも面白そうなものがいくつか見受けられたので(作家名で言うと村山由佳、川上未映子、津村記久子あたり)、機会があれば来年に持ち越して読みたいものだ。出版点数では判型別で見ると最近激増している新書でも、気にはなっていても保留にしているものが多いしなあ。本を読むためだけの分身が欲しい気分。
全体でも少なくとも年間30冊以上は読まないと格好つかないよなあ。来年はもっとちゃんと本を読もうっと。でも引き続き、雑誌に流れそう。

2009年の野宿総括

2009-12-24 03:00:03 | 野宿
今年の野宿は、昨日も触れたように旅自体が低調だった影響でそれに連動して例年よりもやはり低調だったかも。
23日現在、単独での野宿は以下でも少し触れるものも含めて計14日で、複数人での野宿はミニコミ誌『野宿野郎』の毎年6月と9月の「のじゅくの日」の参加も含めて計12日と、昨年に比べると回数はどちらも減少。ああでも、あと1週間でもう1、2野宿するかもしれない。
でもこんな体たらくでは、野宿を重ねても何にもなれないよなあ。

で、単独のほうについて、写真付きでちょこっと触れておきたいことを3点。



これは7月7日早朝の、東京都渋谷区の代々木公園。なぜここで野宿したかというと、ある交通量調査のアルバイトで、埼玉県の地元からではその調査の集合場所に集合時間の朝6時には到底間に合わないため、地元との中間地点で野宿してからその集合場所にアプローチする、というのを今年は3回やっていたため。だから今年は代々木公園で3野宿している。
すべて偶然にも小田急線沿線と渋谷区内の駅付近の調査だったのだが、東京23区内で比較的寝やすい代々木公園で安眠してから出かけると都合が良かったりする。やはり困ったときは代々木公園級の大きな公園があると、野宿派としてはとても助かるのよね。
実はこのように旅というか遊びではなく仕事絡みであえて野宿や駅寝する、というのも10年以上前からたまにやっていて、先日この話を『野宿野郎』のかとう編集長(仮)に「仕事なのにちょっとした旅気分も味わえるかも」などと吹き込んだらそこそこ興味を示していたが、べつに野宿自体はそんなに面白くはないと思うけどなあ、ふつうにやっていることなので。あえて名付けるとすれば、「バイト野宿」か。




これは9月15日夜、同じく小田急線沿線の交通量調査だが、場所は神奈川県小田原市の富水駅から少し離れたある橋の下。僕は市北部の富水はこのとき初めて行ったが、この地域の偉人として有名な二宮尊徳の記念館が近所にある、と書けばピンとくる人もいるか。
このときは現地に前乗りして、野宿して、沿線の調査に臨んだ、という感じ。しかもこの(翌16日の)調査は小田急小田原線の始発から終電までの時間帯に行ない、そのため早朝4時に現地集合という異常? な条件だったため、野宿しないと逆にやっていられない前乗りありきの仕事だった。こういうときに、野宿の心得と寝袋があると役立つこともあるのね。
というかこの時季はまだ暖かいので、シュラフカバーのみで寝られるけど。でも熟睡すると寝坊する可能性もあるので、眠りが浅くなって勤務中の特に昼間に眠くなるのが難点ではあるけど。まあそこは仕方ない。
ちなみに、この2週間後に同様の調査で藤沢市の小田急江ノ島線の鵠沼海岸駅付近にも行っていて、その近所、このときは駅から徒歩数分の海岸沿いでも野宿していたりもした。基本的にサーファーが多い地域ね。両日ともに小雨だったなあ。




これは10月9日、関西行2日目の大阪府大阪市港区の天保山公園の朝。関西行の顛末は10月に触れたが、実際にはこんな場所で野宿していた。写真奥の徒歩数十歩のところに例の低い三角点がある。しかも天保山は前々から行きたかったし野宿もしておきたかった場所なので、数年前からの念願がひとつ叶った感じ。良かった。そういう意味では、ここが今年最高の野宿地でしたな。
大阪再訪のさいはまたここに寝に行きたいものだ。でも同市内では、代々木公園と同等の面積の大阪城公園のほうがより広々としていて数段寝やすいけどね。


というような野宿も細かくやってはいるが、それでも全体的には小粒ですなあ。来年はなんかもっと大々的な旅のなかでの野宿をまたやりたいものだ。『野宿塊』の読者にはよくわかるネタとしては“野宿率”は93.0%から今月ついに93.5%にまで上昇してはいるけど、それでも最近は野宿が足りない気がする。ひょっとして、そろそろ自他ともに野宿ブームは下火? 『野宿野郎』とその愉快な仲間たち? は今後、野宿という行為をどのように受け止めて対処してゆくのだろうか?
来年、良くも悪くも何か大きな進展があるかも、と勝手に大きく期待して気にしておく。

