2019年の自作パーツの動向を占う「PCテクノロジートレンド」。プロセス、CPU、GPUときて、最終回はメモリやSSD、チップセットの動向を解説する。2018年はいろいろと動きがあったが、2019年はそれがひと段落しそうだ。 Photo01:ニトリのペット用ベッドに収まるポン太(白黒)とヴィーノ(黒)。夏用のクールベッドなのでそろそろ冬用に変えたいところなのだが、よほど気に入ったのか出てくれない 2018年のDRAMというかDIMM業界は、Overclockと光る方向に進化した感があった。まぁその話はおいておくとして、DRAMを製造している方のベンダーの話をしたい。 Photo02はTechInsightが公開しているDRAM Technology/Products Roadmapsからの抜粋である。一番先行しているのがSamsungであることは変わらないが、Samsungも現時点では、メ
TU102とTU104は、全SMをフルに有効にした製品(Quadro RTX 6000/Quadro RTX 5000)と、一部SMを無効化した製品(GeForce RTX 2080 Ti/GeForce RTX 2080)があるのに、TU106だけ全SMが有効の製品しかないというのはちょっと考えにくい。 もちろんTU102/104よりダイが小さいから、Yieldの悪化に影響を受けにくいといえばそれはそうだし、TSMC 12FFNのYieldがものすごく高いから大丈夫という可能性もないわけではないのだが、それでも445平方mmのダイともなれば、多少なりとも欠陥はあるはずで、これのフォローアップは必要だと思う。 そう考えると、同じTU106のダイを利用した下位モデルが出るのは必然と言える。海外では2018年末に、GeForce RTX 2060のニュースを報じている(例えばVIDEOCARD
2019年の自作パーツの動向を占う「PCテクノロジートレンド」。プロセス編に続いては、IntelとAMDのCPUについて動向を紹介する。 2018年は、6月にCore i7-8086Kで話題を集めておき、11月に8コアのCore i9-9900Kをリリース、12月にCore-XシリーズのUpdate、という形でなんとかAMDの攻撃に立ち向かったIntelであるが、2019年はどうなるのか? という話である。 Photo01:猫こたつでのぼせたのか、半分出てきたチャシー(営業部長) 8コアのCoffeeLakeに関してはレビューをお届けしているので、今回はこれ以降の動きについて紹介したい。 Intelは12月にサンタクララでIntel Architecture Dayを開催し、ここで同社の将来製品のPreviewを行った。目的は単純で、AMDのRyzenと十分渡り合える製品を展開するというア
10月30日、AMDはRyzen Threadripper 2920Xと2970WXを発売した。この2製品が投入される、という話は8月の段階で明らかにされており、これはまぁ予定通りという形だ。 で、筆者のところにも評価キットが届いたわけだが、ちょうどIntel Core i9-9900Kの評価をやっている真っ最中で、スタックに積まれる事になった。おまけに次々とスタックが深くなっていく関係で、こんな時期にレポートをお届けすることになってしまったことをお詫びする。 ただ、どうせ2か月遅れのレポートということもあり、単に2920Xと2970WXだけを試すのではなく、8月にお届けした深層レビューで評価したRyzen 7 2700X/Threadripper 1950X/2950X/2990WXについてもテストのやり直しを行った。 ちなみにテスト環境は先日お届けしたCore i9-9900Kのレビュ
となっており、トランジスタ数が若干増えたことを勘案しても、トランジスタ密度は1.55倍程度に留まる。この理由はPhoto03を見ていただくとわかりやすい。 Photo03:Vega 20のPCI Expressは上辺全部かもしれない。CCIX絡みもあるので、あるいはInfinity Fabriと配置が逆の可能性もある シェーダが実装されているとみられる赤枠の面積は、Vega 10の方が推定で375.3平方mm、Vega 20の方は203.9平方mm程度になっている。ここだけ比較すると、2倍とまではいかないまでも84%ほどトランジスタ密度が上がっている。 後述するが、シェーダの内部構造に追加機能があるから、実質的にはほぼ倍に近いトランジスタ密度を実現できていることは間違いなさそうだ。Photo03で見ると、ダイの中にかなりの無駄な領域が確認できる。それにもかかわらず、これ以上小さくできないの
