「ハンドメイドキャンドルは儲かるって本当?」「副業でハンドメイドキャンドルの販売をしたいけど、どうやって始めたらいい?」
ハンドメイドで売れる商品のひとつに、ハンドメイドキャンドルがあります。ハンドメイドキャンドルは初心者でも作りやすく、在宅で稼ぐ方法として注目を集めています。しかし実際に事業を始めるにあたり、上記のような悩みを抱える人は多いです。
そこでこの記事では、ハンドメイドキャンドルの作り方や販売方法、そして儲かるのかどうかについて解説しています。キャンドルアーティストやキャンドル作家の収入、キャンドル販売のコツも解説していますので、事業を始める際の参考にしてください。
ハンドメイドキャンドルの種類
ハンドメイドキャンドルは、市販のものとは異なり、香りや色、形状を自由にカスタマイズできるため、個性的な商品が作れます。香りと美しさで日々の疲れを癒すだけでなく、近年ではインテリアや贈り物としても人気が高まっています。
ハンドメイドキャンドルには、以下のような種類があります。
- ピラーキャンドル:円柱型のキャンドルで着火後だんだんと小さくなっていくのが特徴
- テーパーキャンドル:燭台に差す細い棒状のキャンドル
- モチーフキャンドル:ハートなど特定の形をモチーフとしたキャンドル
- ボーティブキャンドル:儀式などのお供えものとして使用されている小さな円柱型のキャンドル
- カップキャンドル:炎の様子や器への光の反射を楽しめるキャンドル
- アロマキャンドル:香りつきのオイルを加えて作るキャンドル
- ボタニカルキャンドル:花やハーブなどの植物を装飾に利用したキャンドル
- フローティングキャンドル:水に浮かべて炎の様子を楽しめるキャンドル
- 流しこみキャンドル:グラスや缶などの容器にろうを流して作るキャンドル
ハンドメイドキャンドルは儲かる?
ハンドメイドキャンドルは、利益率が高いという意味では儲かるビジネスだといえます。キャンドルは原価が安く、簡単に大量に制作できますが、他と差別化するため、また高く売るために、高級な材料を用いたり、アートな要素を加えて付加価値をつけることもできます。
そのため作成したキャンドルをどのくらいの価格で販売すればよいのか、キャンドル作家はどの程度の収入を得ているのか、わからないかもしれません。
今回はハンドメイドキャンドルの値段相場と、キャンドルアーティストの収入を調査したので、ぜひハンドメイドキャンドルは儲かるのかを考慮するのに役立ててください。
ハンドメイドキャンドルの値段相場
ハンドメイドキャンドルの値段相場は、300円から30,000円程度です。キャンドルの大きさが数cm程度の小さなものなら数百円台から販売でき、数十cmを超えるものなら数万円で売れる場合もあります。
キャンドルは大きさに比例して販売価格が高くなります。大きなキャンドルを作るためには、原材料の購入により高額な費用がかかるためです。そこでハンドメイドキャンドルの販売価格を適切に決めるには、原価率を30%くらいを目安にするとよいでしょう。価格設定に関する記事もぜひ参考にしてください。
原価率とは、売り上げに対する原価の割合のことです。たとえば、3,000円で販売しているハンドメイドキャンドルを900円で作成している場合、原価率は「900÷3,000×100」で30%になります。
キャンドルアーティスト・キャンドル作家の収入事情
キャンドルアーティストやキャンドル作家の収入は、年間1,000万円を稼ぐ人がいる一方、生計を立てられていない人もいます。
またキャンドルアーティストやキャンドル作家に収入は、作成したキャンドルの販売以外にもキャンドル作りの講師業や、スクールの運営によるものも含まれています。
日本キャンドル協会や日本デザインプランナー協会などで資格を取得しておくと、アーティストや講師として成功する可能性を高めることができるでしょう。
ハンドメイドキャンドルの作り方
ここからはハンドメイドキャンドルの作り方と、作成に必要な材料や道具の解説をします。
基本的なキャンドル作りの手順
- ろうを溶かす
- 着火用の芯を固定する
- ろうを型に注ぐ
- ろうが固まるまで待つ
