学生のいじめ問題に関する報道が後を絶たない。今年7月には、滋賀県大津市の市立中学校で起きたいじめ問題の加害者とされる生徒の名前がテレビに映された騒動があったが、また別の学校でのいじめ問題の報道にて、今度は芸能人のイニシャルトークが展開され、物議を醸している。 複数の一般誌が報道した情報によると、今年5月、有名私立中学校で壮絶な少女暴行事件が起こったが、その主犯格が有名女優の娘なのだという。マスコミの取り上げ方は、「スクールドラマで校長兼理事長役を演じているKさん」などとあからさまで、その記事を読めば、その「女優」が誰を指しているか一目瞭然といっても過言ではない。 イニシャルトークと呼ばれるこの手法は、兼ねてから芸能報道で利用されやすいものである。しかし、今回のようなデリケートな問題で使用されるのは問題ないのだろうか。もし、当該女優がこれら一連の報道を不服とした場合、名誉毀損罪が成立する