元航空幕僚長の田母神俊雄氏(76)が21日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。自衛隊をめぐる政府の方針に苦言を呈した。

 自衛隊では昨今、人手不足が問題となっている。政府は問題解決と自衛官の処遇改善を目指した関係閣僚会議を20日に開き、基本方針を検討。駐屯地などで暮らす新人に給付金を支給することや、自衛官の給与を4年後に引き上げることなど、改善策をまとめた。

 田母神氏は「自衛官志望者が減少しており定員の9割程度の人員しか確保できない。このため政府が自衛官の処遇改善施策を検討し、当面は手当の増額など小手先の対応を行い、本格的な俸給アップは4年後の令和10年度からにするという報道があった」と確認すると「何故4年後なのか。すぐにやればよいではないか」と指摘。「歳出を抑えたい財務省、問題先送りの政府がまた不必要な財源論で時間稼ぎなのか」と苦言を呈した。