凡人ゆえにいろいろなことを諦めた

2009-12-23 10:00:05 | 自分の旅話(非日常)
ああどうも、ご無沙汰です。
ここ1週間、風邪で体調が悪かったりで本ブログは更新せずに放置していたのに、閲覧数(PV)だけはいつになくやたらと上がっている(日によっては700、800超とか)のはなぜだろう? やはりシール・エミコさんの件の影響なんだろうか、と不思議に思いつつ。
で、今年も冬至を越して残り少なくなってきたので、そろそろ1年をいろいろ振り返ることに。

旅に関して考えると、はっきり言って最悪の1年で、行きたいところにほとんど行けず、「旅人」ではなくまさに「凡人」であった。すべて、お金がないせいなのです。
今年の年始に目標として定めていたのに結局行けなかった、できなかった大きなところでは、以下の7点。

1、長野県・善光寺の御開帳。7年に一度のやつ。僕はそんなに信心深くはないが、長野県には松本・簗場に親戚がいたりもして幼少時から随分お世話になっているので、長野県の事象にはより多く触れたいもの。その一環として一度は行きたかったのだけど。まあ次回に持ち越しということで。そうだ、次回の7年後といったら僕は40代になってしまうではないか。

2、青森県内の小さなねぶた・ねぷた。毎年8月上旬の東北地方の代表格である青森ねぶたは超有名だが、それと同時期に県内のほかの地域でも街ごとに小さな祭りが催されていることは雑誌などで見知っていたので、そういう細かいところも拾えたらいいなあとは一昨年にねぶたを生で観てからずっと思っていた。地域によってはねぶたとねぷたが混ざっているところもあるらしいし。以前に一度訪れたことのある黒石や野辺地やむつは特に気になる。これも来夏以降に持ち越し。

3、郡上おどり(特に盆の時期の夜から明け方に踊り続ける「徹夜おどり」)。これはここ数年、数人の知人がはまっているようで、その影響を少し受けている。10種類あるという踊り方はYouTubeの動画で一応チェックはしているが、一度はちゃんと生で観て、さらに参加もしないと。というか元々、郡上八幡は特に名水百選の「宗祇水」を見たいがために10年以上前から行きたかったんだけど。来年以降に。岐阜県はあまり馴染みがないので、そこも徐々に解消してゆきたい。

4、沢登り数回(1泊2日以上も含む)。今年の登山は特に沢登りに力を入れようと思っていたが、なんだかんだで5~10月に10本以上計画したもののほとんど計画倒れに終わってばかりだった。沢のなかで泊まりながら行くのも含めて。今年は結局、奥多摩で2本しか行けず、ふがいない。反省。

5、登山数回。特に、映画『劒岳 点の記』にかこつけて剱岳には行きたかったのになあ。周りでは行った人は数人いるのだけど。なかにはその麓の小屋で今夏アルバイトで入っていたとか、仕事で行っていた人もいたし。ほかにも、八ヶ岳南部でまだ未踏の登路とか、臼井儀人氏の一件で話題となった荒船山、それに妙義山などのつまり西上州の山々とか、また久々に富士山(しかも積雪期)、まだまだ行きたいところはたくさんある。ありすぎて、というか毎年それが増えていて困る。実はここ数年は同じ山にばかり行っていて、行動範囲はまったく拡がっていないのよね。

6、ハーフマラソン。どこの地域の大会でもよかったのだが、今春に東京マラソンに出走して以降、ハーフ以上の長い距離をもっと走らんといかんね、と痛感したのだが、参加料がなかなか捻出できず、不発に終わってばかり……。結局、今年のマラソン出走は東京マラソンのみだった(贅沢?)。来年は、どこかのフルマラソンとハーフマラソンにも出走するつもり。

7、沖縄県。近年は特に05年から08年までは4年連続で行っていたのだが(そのうち3年はほとんど拙著『沖縄人力紀行』絡みのことで)、今年はやはり経済的にどうにもならず、断念。悲しい。もうこんな体たらくでは沖縄好きを吹聴できない。
ホントは最近の普天間・辺野古の問題にもツッコミたいことはあるのだが(まあ拙著でも米軍基地関連のことには少し言及していますけど)、やはり現地に足を運ばないと、行動しないとものを言うべきではないよなあ、と改めて痛感する(今年の地平線会議を覗いていても、その点についてはより痛感したし)。それとは別に、島巡りの続きとか、(実は県内で専門誌を作っているくらいに盛んな)数々のマラソン大会にも出走したいし。来年こそはなんとか理由をつけて再訪できるか。もちろん自腹で。

