1000年前の古代文化の貴重な遺産に縦横無尽なタイヤの跡が。チリのアタカマ砂漠アルト・バランコの地上絵が、オフロード車やバイクに壊されるという衝撃的なニュースが舞い込んだ。 これらの巨大な地上絵は、古代の人が石を取り除いて描いたものだ。それがタイヤ痕だらけになって、石も動いて絵もめちゃくちゃに。 こうした事態をブチ切れ気味に報告したのはこの絵を守る保護団体。 だがもっともショックを受けているのは、以前から対策不足を懸念していた考古学者だった。 この事件を「国の記念物への損傷であり、れっきとした犯罪」とした上で、このような傷は「修復不能」と、失望を露わにしている。 1000年前から砂漠にあるアルト・バランコの地上絵 アルト・バランコの地上絵は、アタカマ砂漠の一部、チリ北部のタラパカ州に位置する。900年から1450年にかけ、当時の先住民が描いたとされている。 この画像を大きなサイズで見るim