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中村憲剛に聞く「次の監督は日本人か、外国人か」…W杯を見るほどに感じた“世界との差”とは?「育成年代から基準を上げなければ」
posted2022/12/09 17:02
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
サッカー日本代表のカタールW杯は、2大会連続のベスト16という結果で幕を閉じた。大きな収穫と同時に課題も浮かび上がった今大会を受けて、元日本代表の中村憲剛氏は「これからの4年間が本当に重要」だと強調する。
4年後に向けて、どんな指揮官が日本代表を率いるべきなのか。強豪国を相手に主導権を握るために、欠かすことのできない“ある技術”とは。日本サッカーの未来に向けて、熱い思いを言語化してもらった。(全3回の3回目/#1、#2へ)
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カタールW杯を経た日本サッカーは、大きな岐路に立っています。
今大会を踏まえて、次の4年をどういった期間にするのか。これまでで一番難しく、なおかつ重要な意味を持つ4年間です。
外国人監督が直面しがちな問題とは
次の監督については、色々な選択肢があると思います。森保一監督の続投なのか。違う日本人監督なのか。あるいは、外国人監督なのか。
外国人監督にとって、カタールW杯の日本代表は魅力的なチームに映ったと感じます。4年後につながるタレントも、武器を持った選手も多いですから。
だからといって、国際的な実績を持つ外国人監督を呼べばいいかというと、僕自身は必ずしも頷けないところがあります。素晴らしいキャリアを持っている方でも、日本人の気質や日本の文化を理解していないと難しいところがあります。基本的に通訳を介してのコミュニケーションになりますので、日本語の細かいニュアンスまでは浸透しにくいのです。
W杯の優勝国は、すべて自国の監督に率いられている歴史があります。日本においてもジーコさん、アルベルト・ザッケローニさんとともに臨んだW杯でグループステージ敗退に終わったのは、単なる偶然として片付けられない気がします。
5バックには“限界”がある?
カタールW杯の日本は、なぜ5-4-1で守らなければならなかったのか。今大会を見ていると、世界のトップ・オブ・トップの選手たちと比べると一人ひとりの守れる範囲が狭いことがあげられます。