エースのゲリット・コール投手(34)が右肘の異変を訴えてMRI検査を受けることになり、激震のヤンキース。2023年のサイ・ヤング賞右腕は手術を受ける可能性もあり、複数の米メディアは緊急補強に動くと報じ、代役候補に昨季ノーヒットノーランを達成しているパドレスのディラン・シーズ投手(29)らの名前が挙がるなど、慌ただしくなっている。

 そんな中、「MLB onX」を主宰するダン・クラーク氏が自身のXに「ギル、負傷 コール、負傷、スタントン、負傷…」とヤンキースの負傷者を羅列し「奥行きなし デッドマネーだからのロースター」とつづった。これに反応したのがDeNAのトレバー・バウアー投手(34)で「サイ・ヤング賞の先発投手が$0で必要ですか?」とコメント。エースのコール、さらに昨季15勝をマークして新人王に輝いたルイス・ギル投手(26)も筋膜損傷で開幕絶望と先発の柱を欠くヤンキースにタダで自身を売り込むような投稿となり、米メディア「ザ・カンザス・シティー・スター」はジョークと受け取らず「不名誉な元MLB投手がヤンキースに皮肉な仕事の売り込みをかける」と早速、取り上げた。

 20年にサイ・ヤング賞を受賞したバウアーはドジャース時代の21年に性的暴行などの疑いで複数の女性から訴えられ、不起訴処分になったもののMLBから事実上追放された。23年にはDeNAに入団し、10勝をマーク。昨季はメキシカンリーグで10勝0敗と無双して年間最優秀投手賞を受賞したが米球界復帰はかなわず、今季はDeNAに2年ぶりに復帰。目標に沢村賞受賞を掲げているが、それでもメジャーへの未練は断ち切れない?