まあほかにも行きたいところは山積みだが、なかなか思いどおりにはいかないねえ。僕の場合、お金の有無と旅への意欲は連動しているので、お金があればどんどん出かけるのだがなあ。先立つものが……。
来年は「凡人」を脱却すべく、もうちょい積極的に行きたいものだ。とりあえず今冬は、雪山にがしがし行きたいなあ。でもそれにはまず、痛めている右足踵を治さないと。


ああそういえば(積雪期の)富士山で思い出したが、先週17~18日の片山右京一行の遭難、残念。亡くなった宇佐美栄一氏と堀川俊男氏の御二方のご冥福をお祈りいたします。
あの一件、御二方の泊まっていたテントは右京氏とは別で2~3人用のものだったそうだが、そのテントと張り綱とテント本体のメンテナンスの状態がどうだったのかが最も気になる。やはり強風による破損で飛ばされてしまったのか……。僕も00年11月に富士山のお鉢でテント泊中にこれに近い経験があるので(テントはなんとか飛ばされることなく持ち堪えたが)、他人事とは思えないし。『山と溪谷』と『岳人』での検証を待ちたいが、独立峰の富士山特有の(耐風姿勢ができないとやっていられない)あの強風は予想・検証してもしきれない人知を超えた猛威だからなあ。冗談抜きで「凡人」が行くべき山ではなくなるのよね、今頃の富士山は。行くならそれなりに覚悟しないと。
右京氏については、数年前に元F1レーサーではなく登山家という立場での講演を聴いているし、今春には東京都・代々木の「アースデイ東京2009」で自転車話も聴いているため、彼の普段の強気の発言ぶりはよく知っているが(前者では「僕は山屋」と断言していたし)、あの下山後の会見での泣き崩れた様子はそれを思うとなんとも悲痛。ひとまず冷静さを取り戻す時間が必要ですな。それで、自らの言葉で今回の経緯を正直に語って(やはり『2ちゃんねる』ではいろいろ書かれているし)、その後は登山を続けるべき。

「シール・エミコ支援基金」の今年最後の続報

2009-12-16 05:55:00 | 他人の旅話
最近は先週からの風邪がなかなか治らず、(春の花粉症のときよりも酷い)今年最悪の体調のなかでもがいている、とか、個人的なことについてももっと触れたいのだが、取り急ぎ本ブログで度々触れている、がんの再発によって自転車地球一周を中断しているシール・エミコさんを応援する目的でモンベルが設けた「シール・エミコ支援基金」のまたまた続き。

昨日届いた今月発行のモンベルの会報誌『OUTWARD』No.46による最新情報では、基金の総額は2009年11月9日現在で680万7056円となった。そんなに大幅にではないが、着実に増えているようでなにより。

また、本ブログで昨夏からこの基金に触れた投稿5回分を以下にリンク付きで挙げてみたので、こちらも参考に。

2008年8月1日
2008年9月13日
2009年3月20日
2009年6月26日
2009年9月15日

さて、来年は基金もエミコさんの体調もより好転するのか。
先月の地平線会議の大集会にもメッセージを寄せていたエミコさんのブログは最近頻繁に更新されているので、もちろん随時覗いている。

師走前半の現実逃避的日記

2009-12-10 23:59:28 | 普段の生活(日常)
最近、ホントはやるべきことが山積みなのだが、体調不良だなんだかんだでそれらがろくに手に付かない師走となっている。そこで突発的に現実逃避的に、ここ10日間のできごとを箇条書きで振り返ってみた。


1日(火)

・NHKの朝ドラ『ウェルかめ』、9月下旬の放送開始当初は前作の『つばさ』ほど気合いを入れて観るつもりはなかったのだが、結局はここまで1話も欠かさず観てきて、だったらこのまま来春まで観通してゆくか、という気になってきた。そんななか、前週からこの日にかけては主人公・波美(倉科カナ)の取材した速歩部の女子高生の祖父から苦情が出て、それを処理する過程で出版編集というかモノカキとしての心得についてバンバン触れていた。「そもそもマスコミも雑誌なんか出している時点で傲慢」、「読者ひとりひとりと対話する覚悟がなかったらアカン」、「人には『喋りたいけど知られたくないこと』があってそれを深く掘り下げたいという、マスコミが人間を取り上げるときのジレンマ(がある)」、「(読者からの)いろいろな感想を想定できる、人間としてのキャパ(キャパシティ・許容範囲)を持つ」、「読者の人生にまで知らないうちにかかわっている仕事や」など、吉野(室井滋)や勅使河原(益岡徹)を介しての雑誌編集のみならず活字全般、本ブログのようなものを扱う僕にも突き刺さるセリフが並び、考えさせられる。
・午後、さいたま市浦和区岸町の「ギャラリー楽風(らふ)」でこの日の17時まで開催していた、写真家・青柳健二氏の写真展「秩父桃源2008-2009」を自転車で観に行く。雑誌『山と溪谷』の今年後半の氏の連載を読んでずっと気になっていた写真なので、最終日の終了間際に滑り込めて良かった。前々から気になっていた秩父の祭りも改めてちゃんと観に行かないと、地元民としては。会場は調(つきのみや)神社そばの明治時代に建てられた納屋を喫茶店とギャラリーに改装したところで、この界隈は度々訪れているのに初めて入ったが、なかなかよろしい空間。
・そのあとに図書館に立ち寄って雑誌を拾い読みしてから、ゆるゆる帰宅。