- 型から取り出す
- 芯の長さを調整する
大まかなキャンドル作りの流れは、上記の通りです。最後の工程において、芯は細くて自立しないため、固定するときは割りばしを使うとよいでしょう。芯を割りばしに挟み、型の真ん中あたりで固定するとキャンドルをうまく作れます。溶かしたろうを注いで固まるまで、割りばしはそのままにする必要があります。そのため、ろうがかからない位置に割りばしを置かなければなりません。
また、ろうを注ぐ前には型の内側に油を塗りましょう。固まったろうが型から取り出しやすくなります。
上記の手順は基本的なものであり、ボタニカルキャンドルやアロマキャンドルなどを作る場合は異なる作業が必要です。たとえばボタニカルキャンドルは、型に土台となるキャンドルを入れ、その周りにドライフラワーを入れる作業があります。アロマキャンドルなら、ろうを溶かした後にアロマオイルを加える作業が必要です。
ハンドメイドキャンドルの基本的な作成手順は同じものの、作るキャンドルの種類によっては異なる作業が求められます。失敗しないためにも、キャンドルの詳しい作成手順を事前に調べることが重要です。
必要な材料と道具
- ろう
- 型
- 鍋や耐熱ボウル
- 温度計
- 割りばし
- 油
- 顔料
- 装飾品
- アロマオイル
ハンドメイドキャンドル作りには、上記のような材料や道具が必要です。装飾品やアロマオイルは必要に応じて準備することになりますが、ろうや鍋・耐熱ボウル、型は必要です。また、温度計も非常に重大な役割を担っています。材料のろうは一定以上の温度になると自然発火するおそれがあり、正確に温度を把握しなければならないためです。
実際にハンドメイドキャンドルを作る前に、必要な材料や道具をきちんと準備しましょう。
ハンドメイドキャンドルの販売方法3選
- オンライン販売
- 対面販売
- 委託販売
1.オンライン販売
メルカリなどのフリマアプリや、Shopify(ショッピファイ)などのオンラインショップ、Etsy(エッツィー)のようなハンドメイド販売サイトを通じて、ハンドメイドキャンドルを販売できます。特にShopifyではゼロから自社サイトを作ることも、既存のテンプレートを利用することも可能です。無料体験もできるため、気軽に利用してみましょう。
オンライン販売は比較的少ない初期費用で販売できますが、自力で集客や宣伝を行わなければならないデメリットがあります。しかし集客や宣伝がうまくいけば、キャンドルの販売数を大きく伸ばすことも可能です。
2.対面販売
対面販売では、作成したキャンドルを店舗などで直接販売します。たとえば、全国各地で行われているマルシェのイベントや、デパートのポップアップストアで販売する方法が考えられます。対面販売するには、マルシェのイベントサイトや商業施設のホームページから問い合わせる方法が一般的です。
消費者と直接やり取りができるため、商品に対するリアルな反応を知れたり、商品に対する想いを伝えやすかったりする点が対面販売のメリットです。普段はオンラインショップで販売している人がマーケティング活動として、対面販売を行うこともあります。
一方、高額な出店料がかかる可能性もあることを理解しましょう。出店料はイベントや店舗によって異なりますが、1日あたり7,000円~20,000円が相場です。
3.委託販売
ハンドメイドキャンドルの販路を拡大する1つの手段として、委託販売が挙げられます。委託販売は、自作のキャンドルを他者の店舗やオンラインショップで取り扱ってもらう方法です。
たとえば手作り品を扱う専門店やアパレル店、カフェなどのさまざまな場所での展示が可能です。インターネットやSNSで「委託販売 募集」と検索すると、委託販売者を探している雑貨屋やカフェを見つけられます。
またオンライン上での委託販売では、商品を預ける形式や、商品ページのみを掲載する形式があり、後者は自分でハンドメイドキャンドルの梱包や発送を行う必要があります。
委託販売を通じて販売機会の増加や販売作業の軽減が見込めますが、自ら商品の説明ができない点や30%~60%の手数料がかかる点も考慮しなければなりません。
ハンドメイドキャンドル販売のコツは?
