東北電力は26日、10月末に再稼働した女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の営業運転を再開した。2011年3月の東日本大震災後、被災地に立地する原発として初の本格稼働となり、一連の再稼働工程が完了した。2号機の営業運転は定期検査に入った震災前の10年11月以来、約14年ぶりとなる。
東北電は、定格熱出力に到達した段階で発電所が正常に機能しているかを確認する「総合負荷性能検査」を25日から実施。26日午後4時、原発構内で阿部正信所長が、原子力規制庁の検査官から合格証の交付を受けた。これにより調整運転の位置づけから営業運転に移行した。
阿部所長は記者団に「非常に長い年月をかけてここまでやり遂げた。地域に貢献できる発電所を目指していく」と述べた。東北電の樋口康二郎社長は「『安全対策に終わりはない』という信念のもと、さらなる安全性向上に取り組む」とのコメントを出した。
2号機は出力82万5千キロワットで、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)。
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