2日(水)

・午後から家の近所の書店と図書館で、雑誌の立ち読み・座り読み。

3日(木)

・家から徒歩でも行ける隣町の製本所でアルバイト。ベルトコンベアから間断なく流れてくる某製品の上に、断裁機にかけるときのしわ防止のための厚紙を載せる→それを検品前に回収する作業に没頭。残業2時間込みで計10時間ずっと同じ作業だった。作業自体は中学生でもできる単調なものだが、その間にいろいろ考えごともできて(この作業も一応は出版業界の仕事なんだよなあ、とか)有意義ではあった。それに給料は日払いなので一石二鳥、ということにしておく。
・夜は10月から放送されているNHK『ブラタモリ』の本郷台地編を観て、そのあとに予約録画していた裏番組の(来春の最終回まできっちり観るつもりの)『不毛地帯』を観る。和久井映見がデビュー当時から好きな僕としては(『夏子の酒』きっかけで萩原聖人と結婚したときは萩原を嫉妬したりもした。その後の離婚では逆に落胆もした)、彼女が演じていた佳子さんがこの日の回で亡くなってショック。ところで、この2番組を両方観たい者としては放送時間がかぶっているのはめんどくさい。不運。

4日(金)

・朝、朝日新聞朝刊をなんの気なしにめくると、『週刊少年ジャンプ』連載の人気マンガ『ONE PIECE』のキャラクターが登場している全面広告があり、しかも9面もあり、ぶっ飛び。これだけで広告料金はいくらなんだよ。その内容は主に、ジャンプ本誌や12日(土)公開の原作者・尾田栄一郎氏が(「総指揮」として)いつになく制作に深く関与した新作映画の宣伝、先日話題になったこの日発売の単行本56巻の初版発行部数が285万部というとんでもない新記録となった、ということについて触れていた。調子に乗っていますなあ、集英社、と感心と呆れが半々。僕はワンピース読まない派だが(アニメはたまに観る)、この初版の記録自体は出版業界に身を置く人は否応なしに注目される数字のはずなので、そこは気になる。なおこの件については、mixiの日記でももうちょい詳しく触れている。
・珍しく午前中から東京都内に外出。品川・東京ミッドタウン・新宿で写真展を計7本観る。都内に出るときにまとめて観ておきたいもの。
・その途中、JR品川駅港南口そばのすき家で、キャンペーン中で安くなっている牛丼で遅い昼食を摂ったら、使い捨ての割り箸から洗って繰り返し使えるプラスチック製? の箸に変更されていたことを久々に入ったので遅まきながら知る。松屋では昨年からすでに導入していたが、やっとすき家も環境への意識が高まってきたのか。吉野家はまだ相変わらず割り箸よね(時代遅れ)。
・新宿では西口の金券ショップ群を覗き、マクドナルドのコーヒー無料券を数枚買う。今年からよく出回るようになったが、だいたい1枚40円前後。その影響でコーヒーはそんなに好きではない僕もマックでこれをよく利用するようになった。ちょっとした暇潰しのときにも役立つ。
・同じく新宿に行くと最近は毎回立ち寄る東口のジュンク堂書店新宿店に行き、8階を流す。ミニコミ誌の棚やマンガコーナーのワンピース56巻の陳列具合も覗いたが、なかでも気になったのが山岳書のコーナーで服部文祥さんの先月下旬の新刊『狩猟サバイバル』(みすず書房刊)が目立っていたこと。定価2520円と高価なので、まだ買わずに保留にしておく。いずれ買うけど。先月、これを服部さん本人から特別に2000円で買えるある機会を逸してしまったのもちょっと悔しい。貧乏は敵ですな。
・同じく8階のアウトドア棚にあった、『野宿モノというライフスタイル』(ワールドフォトプレス刊)を買う。8月の「はらっぱフリマ」でこれの中古本が売れてしまってここ3か月手元になかったので、買い戻したカタチ。一応は知り合いが複数登場している本なので、所有しておかねば。そういえばこの近所の棚の端に取次へ返本扱いの本の仮置きの山があって、そのなかにこの本も2冊含まれて返本されそうだった? のを偶然目撃してしまったが、これは結局取次へ戻されてしまったのだろうか……。編者のMさん、たぶん残念なことに。

