次にくるマンガ大賞2020で4位を受賞し、その後も読者を拡大し続けている異色の悪役令嬢マンガをご存じだろうか。その名も『悪役令嬢転生おじさん』。現代で命を落とした主人公(女性)が乙女ゲームの悪役令嬢に転生し、本来持つ美貌や素養、現代の知見を活かしてハッピーエンドを迎える……という筋書きが近年流行りの「悪役令嬢もの」。しかし、本作ではその転生者がなんと女性ではなく52歳の公務員・屯田林憲三郎、つまりおじさんなのである。当時49歳の作者が、若年層に流行する異世界もの・悪役令嬢もののマンガを読むうちに同ジャンルにハマってしまい、「次はこんなものが読みたい」とtwitterに投稿したところ、16万の「いいね」が寄せられ、たちまち連載が決定したという本作。おじさん悪役令嬢による味わい深い行動と画面のインパクトで、若年層から中高年まで幅広く支持を広げている。本記事ではこの『悪役令嬢転生おじさん』の魅力