(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、今年春から「消失」していた木星の縞模様が復活したと発表した。消失したように見えたのは、木星の大気がつくり出した錯覚だったという。 「赤道縞」と呼ばれる木星の濃い褐色の縞模様はこの春以降、白っぽくなって見えなくなっていた。NASAの観測所でこの現象を調べた結果、白いアンモニアの氷でできた雲の層が縞を覆い隠していたことが分かったという。 赤道縞は数十年に1度、完全に真っ白になって周りの白い縞との区別がつかない状態が1~3年続くことがあるが、これまで原因は解明できていなかった。 NASAによれば、赤道縞の周辺はふだんは乾いた風が吹いて周辺の雲を吹き払っているが、この風が止んだことが、縞が消失したように見えた原因だった。現在では雲が晴れ始め、縞が復活しつつあるという。 この現象は、木星の風と大気の状態について理解を深める手掛かりになるとNASAは指摘。観測の