5日(土)

・3日と同じ製本所で、同じ作業。この日は会社的には休日設定だったのが忙しいらしく、社員も休日出勤していたカタチ。でも残業はなし。午後からの雨で、帰路はずぶ濡れ。
・帰路途中のコンビニエンスストアで『ビッグコミックオリジナル』の連載『岳 みんなの山』を立ち読み。今号は燕エアー・牧さんの相棒でヘリ操縦士の青木くんの話。実家は埼玉県・草加、父は消防士だった(山岳救助と同様に人を救う仕事)、初冬? の蝶ヶ岳(飛騨山脈)へ上高地だか沢渡あたりから日帰りで登頂して往復できるくらいに山慣れている、名前は誠、と、青木くんの素性がよくわかり、山岳救助話の厚みが少し増した気がする。
・帰宅後、サッカーJ1で鹿島アントラーズがリーグ3連覇を達成、しかも最終節で対戦した浦和レッズの本拠地の埼玉スタジアム2002で決めやがった、という屈辱の報道を苦々しく観る。ああそうですか、と適当な感想。今季の浦和は結果的に6位で微妙。来季はもっと体制を整えて万全の状態で鹿狩りが行なえるのだろうか。というか、フロントの来季の方向性は勝利至上なのか若手育成なのか。今後の天皇杯の行方はもうどうでもよく、頭ではすでに来季は浦和を離れるDF闘莉王の去就ばかりが気になる。移籍チームは中東なのか欧州なのか、はたまた意外に里帰りの南米なのか。
・日付が変わる前に、翌日に控えている日和田山の岩登りの参加予定者や参加希望者とその確認の電話やメールのやりとり。天気はこの日夜半に雨はやんで6日は終日晴れることは明白でも、雨で岩が濡れていて乾く時間があるか否かで決行・中止の判断に迷う。が、結局は決行に。ただ、風邪ひきさんもいて、開催は微妙な展開に。

6日(日)

・日和田山へ。結局、参加者は僕ともうひとりの野宿仲間で(先月も一緒した)、つまりマンツーマン状態に。天気は予報どおりに文句なしの快晴で、西武池袋・秩父線の飯能・高麗駅とその周辺でも中高年ハイカーもよく見かける。ぽてぽてハイキングには山道が少々ぬかるんでいるかもしれないこと以外はなんの問題もない好天。
・岩場に着くと、岩は濡れているのに結構な人出。でもほとんどが岩の濡れ具合は関係なく登れるアイゼントレーニングの団体。おそらく社会人山岳会か。僕たちのようなフリークライミングは3、4組程度。フリーの人々は、登るごとに「岩が濡れているー」「びしょびしょだよー」と口々にしていて、なかには岩を雑巾替わりのタオルで拭きながら登っているクライマーも。
・男岩南面や女岩南面の5.5~5.7程度のやさしいルートはアイゼントレの一団に先を越されているので、しばらく女岩西面のチムニー(5.6)あたりで遊ぶ。昨年同時期にも別の野宿仲間と登ったところ。といっても登るのは専ら岩登り初心者の同行者で、僕は確保のみ。まあ僕は確保だけでも楽しめるクチなので周りの様子を観ながら、今年10月からいきなり岩登りにはまりだして外岩は3回目だという同行者の成長を見守る。
・14時すぎだったか、男岩南面で落石発生。音の大きさからするとソフトボール大くらいの大きさ? 昔から登り尽くされていて手垢が付きまくっている日和田山での落石は珍しく、前日の雨で地盤というか岩が緩んだのが影響したのか。10年以上前からここに通っている僕も過去最大規模の落石か。
・15時をすぎるとほかのクライマーはだいたい帰り支度となって岩が空くので、ほぼ乾いた女岩南面にトップロープを架け替えて日没ギリギリまで登ってもらう。16時頃に終了点から富士山のてっぺんが見える、というこれまたいつになく珍しいサプライズもあり。
・日没まで粘り、下山はヘッドライトのお世話になる。その後、西武線の快速急行で池袋まで出て、打ち上げ(というかサシ呑み)。相変わらずお金がないので、年収は僕の数倍あるはずの真っ当な勤め人である同行者から全額おごってもらう。
・帰宅すると、男子プロゴルフで石川遼が18歳で賞金王との報道が。この歳で1億8000万円超も稼ぐとは(試合の賞金のみ、スポンサー契約は除く)、時代は変わったなあ。

