Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 東京大学情報理工学系研究科と東京大学先端科学技術研究センターに所属する研究者らが発表した論文「サッカーでのキック方向予測におけるニューラルネットワークを用いた判断根拠の教示システム」は、サッカーのPK(ペナルティーキック)において、蹴る方向を予測する機械学習モデルの開発した。 また、システムによって特定した動作の特徴を判断根拠として教示することがゴールキーパーのトレーニングとして有効であるのかを調査した研究報告を発表した。 サッカーのPKでは蹴られたボールがゴールに到達するまでの時間が速いため、ゴールキーパーは相手プレイヤーの蹴る前の動作を見て予測し、通常蹴るとほぼ同時に左右どちらかに飛び