『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)での、コメンテーターの玉川徹氏の発言が波紋を呼んでいる。
各国のリーダーたちが関係構築のためドナルド・トランプ次期大統領との会談を急ぐ中、大統領が夕食に招いたのは、安倍晋三元首相の妻・昭恵氏。大統領と昭恵氏は、安倍元首相が亡くなった後も定期的に電話で話す間柄だったとのことで、今回の食事会も政府ルートではなく2人が直接交わした会話で決まったものと見られている。
昭恵氏が招待されたのは、2018年、安倍元首相と訪れた大統領の邸宅「マー・アー・ラゴ」。15日には大統領の妻・メラニア夫人が自身のSNSに、大統領と昭恵氏と共に邸宅内で3人で並んだ写真を投稿し、面会したことを明らかにした。一体どのような会話が交わされたのか関心が集まっている。
一方、大統領は、早期の会談を望んでいる石破茂首相とは先月7日、5分間、電話で話したのみ。先月中旬、首相が南米訪問からの帰りに面会を打診したものの断られたことも分かっている。
《頼むからもう黙れ》
同番組ではこうした経緯がひととおり説明され、玉川氏がコメントした。同氏はまずトランプ次期大統領について、「トランプさんって想定外だったり、想定内でもとんでもない行動をとったりする大統領で、先が読めない状況なわけですよね。非常に微妙な時期だと思うんですよ」と私見。
続けて、「そういうときに誘われたからと言って昭恵さんが行くっていうのはどうなのかと思う」と昭恵氏の訪米に異論を唱えたのだ。さらに同氏は、「例えば総理大臣は我々が選んだ総理大臣ですから、そういう代表がトランプさんに会って、もし不測な事態が起きたとしても選んだ我々にも責任がある」と持論。
対して「(昭恵)夫人に関しては、選んでもいないし、国民として託しているわけでもないですよね。もしかしするとそれで良い結果が得られるかもしれないけど、マイナスの結果が出たときには、どうするんだろう」と、日米関係にヒビが入ることを危惧。
また玉川氏は昭恵氏について、「もともとモリカケ問題のときも、いろいろ問題を指摘されているような人ですから、むしろ不測の事態が起きてしまうのではないかと心配」として、再三行動をたしなめていた。
だがこの苦言に対してSNSでは反発が。
《的外れもいいとこだ。昭恵さんを選んだのは日本人じゃなくてトランプさん本人なんだよ》
《私的な会食になに茶々入れてんの…?》
《昭恵さん批判はお門違い。逆にこれまで育んできた個人的な付き合いをこのタイミングで断ったらどうなるんだよ》
《危険の行動だと言う玉川氏の屁理屈には朝から驚かされる》
《頼むからもう黙れ》
と、むしろ玉川氏の過度な心配をいさめる声が殺到してしまったのだ。
「アメリカの次期大統領が多忙を極める中、元総理夫人と食事をするのは異例中の異例という指摘もありますが、トランプ氏もそうかといってプライベートで食事をしないわけではないし、また会食もする。その中で交流があった昭恵氏を、ごくごく私的なディナーに招待しただけの話とも結論づけできます。
今回、玉川氏は大局的な見地から国政と絡めた形で昭恵氏の訪米を不安視していますが、トランプ氏は、昭恵氏が信頼に足る人物と判断したから招待したわけです。トランプ氏の感情を逆なでするのではと考えるのは下衆の勘繰りです」(政治に詳しい記者)
むしろ食事のマナーが悪いなどと揶揄される石破総理より良いのでは?