なんと、両親が相次いで新型コロナに罹った(汗)。
母は無症状、父は声枯れだけが症状だが、検査陽性とのことで
某老人ホームにて内服薬を使い、療養中だ。
最初に同じフロアで患者さんが出て、今月半ばに全員検査したところ
母の陽性・無症状が先に判明し、その時点では父は陰性だったらしいのだが、
その数日後に声が枯れて、再度調べたらこちらも陽性だったという(汗)。
認知症対応フロアで、もともと入居者さんたちはマスクを使っていなかった。
状態や能力の面で、適切なマスク着脱が難しい人達が大半だったからだ。
この3年、スタッフさんは全員、常時マスク着用だったし、
面会人は受付で毎回、新しいマスクを渡される、という徹底ぶりで、
クラスター発生を防ぎ続けて来たのだが、
やはり一旦持ち込まれたら、感染拡大するのは速かった。
有り難いことに両親はワクチン接種完了しており、母は症状がないし、
父のほうも発熱その他全くなく声枯れだけなので、主治医の先生は
「コロナ単体としては普段みないほどの軽症」
と仰って下さったのだが、両名なにぶん90代なのと基礎疾患が複数あるのとで、
「健康成人と違い、これをきっかけとした急激な悪化・体力低下を起こす」
危険性は無視できないとのことだった。
トシがトシなので、それは致し方ないと私は思っている。
いずれ何らかの出来事があって、寿命が来るのはわかっているのだ。
ホーム内でできる範囲の対処をして頂き、回復すればもちろん有り難いし、
最終的に結果が良くなくても、天命であったと受け入れることができる。
父本人もこの年末に、「長い間、よう、生きて来たのぅ」と言っていたし、
母のほうもよく、「こないに長生きするとは思とらんかった」と言っている。
それでもなお、人間の本能としては
「今すぐ死んでも全く構いません」という心境はあり得ないだろうが、
「トシに不足はない」と言える程度の受容は、本人にも家族にも出来ている。
90代という年齢には、そういう、一種の自由さがあると思う。
老人ホームでは、つまるところクラスター状態になっているので、
ホームからの電話によると、今、食堂フロアを臨時の大部屋にして、
陽性者を集めて看護&介護して下さっているとのことだ。
母は既にそこに居り、父も数日遅れで、このほど合流した。
療養解除になった方々もあるそうで、経過が良ければ、
施設内療養だけで終わる可能性は、勿論ある。
SpO2が下がって来るなどするようだと、搬送も有り得るとのことだったが、
人工呼吸などの強い介入は、家族としては希望していない。
なるべく苦痛を感じないような処置をして、経過を見て戴ければ十分だ。
……と、理屈は十分にわかっているのだが、
私は今、正直なところ、「こう矢継ぎ早ではな(汗)」という疲労感が強い。
短期的には年末年始の半月間、長期的には秋祭りから続いた繁忙期が
ようやっと一区切りついた途端に、コレだ。
まだ全然、休んでないんですけど(^_^;!と言いたいものがある。
そうでなくても、あの緊張の連続であった初詣行事が終わって、
心身ともにドっと来かけたところだったのだ。
解放された筈なのに、奇妙な焦燥感にかられたりして、
普通でもオカシくなりやすいタイミングだ。
いや勿論、家庭介護で苦労を重ねているのと違って、施設に任せられるし、
正月行事で頭に血が上っているときに、こういう事態になったら
もっと悲惨だったのだから、自分はこれ以上ないほどに恵まれている、
と言わねばならないのだが。よくよくわかっちゃいるんだがよ(^_^;。
というわけで、昨日今日と、朝、ソラナックス0.4を半分に割って飲んだ。
1錠そのまま飲んでも良いのだが、それだと物凄く眠くなって困るので(汗)。
幸いに、この二日間は何の予定も入れていないし、
こういう事態では両親の面会に行くことは施設側から禁じられているので
私は具体的には、今、何も出来ることもするべきことも無い。
意図的にだらだらして、本でも読み、昼寝もしようと思っている。
そうしていても、いつ電話が鳴るかわからない、という心配はあるし、
頭の中では今後起こり得る、厄介な展開についての予測が
次々と浮かんで来るので、不安障害的な傾向が自分に出ている気がする(汗)。
もうちょっと心身に余力のあるときだったら、……と思わずにいられない。
1月後半は、しみじみと解放感に浸りたいと楽しみにしていたのに、
いやはや、巧く行かないものだね。
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