ついにNHKがSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの番組出演にGOサインを出した。昨年、ゼロだった大みそか「紅白歌合戦」出場も可能となり、「Snow Man」に白羽の矢が立つことになりそうだ。その裏事情とは――。
NHKは昨年、旧ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、所属タレントへの新規の出演依頼を当面行わない方針を発表。新会社のSTARTO社にタレントが移行してもその方針に変わりはなかったが、16日に行われた定例会長会見で稲葉延雄会長は被害者への補償と再発防止の取り組み、経営分離が着実に進んでいることを確認できたことから、出演解禁を明言した。
旧ジャニーズ事務所の社長を務めていた藤島ジュリー景子氏も全ての関連会社の役員を退任していたことから、解禁は時間の問題とみられていた。それと同時に「現場からは『いつまでSTARTO社のタレントを起用できないのか』という不満も上がっていました。現場からの突き上げもあったのでしょう」(制作会社関係者)
例年ならば11月に紅白出場歌手が発表される。その前に解禁したということはもちろん、紅白を見据えているからだ。昨年の紅白の平均世帯視聴率は31・9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と史上最低を記録した。その理由の一つとして、STARTO所属タレント不在があげられていた。
旧ジャニーズ時代は紅白に5~6組の所属グループが出場していたが、「今年は1組、多くても2組でしょう」(同)。
現段階で当確と言われているのがSnow Manだ。「視聴率がほしいNHKは何がなんでも人気のSnow Manの出場を望んでいます。STARTO社としてはこれから推したいグループを出すなど違う思惑もあるでしょうが、NHKとの関係修復のためにSnow Manで話はまとまっているとのことです」(音楽関係者)
STARTO社がかつてのようにNHKと良好な関係を築きたいのには理由がある。全てのNHK番組に出演できないというのは多くのタレントを抱えるSTARTO社にとっては大きな問題だからだ。
「この紅白のタイミングで関係が修復されないと、所属タレントがまた1年間NHKに出られないなんてことになりかねないので、妥協点を見いだす必要があったのです」(芸能関係者)
ファンとしてもSnow Manが紅白復帰となるとうれしい一方、複雑な気持ちもあるだろう。「一曲歌って終わりの紅白に出るのだったら、昨年のように配信イベントをしてもらった方がよほどうれしいでしょう」(同)
NHKの起用再開により、起用を取りやめるテレビ局はなくなった。