7日(月)

・近所のコンビニエンスストアでジャンプ立ち読み。僕が現在の連載で最も好きなのは『バクマン。』で、単行本は買っていないが昨年の連載初回から欠かさず読んでいる。今号の終盤の蒼樹紅と中井巧朗の元コンビの対決、特に蒼樹嬢のビンタの描写が良い。中井の、ふたりの女子を天秤にかけたあの態度はホントに最低だと思う。同性から見ても実際にこんなヤツが知り合いにいたら絶対かかわりたくない感じ。それにしても、この作品の本筋のマンガ家稼業の描写とは別の男女関係の描写は、ジャンプ主読者層の小中学生にはまだ早い内容のような気が(でも総じて奥手?)。しかも特殊な事例かも。まあいいけど。原作の大場つぐみは次から次へと話をよく練っているねえ。特に読者との共感性を結構重視しているのかしら。
・そういえば同じジャンプ連載の、毎号最後のほうのページが定位置の『ピューと吹く!ジャガー』は普段ほとんど読まないのだが、今週分はなぜかいきなり浜田ブリトニーの『パギャル!』(ビッグコミックスピリッツ連載)みたいな画風というか模倣をした描き方で、久々に面白い(特にMA-1とかふざけすぎの注釈が)。というか、ジャンプのみの読者はブリトニー風というかほぼパクリの画だということは気付かないか。それに関する但し書きも何もないし。ジャンプとスピリッツを両方読んでいる人でないとわからないネタですな。

8日(火)

・朝から体調悪く、頭痛がしばしば。そのため、午後に東京都内に出たついでに観に行こうと思っていた「倉岡裕之・世界の高峰スライドショー09」は行かず、午前は予約録画しておいたNHK大河ドラマ枠で3年がかりの『坂の上の雲』を観て、午後は近所の図書館で雑誌座り読みにご執心。図書館で進めようと思っていた校正仕事は、夜にマクドナルドに移動してもまったくはかどらず。
・日付が変わる前後に、某冊子向けの写真と動画をまとめたものの最終チェックをして、CD-Rに焼き、それを発送するための作業に腐心。このうち半分は先方から依頼されたものではないが、その質がより増して厚みのある出版物になるかも、という期待を込めて無償提供する。それ用に別途依頼されていた原稿というか文章は書く対象が強大で活字化がとても困難なので、挫折。勘弁してほしい。

9日(水)

・地元の製本所で、偶然にも3日と5日とほぼ同じ作業に。流れ作業は思考停止させる、と低所得者? のあいだではよく言われるが、たしかに毎日続けると疲れるがたまにやるぶんには面白い。この日もブログのネタや今週末の予定など、考えるべきことがいっぱいで手を動かしつつも脳内では物凄く慌しい。
・プロ野球・北海道日本ハムのエースのダルビッシュ有が契約更改で来季の年俸が3億3000万円、という報道。23歳でそんな大金ですか、と愕然とする。

10日(木)

