フェイラーやアンテプリマ…リブランド定番変えず若返り
ファッションブランドにとって、顧客層の若返りは永遠の課題だ。花柄が特徴のドイツ発雑貨ブランド「FEILER(フェイラー)」と、ワイヤーを手編みしたバッグや小物で知られる「ANTEPRIMA(アンテプリマ)」は、難題を解いた例として注目される。成功の秘訣は品質など守るべき一線を見極め、小匙(さじ)1杯分の新しさをまぶした点だ。 2月下旬、X(旧ツイッター)のトレンドに「ちいかわフェイラー」という言…
「GOOD DESIGN Marunouchi」(東京・千代田)で実施した企画展「人生の大切なことをゲームから学ぶ展」は、2024年3月から4月の1カ月間の会期中に約1万7000人が来場。好評だったことから、24年9月に名古屋造形大学ギャラリー(名古屋市)で巡回展を開催した。12月中旬からは、堀川御池ギャラリー(京都市)でも開催する予定である。UXデザインの面白さを、ゲームを題材に解き明かす同展…
コーセーは東急プラザ原宿「ハラカド」に、新世代店舗「Maison KOSÉ(メゾンコーセー)ハラカド」を2024年8月30日にオープンした。デジタルネーティブのZ世代を中心に広がる「リキッド消費」に対応し、オンラインと融合した店舗づくりで満足度の高いユーザー体験(UX)を提供している。 「メゾンコーセーハラカド」のテーマは「Urban Café(アーバンカフェ)」。黒を基調としたシックな雰囲気で、…
2022年に日本上陸50周年を迎えたフェイラー。住友商事グループでブランドの刷新に取り組む。住友商事出身で同年に就任したフェイラージャパン(東京・千代田)の八木直久社長に、ブランド刷新の経緯や今後の展望を聞いた。 やぎ・なおひさ 92年(平4年)慶大法卒、住友商事入社。住商オットー、ジュピターショップチャンネル執行役員などを経て、2022年から現職。千葉県出身。54歳 ――「ラブラリーバイフェイラ…
平日の夜に仕事帰りの社会人が集い、道着を身にまとい寝技の攻防を繰り広げる。アフター5の過ごし方として、柔道をベースにブラジルで発展したブラジリアン柔術が人気を集める。 JR池袋駅から徒歩5分のビルの1階にある柔術ジムの「トライフォース池袋」(東京・豊島)。平日の夕方に訪れると、荒い息遣いが聞こえてくる。学校の教室ほどの広さのジムでは、青く柔らかいマットの上で10人以上の会員が汗を流していた。 …
国内主要企業の不正や不祥事の対策で、不正発生時の弁護士の選定方法や社外役員の役割などのルールを定めている企業が約3割にとどまることが分かった。日本経済新聞社が大手上場企業に実施したアンケート調査で判明した。役員の意識向上や、社内の問題の報告を促すための研修では頻度や内容についての課題が浮かんだ。 役員研修の頻度に課題 「企業不正・不祥事対策の取り組み度合いに関する実態調査」として7月から8月にか…
「子供服ブランド」を脱却してさらなる成長路線を描こうとしているファミリア(神戸市)。2011年に就任した岡崎忠彦社長に、戦略を聞いた。 おかざき・ただひこ 97年(平9年)カリフォルニアアートカレッジ卒、Tamotsu Yagi design入社。2003年ファミリア入社。11年から現職。兵庫県出身。54歳 ――大人向け商品を拡充する背景は。 「子供服は0〜12歳までのサイズがある。就任当時、社員…
カリブ海の島国ジャマイカ発祥の音楽、レゲエの熱気が戻ってきた。チケット販売大手によると、2024年7〜9月に取り扱ったイベント数は08年の4倍となった。歌手が自ら資金集めに奔走し、SNSで告知するなど地道な活動で観客を呼び込んでいる。秋冬も都内などでイベントが予定されており、夏が終わってもレゲエシーンは盛り上がりを見せそうだ。 9月23日、神奈川県横須賀市の三笠公園で開かれたレゲエのイベント「Y…
【上海=若杉朋子】中国でアウトレットなど安売り業態が広がっている。業界団体の推計によると2023年の販売規模は前年比9.5%増の2300億元(約5兆円)となった。在庫処分品など仕入れて安く売る店舗が増えており、ネット通販大手の京東集団(JDドットコム)も9月末に参入した。消費者が節約志向を強めるなか、商機をつかもうと参入が広がる。 上海市から車で2時間ほどの江蘇省無錫市江陰にある商業施設に9月下…
【シリコンバレー=山田遼太郎】米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が一時解任されたお家騒動から17日で1年を迎える。かかわった幹部は相次いで退社し、同氏は一段と強い権限を手にした。カリスマの下で進む企業文化の急速な変化は「全人類にAIの利益をもたらす」という創業精神にも及びつつある。 「過去1年の出来事について答えを得ていない疑問が多い。仕事を通じて世界に長期的に貢献できると…
トリドールホールディングス(HD)は15日、タイでの外食事業の展開に向けて、タイ最大手財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループと事業提携の議論を始めることで合意したと発表した。トリドールが持つ外食ブランドの現地展開を視野に入れる。現地の大手財閥と組み、日本食人気が高まるアジアでの展開を加速させる。 トリドールHDは2011年にうどん店「丸亀製麺」のフランチャイズチェーン(FC)展開する契約を現地…