AMD,「Radeon Software」の大規模アップデート「Adrenalin 2019」を発表。PCゲームをスマートフォンでリモートプレイ可能に ライター:米田 聡 AMDはここ数年,同社製GPU向けドライバソフトウェア「Radeon Software」の大規模アップデートを毎年リリースしている。心待ちにしていたRadeonユーザーもいるだろう。2018年もその例にならって,新たな大規模アップデート「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition」(以下,Adrenalin 2019)が発表となった。 Adrenalin 2019は,大型アップデートにふさわしく多彩な新機能が盛り込まれている。その中でも,PC上で動作しているゲームをスマートフォンやタブレット上でプレイできるようにするリモートプレイ機能は,大きな目玉となるだろう。VRゲームのリモートプレイ
レポート 深掘り!「AMD Next Horizon」 - Zen 2 / 7nm EPYC、Deep Dive ホテルのチェックアウトまで15分、という急かされた状況だったこともあり、本当にあっさりとレポートしたAMDのNext Horizonイベントであるが、実際には色々と盛り沢山な内容であった。Zen 2と7nm EPYCというCPU編を、もう少し掘り下げてご紹介したいと思う。 Photo01:基調講演の後で、わざわざ報道陣のリクエストに応えてもう一度7nm EPYCを持ち出してフォトセッションを開催してくれた まずは製造プロセスについて。Zen 2ではTSMCの7nm(N7)を利用する。既にAppleがA12プロセッサで用いて量産出荷を開始しているが、これを別にすれば、ほぼ業界の先頭を切っての採用となる(何しろTSMCにとってAppleは超大口顧客なだけに、他の顧客とはまったく対応
前回に引き続き、AMDのNext Horizonで発表された内容について解説していこう。今回はGPU側である。しかし、その前に少し余談を。 Radeon RX 590を発表 GTCでの公言を果たす AMDは11月16日にRadeon RX 590を発表した。さっそく加藤勝明氏のレポートが上がっているので、性能などはこちらをご覧いただくのが早いが、Radeon RX 580のPolarisコアをGlobalfoundriesの12LPで作り直したというものである。 これによってGPUコアは高速化されたものの、メモリークロックは8GHzに据え置きである。厳密に言えば、Ryzen 2と同じく、メモリーコントローラーのレイテンシーは多少削減されている可能性があるが、CPUと違ってGPUの方はレイテンシーよりもスループットの世界であり、多少レイテンシーを減らしたところでスループットが変わらなければ性
第2世代HEDT向けCPUの下位モデルは「ゲーマー向け」か? Ryzen Threadripper 2970WX Ryzen Threadripper 2920X Text by 米田 聡 2018年8月6日にAMDは「2nd Gen. Ryzen Threadripper」(以下,第2世代Ryzen Threadripper)のラインナップと価格,発売予定時期を発表したが,そのとき「10月予定」となっていた2製品, Ryzen Threadripper 2970WX 24C48T,定格3.0GHz,最大4.2GHz,L3キャッシュ容量64MB,TDP 250W,価格15万9800円(税込17万2584円) Ryzen Threadripper 2920X 12C24T,定格3.5GHz,最大4.3GHz,L3キャッシュ容量32MB,TDP 180W,価格7万9800円(税込8万6184円
米GLOBALFOUNDRIES(GF)は米国時間の8月27日、「GLOBALFOUNDRIES Reshapes Technology Portfolio to Intensify Focus on Growing Demand for Differentiated Offerings」と題するプレスリリースを出し、この中で7nmプロセスの開発を無期限に延期することを明らかにした。 もともと同社は14nm世代で、自身で開発していた14XMプロセスを途中で放棄。Samsungから14LPE/14LPPプロセスを導入してAMDのRyzenやVegaなどの製品を製造していた。またこれを改良した12LPプロセスを昨年から導入しており(Photo01)、こちらもAMDがRyzen 2で製造に利用している。 Photo01:2017年9月に開催されたGTC(Globalfoundries Techn
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