・9日深夜の神奈川県・相模原で元傭兵として芸能活動中のテレンス・リーが暴行を受けてその加害者の42歳男が逮捕、という報道が気になる。これ、具体的なことはこれから明らかになるのかどうかわからないが、最も詳しく報じているサンケイスポーツの記事を読む限りでは、もちろんテレンスと口論になったあとの酒酔い状態だったらしい男の過剰な暴行は悪いことだし、芸能人ゆえに反撃せずに我慢した(でも暴行で顔面骨折となった)テレンスは大人だが、でもそれ以前に口論のきっかけとなった幅2.5mもある歩道で自転車と歩行者が接触、というのがよくわからない。JR相模原駅周辺の歩道は僕も1度出歩いたことがあるのでどんな状況かはわかるが、道路交通法的には歩道上では何があっても歩行者の交通が優先なので、この時間帯の真っ暗ななかでテレンスの自転車の乗り方がちゃんと徐行状態でしっかり灯火もしていて歩行者の男を即座に視認できてきちんと避けられる正しい運転だったのか(速度を出しすぎだった?)、逆に歩行者だった男がどの程度の酔っ払い状態で千鳥足? だったのかが特に気になる。テレンスが自転車の正しい乗り方をきちんとわきまえていて場合によっては一時停止するなりして強く意識して男との接触を避けていれば、無用な口論には発展しなかったのに。もしテレンスの自転車の乗り方が不完全だった場合、法的にはテレンスのほうが悪い=過失割合が高い(ただ結果的には接触→口論→暴行→相手方が逮捕、になってしまったが)。僕も自転車にぶつけられた? 側の男の心情もわかる(でも仮に僕がそれをやられても、手は出さずに口論までにしておくけど。似たような体験は僕も年に数回ある)。この一件、自転車運転の啓蒙の意味も込めてゆくゆくはテレビ『サンデージャポン』ででもきちんと検証したほうがよいと思うけどなあ。せっかく自転車論客の疋田智さんも所属しているTBSの番組なんだから。
・埼玉県南部の某食品を扱う倉庫でアルバイト。十数人でわらわらと機械利用ではなく人力の流れ作業のラインを組んで某製品のセット組みと梱包。まさに人海戦術。
・ただ、その作業の終わり間際に体調が徐々に悪くなり、危うく完遂できなくなるところだったがなんとか作業終了まで持ち堪える。なんか風邪の症状が急速に進み、帰路は朝と打って変わって全身が物凄くだるかった。作業で十数人と接触したから、誰かから風邪をうつされたのか? 手のアルコール消毒だけでは衛生的には不充分なのだろうか……。
・なので、夜の帰路途中でのコンビニでの週刊マンガ誌の立ち読みもままならず、これまたパラッと立ち読みしようと思っていた『BE-PAL』10年1月号はコクヨとのコラボレーションによるオリジナルフィールドノートの付録付きで紐締め梱包状態だったので中身を確認できず(まあ後日買うけど。たぶんフィールドノート欲しさに2冊買うかも)。結局、ほうほうの体で帰宅。頭痛が痛い。最近、頭痛薬なしでは外出できない状態が続いている。まさに頭痛薬依存症。
・3日と同様に『ブラタモリ』の品川編をオンタイムで観て、そのあとに続けて予約録画していた『不毛地帯』を観ようと思ったが、体調が最悪なので後者は翌日以降にまわす。
・そんな不健康状態なので、締め切りが近付いてきた校正仕事には一切手を付けられず。このままではたぶん、12日のサイクルモードは行けないなあ(13日は別のアルバイトで潰れたし)。ああ、この不手際と不摂生はすべて自分のせいなのはわかっているが……。こんな日記を書いている場合ではないのに……。


まとめたら、また長くなっちゃった。まあいいや。
それにしても本ブログ、ここ10日間放置していたのにそれでも毎日200人以上訪れてくださっていて、なんかろくに更新できないのに申し訳ないです。
まあ暇なときに覗いてやってくださいまし。


※12日(土)の追記
・なんかやたらと誤字脱字が多いので訂正し、追記も少々。風邪で頭がおかしくなっているため。しかも日記で追記ってなんだよ、と自分でも思うが、あえて気にしない。
・その風邪で校正仕事がはかどらず結局、サイクルモード行きは断念。人が多いところに出かける気分ではないし。仕事も締め切りに間に合うか微妙。やばい。
・11(金)に、上記のように触れたそばから『バクマン。』のアニメ化決定との報道が。まあいずれはそうなると思っていたが、放送は来秋からなのに今の発表は早計ですなあ。しかも、やるとしたら日本テレビかテレビ東京と踏んでいたのにNHK教育テレビとは意外。ジャンプ連載のマンガのNHKでアニメ化は記憶にないけど、初めてなのかしら? よくわからん。まあとにかく、やるなら特に作画はちゃんとやってよね。同じNHK教育での放送で考えると、『週刊少年サンデー』の長寿連載『MAJOR』アニメ化初期(第1~2シーズンあたり)のダメダメな作画のような失敗は許さん。


※17(木)の訂正と追記
・割り箸から繰り返し使える箸への変更の続きだが、吉野家に久々に行ったら、吉野家もすでに「リターナブル箸」という名称で変更されていた。失礼しました。しかも、箸の先端を丸くしてごはんをかき込みやすくなっていて、上方には吉野家マークが1本1本に刻印されている箸だった。店内の箸箱にも、全国の店舗がリターナブル箸にすると1年間でCO2が6350t削減できる、という説明書きもあり、意識の高さは窺えた。でも松屋の昨年からよりも初動は遅いけどね。
・『野宿モノというライフスタイル』、ジュンク堂書店新宿店8階を再訪すると、在庫は2冊になっていた。また、新宿西口のブックファースト新宿店には4冊在庫されていて、いずれもシュリンカーが掛けられていた。見本本もあり。すべて売れるといいですねえ。
・『BE-PAL』10年1月号を買うと、特別付録のオリジナルフィールドノートは厳密には「フィールドダイアリー2010」で、つまりカレンダー手帳。マス目調で、月曜日始まりのやつ。ビーパルの毎月の発売日もしれっと明記されている。これ、今後の毎年恒例付録にしても良いかもなあ。

