米ニュージャージー州の公益事業委員会は3日、洋上風力発電プロジェクトからの電力購入に関する入札プロセスを打ち切ると発表した。苦境にあえぐ業界にとって新たな打撃だ。 同委の声明によると、4回目の入札には当初3件の応札があったが、そのうち2件の応札が取り下げられ、最終案を提示したのはアトランティック・ショアーズだけだった。 入札取りやめの理由として同委は、英石油会社シェルがアトランティック・ショアーズの事業から資本を引き揚げたことや連邦政府の措置・許認可を巡る不確実性を挙げた。 マーフィー州知事は声明で、「洋上風力発電業界は現在、大きな試練に直面しており、当面は忍耐と慎重さが求められる」と指摘した。 米国ではインフレや地元の反対に加え、トランプ大統領が洋上風力発電を批判。業界に逆風が吹いており、クリーンエネルギーの新たな主要供給源を構築する取り組みが後退している。 関連記事
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