ハンドメイドキャンドルを販売するコツには、SNSマーケティングとビジュアルにこだわるという2点が挙げられます。
- SNSを使って宣伝する
- 写真やデザインにこだわる
SNSを使って宣伝する
XやInstagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)などのSNSを使って、ハンドメイドキャンドルの宣伝を行うと、ただ商品写真をネットショップに掲載するよりも効果的です。積極的にSNSを活用し、より多くの人に向けて自作のキャンドルをアピールしましょう。
また日々の活動の様子や自分の人柄が伝わるような発信をあわせて行うことで、消費者の心をグッと掴むことができます。「このキャンドル作家さんを応援したい!」と消費者に思ってもらえると、売り上げにつながります。
写真やデザインにこだわる
ハンドメイドキャンドルをオンライン販売する際、商品の写真や販売サイトのデザインに注力しましょう。
消費者は自分の目で商品を見ることができないため、写真から実物を想像します。そのため実際のキャンドルがどれほど素晴らしいものでも、写真が悪ければ購入されません。商品の色味に合わせて背景色を変更したり、影が入らないように物撮りをしたりするなど商品写真にはこだわりましょう。
また自分で販売サイトを開設する場合、商品が魅力的に見えるデザインにすることも重要です。たとえばボタニカルキャンドルを販売するサイトであれば、パステルカラーや花をデザインに取り入れると、キャンドルをよりよく見せられるでしょう。
このように、良いサイトデザインは掲載している商品を魅力的に見せるため、消費者の購買意欲を高められます。
まとめ
ハンドメイドキャンドルは初心者でも作りやすく、材料費もあまり高くないため、比較的始めやすい事業の1つです。
ハンドメイドキャンドル販売で儲けるには写真やデザイン、SNSを巧みに使って集客する必要があり、最初は難しいと感じるかもしれません。
しかしShopifyでは、完成されたデザインテンプレートが準備されているため、初心者でも魅力的なサイトを開設できます。さらにInstagramと連携すれば、ハンドメイドキャンドルの販売や集客が簡単に行えます。
ハンドメイドキャンドルの販売を行いたいなら、洗礼されたデザインの販売サイトを気軽に準備できるShopifyの利用をおすすめします。
よくある質問
キャンドルアーティストの収入はどのくらい?
キャンドルアーティストの収入は人それぞれで、月数千円の人もいれば、年間で1,000万円を売り上げる人もいます。高収入を得ているアーティストは自作のキャンドルを販売するほか、講師業務やスクールの運営、講演を行っています。事業を始めたばかりだと難しいかもしれませんが、収入を伸ばす1つの方法として押さえておくよいでしょう。
ハンドメイドキャンドル販売は儲かる?
ハンドメイドキャンドルは材料費が安く初心者でも作りやすいため、儲けやすい事業だといえます。とはいえ儲けるには市販のキャンドルにはない個性を出したり、SNSを使って集客をしたりなど、販売にはコツが必要です。また30%を目安とした適正な原価率の設定も、収益を伸ばすうえで重要な要素です。
キャンドルが売れないときはどうしたらいい?
キャンドルが売れないときは、サイトに掲載している商品の写真や販売サイトのデザインを見直してみましょう。商品がより魅力的に見える写真・サイトデザインに変更することで、消費者の興味を惹きやすくなります。 またSNSを活用し、より多く人にハンドメイドキャンドルの情報を届けることも売り上げを伸ばす効果的な手段です。
売れるハンドメイドキャンドルを作るために必要なことは?
- 消費者の不満や悩みの種を解決するものを見つける
- ニッチなニーズを知る
- トレンドをキャッチする
- 海外でうけそうな日本の商品やサービスを見つける
- 関連商品から検索する