著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【さやいんげん】「脾」の働きを高めて昇提作用をアップさせ脱肛を改善

公開日: 更新日:

 排便のたびに、肛門が外に出てきてしまう感じがして気持ちが悪い……。痔が悪化すると現れやすい「脱肛」。脱肛とは、肛門粘膜が肛門の外へ脱出した状態で、内痔核(いぼ痔)が進行すると引き起こされやすくなります。

 当初は排便時のいきみで内痔核が脱出し、排便が終われば自然に戻ります。ところが、悪化すると指で押さないと戻らなくなったり、歩行時や、咳やくしゃみなどにより腹圧がかかるだけで飛び出すようになる場合もあります。

 さらに症状が進行すると、内痔核が出たままになり、皮膚や下着に当たって擦れることで炎症が引き起こされ、痛みや出血を伴うようになってしまいます。

 シニアは、下痢や便秘で肛門に負担がかかることで痔になりやすい傾向があります。また、加齢によって肛門部や直腸部の支持組織が弱くなったり、ちぎれたりしやすくなり、その結果、内痔核が飛び出してしまうのです。さらに内痔核を固定してい筋力の低下も、脱肛につながりやすいとされています。

 脱肛は粘膜が刺激を受けて分泌液が増えることで、いつもベタベタしたり、便が漏れるなど日常生活においても支障を来します。軽度のうちに外科的治療を行うとともに、食事の面からも対策を講じましょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった