亡き父の銀行口座をいつまでも放置しておけないので、
相続手続を開始したい旨、各々金融機関に連絡した。
既に口座は凍結されて光熱費等の引き落としが止まっているのに、
このままでは私は怒濤の年末年始行事に突入して
ヘタをすると節分まで身動きできなくなってしまう。
私が提出できる書類等の部分だけでも、今のうちに早く済ませたかった。
この件の、そもそも始まりは本日ではなく、先週金曜日の午後だった。
たまたま、出先で、地元では最も大きな地方銀行Aの支店を見かけ、
手続のとき必要な書類だけでも先に貰えないかな、
と思って入って行った、
――のだが、今にして思うと、これはちょっと失敗だったのでした(^_^;。
これの前の日、私は事前に各々の銀行のサイトで、
相続手続がどうなっているか、どのような書類が必要か、調べてあった。
できるだけ用意しておきたかったし、予め記入できる書類は仕上げて、
手続の日に持参して、なるたけ一度で終わるようにしたかった。
謄本類や印鑑証明は既に取ってあったので、
「相続手続依頼書」及び「残高証明発行依頼書」という、
銀行独自の書面について、事前に受け取って帰り、家で記入して来れば、
実際の手続がスピーディーになるのではと考えたのだった。
そうしたら、そこからいきなり相続手続が始まってしまった。
私はそもそも、入口ドアを入って最初の受付の箇所で、
「口座名義人だった父が先日、亡くなりまして。口座は既に凍結されています。
きょう相続手続をするつもりはなく、ただ、事前に戴ける書類があるなら、
家で記入して、後日改めて手続に来たいと考えて来たのですが、
『相続手続依頼書』と『残高証明発行依頼書』というのは、貰えますか?」
と言ったのだが、言い方が間違っていたのだろうか(汗)。
故人の名前や生年月日、親族関係などを記入するよう紙を渡され、
「いや、この場で相続手続を開始するために来たのではないのですが」
と再度、言ったのだが、
「ええ、それ、書いて貰うだけですから、とりあえず、それだけですから!」
と言われて、書かされることになった。
記入が終わると、待つように言われ、これがまた結構な時間がかかり、
シマッタことをした、来なければ良かったな、
と思い始めた頃、呼ばれて、奥の衝立の陰の椅子に案内された。
そこでまた、別の係員の男性が登場し、相続手続についての説明を始めた。
そういうことはサイトで読んで来たのだが、と思ったが頑張って拝聴した。
この件に関係ないが、この方はノーマスクだった。
私のほうはマスク着用していたので、私から何かをこの方にうつす心配は、
とりあえずしなくて良かったが、毎日どんな人が来るか分からないのに、
こんな狭い空間で鼻突き合わせているのって、気にならないのだろうか。
インフルだって今まさに警報発令中なのだが……。
――などということは、しかし、私はおくびにも出さなかった。
「この状況だと、できればマスク着用なさったほうが…?」
などという意味のないお節介は私は言わない。
ただただ内心の自由はあるから、心で思っているだけだ(^_^;。
で、その日私は、法務局で「法定相続情報一覧図」の作成を申し込むつもりで、
父の除籍謄本類や住民票除票など一式をたまたま持って来ていたので、
それがあるならコピーを取らせてくださいとその係員さんに言われ、
拒否する理由もないので従ったら、またまた20分くらい待たされることになった。
「お待たせしました」
とようやく彼が戻ってきたので、私は再度、
「きょう手続をするつもりはなく、事前に戴ける書類があるなら、
家で記入してから改めて手続を開始したいと考えて来ただけと、
さきほども申しましたのですが。
『相続手続依頼書』と『残高証明発行依頼書』の紙を戴いて帰り、
自宅で必要な箇所を記入して、後日あらためて、
自宅最寄りの支店に出向く、というのは駄目なんでしょうか」
と尋ねた。
「そういうことだったんですか!」
と彼は初めて聞いたらしく、急いで奥へ引っ込み、
私の言う2種類の書類を携えて戻って来た。
そして、これらを記入し、印鑑証明や実印、通帳などを揃えて、
手続に行く支店には事前に必ず電話をして日時を予約し、
改めて行ってください、と言った。
どこの支店に行く予定かとも尋ねられたので、
自宅の最寄り支店を答えたら、彼は、
「では、きょう戴いたコピーは、そこへ送っておきます!」
とも言った。
それは有り難いことだった。
少なくとも、戸籍謄本類提出はこれで済んだことになるだろう。
――という出来事があったうえで、私は今日改めて、
自分が近日中に出向こうと思っているA銀行某支店に電話をかけた。
大きな銀行なので致し方ないが、
電話が繋がるまで結構待たされ、上記のいきさつを簡単に話したら、
「ウェブでも来店予約はできるんですよ?」
と言われ(必ず電話しろと言われたから、それに従って電話したんだがよ)、
書類が来ているかどうか調べて、折り返し電話すると言われてまた待つことになり、
10分くらいして、確かにコピーが届いていた由、連絡があった。
そして、相続手続のためにはこれから二度、店頭に出向く必要がある
ということがわかった。
二度もか!とガックリ来たが、その場でその二度をいつにするか予約を取った。
私が動ける日など限られているのだ。
ちなみに、第二地方銀行Bと信用金庫C(イニシャルにする意味なし)は、
電話してみたところ、希望すれば郵送だけですべての手続ができるとわかった。
望外の有り難さであった(涙)。
私の休日が消費されないし、母の自筆署名も私の都合だけで取りに行ける。
その他、父の口座はJAとゆうちょ銀行とがあるが、
JAは係の方が、実家でも私の自宅でも来てくださるので超簡単、
ゆうちょ銀行は事前の予約が要らないので、
私の時間ができたとき、突然行っても大丈夫なことがわかった。
更に、ゆうちょ銀行はサイトに、銀行独自の書類もアップされており、
貰いに行かなくてもダウンロードして準備して行くことができる。
相続人は母と私しか居ないし、全部母の口座に移して貰っても構わないので、
今わたしが知りたいのは、どうすれば最も簡単に終わらせられるかだけだ。
折しも、法務局が予定より遙かに早く「相続情報一覧図」を完成させてくれたので、
きょうの夕方、所用で出たついでに受け取ってきた。
法務局は、これの作成を受け付けたとき、その場で戸籍と照合したうえで、
「これでも違うところとか訂正箇所があったら、こっちでなおしときますね」
「2週間以内にお渡しできる予定ですが、早くできたら電話します」
ととても現実的なことを言った。
数ある役所に手続に行ったが、法務局では嫌な思いをさせられたことが無い。
話が一発で通じるし、言ったことが忘れられず、かつ仕事が早いので、
私は広島法務局だけは高く評価している(何サマ)。
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