暴力団に代わって「闇経済」を支配し始めた不良集団の急伸! ~「六本木クラブ集団襲撃事件」の背景にある世相の変化 「自分は、なんでもビジネスに展開できる自信があります。ニッチな分野を見つけ、仲間を糾合してビジネスモデルを築く。頭が悪い分、カンと度胸はいい方です」 こう語るのは、金融、美容、設備などの会社を数社、経営する元暴走族である。32歳の中卒で確かに"学歴"はないが、儲けを探り出す嗅覚に優れ、そのビジネスのためなら集中して勉強、法を学び、知識を蓄えるのだから"地頭"はいい。それに礼儀正しく、頭の回転が速いので話術が巧みだ。その年齢で年商10億円の企業家になったのも頷ける。 しかし、手首まで入れた刺青と、糾合する仲間が元暴走族で企業全体が特異なムードを醸し出しているところに、どうしても不安は残る。 こうした元暴走族を始めとする不良出身の経営者が、急激に増えている。その進出は目を見張るほどで
暴力団への利益供与を規制し、企業との関係を絶とうとする各都道府県の暴力団排除条例施行を受け、暴力団が生き残りをかけて新たな資金源獲得に必死だ。法規制が少なく、暴排条例の網にかかりにくい“事業”はないか模索しており、最近では、インターネットで 格安葬儀をうたう「葬儀ブローカー」への“参入”を狙う動きもある。関係者は「故人を送る神聖な儀式が、反社会勢力の食い物にされてしまう」と危機感を募らせている。何かよさそうなシノギある?暴力団幹部が興味津々 「おたくの業界、何かよさそうなシノギはある?」 東京都暴排条例の施行を控えた昨年春ごろ。都内のある葬祭業者は、付き合いのあった指定暴力団幹部から、こんな「相談」を持ちかけられた。 「シノギ」とは暴力団にとって金儲けになる“仕事”のことだ。この暴力団幹部は、葬祭業を新たなシノギに利用しようとしているのだった。 葬祭業者は、深く考えず、この幹部に葬祭ビジネ
暴力団との取引の規制を主眼とした暴力団排除条例が十月一日、東京都で施行される。中小も含めたすべての事業者が対象。これで全国の都道府県に同様の条例がそろい、新たな暴力団包囲網が完成する。だが、条例には何が違反に当たるのか具体的に書かれておらず、「分かりにくい」との指摘がある。 (樋口薫) 「普通の人だと思って引き受けたら暴力団の葬儀だった、ということだってある。どうすれば違反なのか分からず、不安」と大田区で葬祭業を営む女性は言う。八王子市の仕出し業の男性は「うちのような小さい業者まで対象とは」と嘆いた。 都条例は、用心棒代を払うなど、暴力団に利益をもたらし、その活動を助長するような取引を禁止事項に規定している=表。 禁止事項には、金融機関が組員の経営する企業に融資したり、不動産業者が組事務所として部屋を貸したりすることも含まれる。違反すると、警察の立ち入りや勧告を受け、従わなければ事業者名を
島田紳助「早過ぎる芸能界引退」の裏側に「暴力団幹部との親密関係」に重大関心を示した捜査当局の動き 「セーフ」はなぜアウトになったのか 芸人として司会者として、テレビの世界の君臨した島田紳助(55)が、8月23日、記者会見を開いて引退した。 理由は、プロボクシング元世界王者・渡辺二郎(56)を通じて、山口組系極心連合会の橋本弘文会長(64)と交際をしていたこと。渡辺の携帯電話に、紳助から橋本への「伝言メール」が残されていて、その親密過ぎる関係を危惧した吉本興業が、「関係が事実なら(芸能人人生は)アウトだ」と伝え、最初は「セーフだと思っていた」という紳助も、「格好悪いやめ方だが、後輩たちに示しがつかない」と、引退を決意したという。 警察の「暴力団壊滅」は本気になった 以前なら想像もつかない引退劇である。 暴力団と芸能界は、興行を通じて切っても切れない仲。結婚式や祭りなどの賑やかな場に、芸能人を
