本田とともに2010年の南アフリカW杯に出場した、元日本代表MFの中村憲剛氏が、Number Webで指導者ライセンスをめぐる疑問に答えてくれた。(全2回の1回目/後編へ) ◆◆◆ “未来の監督”たちはライセンス講習でなにを学ぶのか? 中村氏はC級、B級、A級をすでに取得し、今年4月からS級コーチ養成講習会を受講する。国内最高位のS級ライセンスを取得すれば、Jリーグのクラブで監督を務めることが可能になる。 「2022年度のA級の講習会で、僕のコースは5泊6日の講習が5月、9月、11月と3回ありました。内容は指導実践と講義で、講義の一例をあげると、コミュニケーションスキル、チームマネジメント、フィジカルコンディショニング、栄養学、スポーツの社会科学、メディカル、スポーツ心理学など多岐にわたります。東京五輪のテクニカルスタディグループによる技術・戦術トレンドの講義もあり、僕らのコースにはU-2