通常国会きょう召集 予算案の年度内成立焦点

(2025/1/24 11:15)

 第217通常国会が24日召集された。少数与党を率いる石破茂首相(自民党総裁)が野党の協力を得て、2025年度予算案を今年度内に成立させることができるかが焦点。夏の参院選や東京都議選を視野に、派閥裏金事件を受けた企業・団体献金の扱いや選択的夫婦別姓の導入などで与野党の攻防が展開される。

 会期は6月22日までの150日間。延長がなければ、参院選は「7月3日公示―20日投開票」となる見込みだ。 

 立憲民主党の野田佳彦代表は党会合で「衆参でしっかり連携し、存在感を示す国会にする。勢いを付けて参院選での躍進につなげたい」と語った。

 与党は国民民主党、日本維新の会と政策協議を行っている。国民民主は「年収103万円の壁」見直しで178万円への引き上げを要求し、維新は高校無償化を主張。共に予算案の衆院採決前の2月に結論を出すよう訴えている。与党は一定程度受け入れて、両党の協力を取り付けたい考えだ。

 裏金事件を巡り、立民など野党は引き続き追及する方針。旧安倍派会計責任者(当時)を衆院予算委員会に参考人招致するよう要求しているが、与党は応じず予算審議の日程は決まっていない。企業・団体献金に関し、立民が禁止を求めるのに対し、自民は透明性向上を唱え、溝は埋まらないままだ。

 選択的夫婦別姓も焦点だ。立民や国民民主に加え、与党の公明党も早期導入を主張。自民は保守層の離反を懸念して慎重論が根強い。

(2025/1/24 11:15)

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