日本の裏社会で起こっていることは、表の世界の景気のバロメーターになり得る。 成長が止まりデフレが悪化するなかで、犯罪者も追い詰められていくのは自然なことだが、「やくざ」として知られる日本の非合法集団について驚くべきことは、メンバーたちが「しのぎ」について試験を受けていることだ。 これは日本の不景気がエコノミスト予想よりも長く続くことを示唆している。日本の回復に期待している向きは失望させられるかもしれない。 小説にも登場するやくざが、教科書を開いて勉強している姿は絵にならない。しかし、借金を取り立てたり商店主から上前をはねたり、売春のために女性を管理したり、株価を操作したりという通常の仕事をしていない間、日本最大の暴力団である山口組の組員たちは12ページあるテストのために勉強しているというのだ。 非現実的に見えるが、日本の不景気のひどさを示す現象でもある。やくざは、生計を立てるために一段の努
指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)傘下の直系暴力団で、組員に「葬儀で着るスーツは黒無地」「歓楽街には一人で飲みに行くな」などと慎重な行動を求める指示が出されていることが24日、わかった。昨年施行された改正暴力団対策法で、指定暴力団トップへの賠償責任が拡大されたことを受け、組員への締め付けが強まっていると捜査当局は分析するが、末端組員からは「生活指導じゃあるまいし…」と事細かい指示をぼやく声も上がっているという。 関係者によると、組員は葬儀の際もストライプ柄や濃いグレーのスーツを着用するなど服と靴にこだわる一面があるという。しかし、山口組の直系暴力団では今年に入り、葬儀に参列する際には一般的な黒い喪服に白のシャツの着用を求める指示が出された。エナメルなどの光る素材の靴は控えてひも付きの靴を履くようにも指示しており、組員の喪服を上層部が指定した業者から購入して統一したらいいという意見まであ
指定暴力団山口組(総本部・神戸市)傘下の有力組織、後藤組の後藤忠政(本名・忠正)組長が除籍された問題で、後藤組長に同調する動きをみせた複数の主要団体のトップが相次いで除籍や絶縁とされていたことが17日、警察当局の調べで分かった。また、後藤組長が除籍処分を受けた背景には、山口組が改正暴対法対策として進めるシノギ(収益活動)に関する規制強化方針をめぐる対立があることも判明した。警察当局は今後、情勢によっては抗争に発展する恐れもあるとみて警戒している。 警察関係者によると、14日に除籍とされた後藤組長は当初、処分に強く反発。これに対し、総本部側は最も重い「絶縁」を科す方針を示したが、その後、後藤組長側が除籍の受け入れを表明。警察当局は、事態は収束へ向けて動き出したとみている。 暴力団の世界では不手際に対する懲戒は除籍、破門、絶縁−の順に重くなる。多くの場合、除籍は進退伺を出した場合に下され、一定
指定暴力団山口組が、2次団体の後藤組(静岡県富士宮市)の後藤忠正組長(66)を絶縁処分にしていたことが17日、兵庫県警などの調べで分かった。後藤組長は山口組の舎弟の1人で、このクラスの幹部の絶縁は異例という。 県警などによると、後藤組長は、最近の山口組幹部らの会合を欠席したにもかかわらず、9月に芸能人と静岡県内でゴルフコンペに参加していたことが発覚。山口組は、こうした行動などを問題視して後藤組長を除籍としたが、後藤組長がこれを拒否したため、山口組からの永久追放となる絶縁処分にしたとみられる。 また、後藤組と近いとされる九州の2次団体の組長も同様の処分を受けたという。一連の処分をめぐり、山口組内部の一部の組織で、組員を招集するなどの動きがみられ、一時は内部抗争に発展するとの見方もあった。現在、事態は沈静化に向かっているもようだが、捜査当局は引き続き、山口組の動向を注視している。
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