走りはしないけど、忙しい(つもりの)師走 

2009-12-01 06:00:19 | 普段の生活(日常)
うだうだしていたら、今年もあと1か月となったのね。
で、今月はなんか予定が早めにばたばたと決まっていっているので、自分の備忘のためにも以下に外出予定をメモっておく。主に東京都内だけど。たまには結果ではなくて予定を出す、というのも面白いでしょう。ただし、すべて消化できるかは不明だけど。

なお、日付の前にA、B、Cと3段階で重要度を挙げているが(A=不調だろうがなんだろうがとにかく必ず行く、B=お金はそんなにかからなそうなのでまあ行く、C=行けるようであればたぶん行くけど微妙)、これは僕なりの「事業仕分け」みたいな感覚。そういえば、今年特に目立った流行語は「事業仕分け」だと思うけどなー。今日午後の発表、どうなるんだろう?

A 6日(日)   岩登り@日和田山(先月の続編)
C 8日(火)   倉岡裕之・世界の高峰スライドショー09@ウェック・トレック
C 12日(土)  CYCLE MODE international 2009@幕張メッセ
B 17日(木)  谷口けい講演会@国立オリンピック記念青少年総合センター
B 19日(土)  某野宿的忘年会@谷根千
C 20日(日)  岩登り@鷹取山(日和田山の番外編?)
B 23日(水祝) 南陀楼綾繁×内沼晋太郎×橋本倫史トークセッション@ジュンク堂書店新宿店
A 25日(金)   地平線会議報告会・風間深志@高田馬場

2年前にも行ったことのある千葉県・幕張メッセのサイクルモードは、今夏のツール・ド・フランス出走で話題となった別府史之・新城幸也や坂バカの団長安田(安田大サーカス)が登場する13日(日)も捨て難いが、彼らはレースの現場で観たい気もするし、今回はどちらかと言うと12日に登場する今回の主役? の勝間和代のほうが観たい。自転車の催しなのに“カツマー”がどのくらい来場するのかしないのか、とか気になる。影響力は大きいからなあ。その日は(最近ついに埼玉県・秩父出身であることをムック『自転車人』No.018で白状していた)ドロンジョーヌ恩田女史も気になるしなあ。
でもこの週は仕事がかぶっているし幕張は遠いしで最悪、行かないという可能性もある。

このほかに、ぜひ観ておきたい写真展もいくつかあるし(特に東京都・品川のキヤノンギャラリーSで19日まで開催の長倉洋海「シルクロード-人間の貌」と24日から開催の石川直樹「ARCHIPELAGO」は要注目でしょう)、映画館はお金かかるのでDVDレンタルで観たい映画は数本あるし(毎年恒例にしている故黒沢明監督作品とかいろいろ)、読んでおきたい本や雑誌も溜まりに溜まっているし(知人が出版しているものは特に)、本職の校正仕事も2本入っているし、野宿的なふざけた原稿依頼もあるし、糊口しのぎの日払いアルバイトもやらなきゃ立ち行かなくなるし、年末年始に本職と掛け持ちでやりたい別のアルバイトも探索中だし、テレビ番組も相変わらず観まくりたいし、個人的に極秘に会いたい人もいるし、日帰りで1回は単独登山に行きたいし(今年はなぜか複数人のほうが多いため)、と、公私ともに先月以前の2倍以上忙しくなっている。なぜだ。

まあいいや、粛々とこなしていきますよ。
ただ、本ブログでのそれらの事後報告はすべてはできそうにないので、しばらく放置状態になるかも。それに毎年恒例の今年1年の総括も下旬にいろいろやらなきゃだし。
そうだ、10月31日の月末ネタがまだできていないので、ご本人に少し確認したいことを済ませつつ、それも年内になんとか書かないと。

ああもう、やるべきことがありすぎて頭の中身がぐちゃぐちゃで、それも仕分けしてきちんと整理し直したい気分。代わりに雑務をこなしてくれる分身も欲しい(しかも僕よりも20kg以上軽い標準体型で、岩登りのグレードで例えると5.11~12台を余裕でオンサイトできるくらい身軽に行動できる人を所望する)、とかいうふざけたこともつい妄想してしまうくらい、目が回って混乱状態に陥っている。このままではインフルエンザは幸いにもまだ患っていないものの、異常行動に走りそうだ。うーむ。
最近は家でも部屋のなかが荒れつつあって片付いていないため、布団がほとんど使えなくて連日寝袋で寝ているのだが、ひとまず夜はちゃんと布団で寝てから仕切り直そうっと。