JITコンパイルの生成元を、ASTからYARVインストラクションへ変更した話です。 JITコンパイルを行う元となる情報として、プログラムをパースした結果の構文木(AST)と、それをさらにコード化したYARVインストラクションがあります。今まではASTに基づいてCFGを生成していました。 ASTを使うことには、以下の利点があります。 安定している。文法が変わらない限り、ASTが変わることはあまりありません。YARVインストラクションは最適化の対象なので、いつ変更されるかわかりません。 生成されるCFGを最適化しやすい。YARVインストラクションはMRIの実行エンジンで効率的に実行できるように設計されており、JITコンパイラにとって最適とは限りません。ASTを直接変換した方が効率的なCFGを生成しやすいといえます。 疎結合。ASTは文法の表現であるという意味でYARVインストラクションより抽象
![msumimz's diary](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffanyv88.com%3A443%2Fhttps%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)