元日の「日本一早い賞レース」制した「牛ぺぺ」 解散→再結成の〝元サヤ〟コンビ

「日本一早い賞レース」が、おとそ気分も覚めやらぬ元日に繰り広げられました。優勝し、賞金100万円をゲットしたのは「牛ぺぺ」のおねえちゃん(40)と、ゆたか(39)。失礼を承知でいえば、ここまでは目立たない芸人人生でした。ようやくつかんだ優勝をきっかけに、ここからジャンプアップできるか? 2月24日には、初の単独ライブが大阪・よしもと漫才劇場で行われます。

お笑い

◆牛(ぎゅう)ぺぺNSC(吉本総合芸能学院)32期のおねえちゃん、ゆたかによって2019年(平31)3月、コンビ結成。1月1日に開催された「日本一早い賞レース 100×100」で優勝し、100万円を獲得した。

初の単独ライブ「設定と切り口」が2月24日、よしもと漫才劇場で行われる。

◆おねえちゃん1984年(昭59)9月30日生まれ、大阪府出身。趣味はパチンコ、サウナ。特技はスケボー。身長170センチ。

◆ゆたか1985年11月9日生まれ、大阪府出身。趣味は筋トレ、特技はパスタ作り。身長172センチ。

「100×100」に優勝し、より一層の飛躍を誓う牛ぺぺ。おねえちゃん(左)と、ゆたか(撮影・三宅敏)

「100×100」に優勝し、より一層の飛躍を誓う牛ぺぺ。おねえちゃん(左)と、ゆたか(撮影・三宅敏)

元日開催、吉本興業芸人賞レース「100×100」
KOC、M-1、R-1ファイナリスト抑え

「俺らみたいな者が、勝てる日が来るなんて!」

1月1日に繰り広げられた日本一早い賞レース「100×100」。予選を勝ち上がった40組の芸人が、漫才・コント・ピン芸、なんでもありのバトルを争い、牛ぺぺが優勝した。冒頭のセリフは、優勝後にゆたかとおねえちゃんが収録したYouTubeで飛び出した心の叫び。

ゆたか正直、負けグセがついていました。まさか勝てるとは思っていませんでした。1回戦で負けることを覚悟して、出番が決まっていた森ノ宮漫才劇場の会議室を借りてました。負けたら、そこでYouTubeを収録する予定だったんです。

無理もない。M-1グランプリでは3回戦進出が過去最高。準々決勝にも届いていない。今年の100×100には、キングオブコント2年連続決勝進出の隣人、M-1ファイナリストもも、R-1ファイナリスト真輝志らも参加していた。

しかし、元日の彼らには普段にはない、何かが宿っていた。1回戦を突破したことで、森ノ宮漫才劇場の出番後、再び会場(なんばのイエスシアター)に戻ってこなければならない。

おねえちゃんこのとき、劇場までの移動で初めてタクシーに乗れたんです。売れっ子になった気分を少しだけ味わうことができました。ただ、タクシー料金を立て替えないといけないので、どっちが払うかでちょっともめました。2人ともおカネ持ってないですから。

ゆたかタクシー移動が当たり前の売れっ子芸人を見て、うらやましいな~と思ってましたから。

1回戦敗退覚悟で予定入れるも嬉しい誤算
タクシーで会場へ戻り「売れっ子気分」も

森ノ宮漫才劇場での出番を終え、再びタクシーで準決勝の会場へ。準決勝、そして決勝も勝ち抜いて、見事優勝を決めた。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。