ソニー・ホンダ、米国にEV体験施設 消費者との接点確保
【ラスベガス=山田航平、東京=佐藤諒】ソニーグループとホンダが出資するソニー・ホンダモビリティは7日(米国時間)、電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)1」を展示するショールームを米カリフォルニア州に開設すると発表した。オンライン直販を主な販路とするため、機能を体験できるショールームで消費者との接点確保や商品価値の浸透を図る。
米テクノロジー見本市「CES」の報道向けイベントで明らかにした。登壇したソニー・ホンダの山口周吾副社長兼米国法人最高経営責任者(CEO)は「アフィーラ1の良さを探求するエキサイティングな場になるだろう」と期待を込めた。
施設名は「アフィーラスタジオ&デリバリーハブ」。2025年後半にカリフォルニア州のトーランス市とフリーモント市にそれぞれ設ける。実車を展示し、専門スタッフが対話型AI(人工知能)や先進運転支援システム(ADAS)、エンターテインメントサービスなどの機能を説明する。試乗や納車にも対応する。
アフィーラ1は8万9900ドル(約1420万円)の基本モデル「オリジン」、10万2900ドル(約1625万円)の旗艦モデル「シグネチャー」の2タイプを展開する。価格にはADAS、エンタメサービス、対話型AIなどの3年間の利用料金も含む。
カリフォルニア州の住民向けに6日から予約を受け付け、他の州にも順次拡大する。北米で旗艦モデルは26年中ごろから、基本モデルは27年から納車を始める。日本では26年中に旗艦モデルの納車を始める。
世界最大のテクノロジーの見本市「CES」。2025年は1月8日から始まり、トヨタ自動車やソニーグループ、米エヌビディアなどが出展します。最新ニュースをまとめました。