カウンセリングを定期的に受診するようになった結果、会社での仕事も少しずつうまく回せるようになってきたので概ね満足している。
症状自体は完治するようなものでもないので、うまく付き合っていくしかない。
で、最近感じていること。
本業である会社の仕事はうまく回せるようになったんだけど、プライベートで副業的に受けていた仕事がまったく回せなくなってしまった。
本業については計画立てて少しずつ着実に進める、ということをした結果、一日が終わった後ものすごい疲弊している。
その結果、以前空いてる時間にこなしていた副業がまったく進められなくなり、他人に迷惑をかけるようになってしまった。
ADHDの人は変にコミュ力高い人がいると思うけど僕もその類で、
他人の仕事の相談に乗ってるウチについ調子に乗って副業として色々お手伝いするようになっていた。
ただ、自分の気分が乗らないと作業に着手できないのでどうしても深夜の常軌を逸した時間に作業することになる。
年齢も重ねて体力も落ちてるのだろう。
本業をしっかりやった後、副業を深夜に作業すると数日後に体調を崩すようになってしまった。
世界の偉人にADHDが多いという話がADHD患者を勇気づける(勘違いさせる)ストーリーとして引用されることも多い。
そんな凡人がスティーブジョブスを気取っても、現実と理想の狭間で苦しむだけである。
不毛な苦しみに拘泥するくらいであれば、月一回1時間数千円払ってカウンセリングを受けて症状を緩和させるほうが良いと僕は感じた。
もちろんジョブスくらいの天才型ADHD患者であれば、治療なんかしてる時間ももったいないので本業も副業も大いにやって世界を変えてくれ。
ADHD患者は自分のことをスーパーマンと思い込んでる節があるが、僕はそうではない、ということに気づき始めた。
ずいぶん時間がかかったけど、人間はいくつになっても変われる。
副業なんかやめて朝普通に起きて、会社で午前中から目の前の仕事をこなし、土日は家族とともに幸せな時間を過ごす。
40年経って初めて気づくことができた。