日本人最多26個のギネス世界記録を持つ、お笑い芸人・チェリー吉武(41)が、妻でお笑いコンビ「たんぽぽ」白鳥久美子(40)所属のホリプロコムと1日付で業務提携を結んだことがわかった。公私ともに〝夫婦タッグ〟を結成。2月に世界のギネス記録保持者たちが集結したイタリアの番組で、6個のギネス記録を樹立する快挙を達成。そんな勢いに乗るチェリーの覚悟とは――。
チェリーは「30秒で最も多く、くるみをお尻でつぶした数」(78個)をはじめ、日本人最多26個のギネス記録ホルダーだ。19年に「ニューズウィーク日本版」で「世界が尊敬する日本人100」に選出。昨年6月に米有名オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」、同9月にフランス版「ゴッド・タレント」ともいえる人気番組にも出演した。日本の知名度が上がらないことが悩みのタネだが、英国では2013年から約7年間英BBCの子ども番組に出演。〝ミスターチェリー〟の愛称で親しまれ、サイン攻めにあうほどの〝スター〟だ。
私生活では、白鳥久美子と18年に結婚し、昨年8月に第1子となる女児が誕生。さらに、今年3月末には19年間在籍した「ワハハ本舗」を退所してフリーに転身した。その際に「ワハハには礼儀も知らない時代から育ててもらった。めちゃくちゃ感謝してます」と口にし「ミルク、オムツ、保育園代を稼げるようにならないといけない」と意欲。妻の白鳥は不安をこぼしつつも、最終的に「あなたの判断に任せる!」と背中を押したという。
フリー転身から2か月――。本人から伝えられたのは、妻・白鳥が所属する芸能事務所「ホリプロコム」との業務提携の知らせ。まさに〝夫婦タッグ〟の実現だった。
チェリーは「6月1日からホリプロコムさんの業務提携で拾ってもらえることになりました。ホリプロコムさんありがとうございます! そして奥さんありがとうございます!」と報告。「拾ってもらったことに満足することなく海外で、日本で稼いで、奥さんはもちろん、最近保育園に通いだしたチェリ子を養うためにも芸人として、ギネス世界記録保持者として、父親として、すべてやる! 残り人生のあがき、チェリーフルスロットルで生きます。Thank you cherry much!」と力強く宣言した。
その言葉通り、2月に世界中の記録保持者が集結したイタリアの番組「Lo Show dei record」に出演。約1か月間で、6個もの世界記録を達成し、日本人最多ギネス記録保持者の意地を見せた。
そんな夫を妻も陰ながら支えていたのは言うまでもない。仕事のご利益があるといわれ「男はつらいよ」の渥美清さんが願をかけた神社としても有名な東京・台東区の小野照崎神社に参拝していたという。
「イタリアに行った1か月くらいワンオペで大変だったんですけど、実は奥さんが神社に行って、絵馬に『チェリーがギネスを達成できますように』と願掛けしていた。僕は奥さんがそんなことしてくれてたとは、後で知ったんです」
新たな門出を迎えたチェリーは、家族のためにアクセル全開で活動していく。