寒さが厳しいと、温かい飲み物がほしくなる。水筒に入れて持ち歩く人もいるだろうが、水筒の底に貼られている、丸いシールに注目したことはあるだろうか。
調理用品メーカー「和平フレイズ」の担当者によると、重要な役割があり、剥がすと、飲み物がぬるくなりやすくなることもあるそうだ。理由や剥がれた時の対処法を聞いた。
底の溶接部分に「ふた」をしている
担当者によると、水筒の底にある丸いシールは“保護シート”という名称だ。
水筒は「真空断熱二重構造」といって、保冷・保温性を高めるため、容器の造りが二重構造になっている製品もある。保護シートは、そのための真空処理をした溶接部分を保護する“ふた”の役割をしているという。
「製法上、底面に空気を抜いた溶接跡が残っています。そのままではふさいだ部分が破損する恐れがある(見た目もよくない)ので、保護用の丈夫なシールを貼って隠しています」
また、保護シートの中央には「ロットナンバーシール」といって、製品の品番と製造管理番号を記載したシールも貼られているそうだ。
役割があった保護シートだが、誤って剥がしてしまった場合はどうなるのか。